本日も横浜でカモ観察をしよう。
観察時間があまりなかったので、山下公園とみなとみらい地区をサラッと探鳥することにした。
カモがいるように見えないエリアだが、実は百羽単位のスズガモをじっくり間近で観察できる横浜、いや神奈川屈指のエリアと言ってしまおう!
東京湾には毎年数万羽のスズガモが越冬するが、遠くの海面に黒点となって浮かんで見える観察状況が多い。
しかし、ここでは満足するまで見放題、しかも水が意外と綺麗なため潜水する様子がある程度分かって面白い。
まずは山下公園へ。
遠足中の小学生や観光客で賑わう中、探鳥開始。
ユリカモメが海上にも海面にも、そして水際の柵の上でも見られる。
湾内奥まで探索するもハジロカイツブリやカンムリカイツブリの姿はない、もう少し寒くなれば会えることだろう。
氷川丸前の水面には300羽近くのスズガモが水面にいる。しかも岸から20メートルくらいの距離だ。
雄は繁殖羽の個体はまだ少なく、エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体が多い。
この時期は換羽の進行状況が個体ごとに微妙に違うので、差異に注目して観察するが面白い。
スズガモ雄成鳥 うっすらと脇に波状斑が残っているので、エクリプスから繁殖羽へ移行中という状態。2枚とも同じ個体
スズガモ雄成鳥 エクリプスから繁殖羽へ移行初期の個体だが、移行初期なので雌に似ている。雄でもエクリプスでは不明瞭で狭い白い斑がくちばし基部付近にある。また頭部の一部に深緑色が、脇の一部に白色があり、繁殖羽を垣間見ることができる。2枚とも同じ個体
一羽の雌がそばに近づいて来て、目の前で海中に潜って採食行動を何度も披露してくれた。
実は意外と水が綺麗でビックリする。
スズガモが貝などを捕まえる場面を見ることまではできないが、潜ったり海面に出てくる様子が分かるのだ。
おそらく岩ガキのようなものを捕えて、くちばしで貝殻を砕きながら中身を食べているように見える。
スズガモ観察を堪能したので、みなとみらいの臨海部方面に移動。
大さん橋では飛鳥Ⅱが停泊中。
初めて飛鳥Ⅱを見たのだが、船というビルという感じ(基礎データ 全長241m 幅30m 排水量5万t)。
船尾に横浜と記載されているので、横浜が母港なのだろう。
飛鳥Ⅱにしばし見入ってしまったが、探鳥も忘れずに4羽のスズガモを発見。
ハンマーヘッドから万葉の湯付近の海面には水鳥の姿はなし。
時間がなくなってきたので、ここからパシフィコ横浜の奥の水面も注目していたが発見できず。
ここで本日の探鳥は終了。
スズガモの大群と横浜が母港である氷川丸と飛鳥Ⅱという新旧の名鑑を鑑賞できて良い昼間となった。
見聞きした野鳥(観察順)
ムクドリ
ユリカモメ
スズガモ約300
カワウ
スズメ
オオバン
計6種