探鳥記 2019.12.14 伊豆沼探鳥② 9:15~16:00 晴れのち雨

伊豆沼南岸周辺 11:50~12:25 晴れ

前回の探鳥ではマガンの大群を観察できた場所なので、アオガンも一緒にいる光景を妄想していたのだが。

到着して周囲を見渡すも、1羽もガンがいないのには驚いた。

広大な農耕地にポツンと3羽のオオハクチョウがいるのみ。

それならばと岸から水面に浮かぶガンを探すも見つからず。

ガン類は水面のどこかに必ずいるはず!と遠くまで再探索してみたところ、伊豆沼西岸部にガン類の大群がいるのを発見。

この中が怪しいと西岸へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ノスリ
オオハクチョウ
オオバン
ハシボソガラス
カワアイサ
ハジロカイツブリ
カンムリカイツブリ
ミコアイサ
ホオジロ
トビ
ヨシガモ
カイツブリ
カワウ
タゲリ

計14種

 

中沼周辺 12:35~12:45 晴れ

移動中に車窓から中沼が見えたのでチェックしたところ、意外と水面に水鳥が多い。

もちろんアオガンがいる可能性があるので立ち寄ることにした。

駐車場そばの岸辺から観察。

目の前では観光客の与えたエサにオオハクチョウオナガガモが群がっている。


オオハクチョウ 左)幼鳥 右)成鳥

水面にはミコアイサ雄が何羽もおり、繁殖羽の白黒模様が映える。
今シーズン初めて見たミコアイサ雄のパンダ模様(繁殖羽)

遠い水際の草原に見え隠れするようにオオヒシクイの群れがいるのを発見!

この光景を見てふと思ったことは、もしアオガンがこのような所でじっとしていたら見つけることは極めて難しいことだ。

これはアオガン探索は相当厳しいな、と現地入りして初めて弱気になった。

早々とこの場を切り上げて伊豆沼西岸に行こうと駐車場から出ようとした時である。

別行動している御夫婦から携帯に連絡が入った。

待望のアオガン発見の一報である!!

急いで御夫婦の観察場所へ馳せ参じることに!

見聞きした野鳥(観察順)

オナガガモ
オオハクチョウ
ミコアイサ
オオヒシクイ
コガモ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
ユリカモメ

計7種

栗原市志波姫 13:10~14:20 晴れ

移動中の車窓から空高く舞うカラスの群れを発見。

その様子からミヤマガラス?と思い、とっさに撮影したら正解。


ミヤマガラスの特徴の1つである、鉛色の筆先のようなくちばしが分かります

ちょっと得した気分で嬉しかった。

飛び去らないで!飛び去らないで!と祈り続けて、ようやく現場に到着。

私を見るや奥さんが「アオガンが飛んでしまったのよ!」とまさかの死刑宣告、、、。

一瞬、思考停止してしまったが、どうやらアオガンを含めたマガンの群れが一度上空を飛んで再び目の前にある田んぼに降り立っただけの様子。

再びマガンの群れの中からアオガンを探せばよいだけと単純に考えたが、この大群から見つけるのは相当苦労しそうだ。

ゆっくり腰を落ち着かせて観察しようとスコープのセッティングの最中、仲間がアオガンを直ぐに発見!

カリガネ同様に探索時間は数分の幸運すぎるご対面となった。

改めて御夫婦に感謝!!!!!!!

その後、偶然同じ日程で伊豆沼探鳥している知り合いの方も無事合流。


幸運にも一番手前の田んぼにいたアオガン 奥の田んぼにいたら発見は難しかっただろう


上画像の拡大図

アオガンはそばにいるマガンに比べて胴体の大きさは二回りくらい小さい感じ。

頭部の大きさの割には小さい嘴で、また首が太くて短く見える。

色合いはシノリガモ雄に似ている。

アオガンは幸運にもその場で羽繕い・翼パタパタ・頭掻き・お休み・食事を披露してくれて、畔道を超えて姿が見えなくなるまでメンバーが思い思いに観察と撮影を堪能した。


翼パタパタして直立姿勢のアオガン


今回は引き立て役のマガン 特に奥の個体の渋い表情が好きです 「マガンが邪魔でアオガンが見えないなぁ~」と何回も連呼してゴメンナサイ!

2日間探索に明け暮れて観察できずに帰還することも想定していたので、余りにあっけなく観察することができて、しばし呆然。

太陽が傾きかけて来たので、ガンのねぐら入りを見に行こう!

伊豆沼と蕪栗沼のどちらで観察するか迷ったが、前回の蕪栗沼の光景が素晴らしかったので蕪栗沼へ。

※過去の掲載回⇒前回のねぐら入りの様子

見聞きした野鳥(観察順)

ミヤマガラス
ハシボソガラス
マガン
アオガン
ヒバリ
カリガネ
コサギ

計7種

 

蕪栗沼周辺 15:00~16:00 小雨

移動中からぽつぽつ雨が降って来て、蕪栗沼に到着した時は雨の他に風も出てきて良くない状況である。


東部方面からのガンの飛来を待ち構える

湖面では午前中ほど水鳥の種類も数も多くない。

チュウヒが時々草原の上を飛ぶ姿が見えた。

夕方らしい光景が近づくにつれて、沼に戻って来るガンの群れが増えて来た。

前回よりも飛行高度が低いような気がする、天候が良くないからだろうか。

数も前回より少なく感じられたが、あまり注目していなかった沼の南西方面からの飛来数は相当数だったとのこと。

暗くなり、ガンの飛来もまばらになってきたので、本日の探鳥を終えた。

見聞きした野鳥(観察順)

マガン
オオヒシクイ
ムクドリ
チュウヒ
マガモ
オオハクチョウ
ホシハジロ
オナガガモ
ミコアイサ
コガモ
ハシビロガモ

計11種

探鳥終了後

本日は登米市内のホテルで宿泊。

アオガン観察の祝杯をあげるべく、付近の居酒屋を回るも忘年会シーズンのため満席状態、あんなに断られ続けられるのも珍しい。

もうホテルに戻るか!という寸前で焼き鳥屋の大吉さんに無事収容された。

本日は最後まで鳥に救われて、アオガンを見れたから大吉にだったという落としどころのようだ。

アオガンを見つけるより居酒屋を見つける方が苦労した!と仲間で笑い合って楽しい時間を過ごした。

 

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