野鳥 ハマシギ 幼羽から第1回冬羽へ移行中の個体

ハマシギの幼鳥が最初に行う換羽(第1回冬羽)は部分換羽であり、全身の羽根が生え変わる完全換羽ではありません。

具体的には雨覆や風切羽は換羽せずに幼羽のままの状態で翌年の換羽を待ちます。

先日の平塚新港では渡り途中?越冬予定?のハマシギを観察しましたが、この個体は幼羽から第1回冬羽へ換羽移行中でした。

今回はこのハマシギの換羽移行中の状態を掲載します。

ほぼ1年前の稲敷でも幼羽から第1回冬羽へ移行中の個体を観察したので、合わせて掲載します。

2017.11.5 平塚新港


灰色の冬羽の肩羽と白縁が幼羽の雨覆の違いが遠目からでも分かります。


上画像の拡大図

肩羽と雨覆の羽根の色と質に違いがあるのが分かります。
肩羽はほぼ灰色の冬羽になっていますが、肩羽の1番下の部分と右端に見える部分は、黒と褐色の幼羽が残っています。
この幼羽が冬羽になれば、第1回冬羽の個体と言えることになります。

2016.11.6 稲敷


以上、2枚とも同じ個体です。

幼羽の部分は平塚個体よりも羽縁が綺麗です。
ほぼ第1回冬羽と言えるのですが、肩羽に幼羽の黒斑がポツンと見えています。

これらの個体はまもなく第1回冬羽となり、繁殖時期になると幼羽はそのままに他の部分は成鳥の繁殖羽のように変化します(第1回夏羽)。

そしてハマシギは繁殖を終えて夏から秋にかけてようやく全身換羽できることになります。

つまり、その間は幼羽のままの状態ですから、全身換羽前などの幼羽は摩耗が進んだボロボロの状態になることが多いです。

 

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