今回は前回の不忍池探鳥時のユリカモメの冬羽の様子を掲載します。
ユリカモメは3年かけて成鳥になります。
以下の画像では左から成鳥冬羽、第1回冬羽、第2回冬羽と並んでおり、1年ごとに外観が変わる様子が分かります。
若い順に並ぶ姿を撮りたかったのですが、思うようにはなりませんね。次回チャレンジします!
3個体とも同じ条件で太陽光を受けているので色の濃さの違いが分かると思います。脚の色が成鳥に進むにつれて濃い色になっています。
第1回冬羽
今年生まれの幼鳥が最初の冬に換羽する状態を第1回冬羽といい、ユリカモメの場合はくちばしと脚がオレンジ色または黄色を帯びたピンク色となり、雨覆、三列風切、尾羽に褐色斑が出ます。
雨覆、三列風切の褐色斑が目立ちます。よく見ると尾羽の黒帯(4枚目の画像参照)がたたまれた状態でも分かります。
2個体とも第1回冬羽ですが、右個体の方が雨覆の褐色斑が薄いです。褐色斑の出具合は個体差があり、ほとんど褐色斑に覆われる個体もいます。
飛翔中の個体は2個体とも第1回冬羽で、飛翔時の特徴である尾羽の黒帯が見えます。
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第2回冬羽
分かり易い特徴は、①くちばしと脚の色が成鳥の赤よりも薄くオレンジ色に見えること②第1回冬羽のような褐色斑がないことです。
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くちばしの色合いの違いは観察条件によって影響しますので注意して下さい。
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成鳥冬羽
成鳥冬羽はくちばしと脚が赤いです。第2回冬羽よりハッキリした色になりますが、観察条件によっては第2回冬羽に見える可能性もありますので注意です。
ユリカモメはどのステージでもくちばしと脚の色が連動しているように見えます。
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ちなみに横浜でじっくりユリカモメを観察できる場所は山下公園の氷川丸付近がおススメです。