三番瀬から稲敷へ。
この時期の稲敷は冬鳥シーズンの終了間際であり、探鳥に気乗りしなかったが、行ってみないと分からない!という先輩のお言葉を受けての出陣となった。
渋滞で到着が13時前となり、舞い返しを図るべく早速探鳥開始。
シギ・チドリのポイントを転々としたが、蓮田に水を入れる作業が行われている場所が多く、また観察時期が遅いので、厳しい状況であった。
今回一番観察したのはタシギで、蓮田を歩いていると驚いて飛び去る光景を何回も見た。
その他ではタカブシギ、クサシギ、コチドリと出会えた。
シギ・チドリが低調なので、猛禽類を充実させたいところ。
稲敷ではコミミズクの観察が続いているようだが、場所は分からないので、甘田干拓地と浮島湿原へ。
まずは甘田干拓地へ。
ここではチュウヒ、チョウゲンボウ、3羽のノスリを観察。
昨年からの工事で観察ポイントとしてはダメかと思ったが、猛禽類が出る雰囲気はそのままであった。
最後は浮島湿原で猛禽類のねぐら入りを観察。
予想以上にたくさんのバーダーが待機しており、期待が持てる。
到着して驚いたことに湿原の手間側の部分で野焼きが行われていた。
最盛期では周囲の樹木にチュウヒやオオタカなどがいるが、本日は見当たらず。
霞ヶ浦の水面にもカモの姿はなし。
しばらくチュウヒのねぐら入りが続いたが、ハイイロチュウヒ雌が登場すると場が盛り上がった。
次の登場を待つ間、水際の立ち木にコチョウゲンボウ雄を発見!
この日は珍しく小鳥を追い回すことなく枝どまりしていた。
人気者のハイイロチュウヒ雄が登場して、現場は大盛り上がり。
尾が灰色の若い個体もいたので、いまだ雄・雌・若鳥の3羽は健在だった。
ハイイロチュウヒ雄 この日はねぐら入りした後、再び湿原内を低空飛翔するサービスをしてくれた。
辺りが暗くなり、撮影が厳しくなった頃、草原から「ジュクジュクジュクジュク」というオオセッカの声が微かに聞こえてきた。
余りに小さい声なので、空耳?と取り合えず妄想癖のある自分を疑ってみたが、その後も何回も聞こえて来たので、確信した。
そういえば、昨年10月25日の探鳥時でも日没前のひと鳴きを聞いていた。
今回も暗くなるまで探鳥して、お開きとした。
今回はダメ元で稲敷に突入したが、猛禽類を7種も観察するなど期待以上の出来で良かった。
見聞きした野鳥(観察順)
アオサギ、ツグミ、オオバン、イソシギ、カイツブリ、カルガモ、チュウヒ、ハクセキレイ、タシギ、スズメ、オオジュリン、
トビ、ヒヨドリ、キジバト、ムクドリ、タカブシギ、カワラヒワ、タヒバリ、セグロセキレイ、アカハラ、ハシブトガラス、
ハシボソガラス、ヒバリ、カンムリカイツブリ、コガモ、カワウ、ミサゴ、ヒドリガモ、アオジ、ホオジロ、ウグイス、
クサシギ、モズ、カワセミ、ノスリ、チョウゲンボウ、コチドリ、ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、オオセッカ、
セグロカモメ 計42種