午後遅く、近所の円海山へ。
6月になっても、この森でホトトギスをいまだに見聞きしていない。
この森を見渡せる尾根沿いの場所に到着すると、さっそく待望のホトトギスの声が聞こえて来た。
鳴き声の出どころを探したが、さすがに森が広すぎて分からないし、頻繁に移動しているのだろう点々と鳴く場所が変わる。
ホトトギスの鳴き声の合間にウグイスの声も聞こえて来た。
托卵する方と托卵される方の両者の攻防がいよいよ始まったようだ。
尾根沿いを進むと瀬上池方面からはキビタキの声、氷取沢方面からはヤブサメの声が聞こえてきた。
ここから沢を降りて氷取沢へ。
本日は常連のオオルリもセンダイムシクイの声も聞こえない。
静かなおかげでヤブサメの声がいつもより耳に届く。
再び尾根に上がって瀬上池へ向かう。
途中の杉林では前回と同じ場所でキビタキがさえずっている。
さすがにカメラ撮影は困難な暗さなので、今回は音声録音をした。
さえずりの後半部分がずいぶん長い特徴からも前回ここにいた個体だろう。
ここから50mくらい離れた場所でも前回同様に別のキビタキがさえずっている。
こちらの声の方が震えるような音色で個人的にはタイプである。
ねぐら入りする前のなわばり宣言なのか?
それとも、いまだ両者とも恋人募集中なのか?
誰もいない薄暗い森の中でのキビタキ達のさえずり鑑賞はぜいたくな時間であった。
見聞きした野鳥(観察順)
ホトトギス
ウグイス
ハシブトガラス
キビタキ
ヤブサメ
ヤマガラ
コゲラ
エナガ
シジュウカラ
センダイムシクイ
メジロ
アオゲラ
計12種