前回の稲敷コチョウゲンボウの流れで今回・次回と昨年の稲敷オジロトウネンを掲載します。
収穫の終わった蓮田にオジロトウネンとコチドリがそれぞれ数羽いました。
渡りの最中か?このまま越冬するのか?微妙な時期です。
当日は撮影に夢中でオジロトウネンの換羽の様子を意識していなかったのですが、今回改めて私なりの分析をしてみました。
第1回冬羽の個体
幼羽から冬羽への最初の換羽(通常秋に行われ、第1回冬羽呼ばれています)は、成鳥のように完全換羽ではなく部分換羽であり、雨覆と三列風切の部分は幼羽のままの状態で越冬します。
個体A
上の画像の濃い灰色の部分が換羽されずに残る幼羽で、その上のやや薄く中央に黒い線が入っている肩羽は冬羽に換羽しています。
オジロトウネンの幼羽はサブターミナルバンド(船の錨ののような模様)を持つ羽根です。
換羽が行われない幼羽はどんどん摩耗して行き、サブターミナルバンドの模様も見えなくなって行きます。
拡大してみて気が付きましたが、一番下の右端の羽根は摩耗して向こう側が透けて見えます。
個体B
よく見ると前方の雨覆の部分に幼羽(サブターミナル模様)が残っているので、成鳥ではなく第1回冬羽ということになります。
一部しか残っていないので、前の個体よりも幼羽の摩耗が進んでいることが分かります。