前回からの続き。
伊良部島 佐良浜漁港 11:30~12:15
宮古島と伊良部島を結ぶ橋を走行中、車窓からエリグロアジサシの小群を観察。
与那覇湾はほぼ干潮で、遠浅の海は太陽に照らされエメラルドグリーンに輝いている。
橋を渡り終えて、最初の目的地、佐良浜漁港に到着。
帰港した漁船の周囲をエリグロアジサシ達が飛翔している。
その距離、10mもないので、十分観察できた。
観察に満足できたら今度はお腹を満足させる番ということで、待ちに待った昼食である。
佐良浜漁港ではアジサシ類の観察だけでなく、漁業協同組合直営のおーばんまい食堂も楽しみにしていたのだ。
さて、何を食べるか?
この漁港はカツオやマグロの水揚げで有名なので、刺身は外せない。
メニューを見て、刺身定食1000円にしようとしたが、魚のフライ付きカレーライス700円なるものの存在が気になる。
しばし迷っているとサイドメニューとしてカツオとマグロの刺身の盛り合わせ400円があるではないか!
仲間からは失笑されたが、刺身とカレーの夢コラボ1100円を注文。
どちらも美味しかったが、窓越しに漁港を舞うエリグロアジサシを横目で見ながらの食事は最高だった。
この漁港では例年この時期は生け簀の周辺でエリグロアジサシ、ベニアジサシ、しばしオオアジサシが観察されるが、肝心の生け簀自体が見つからない。
手探り探鳥なので仕方ないが時間がもったいないので、帰りにまた寄ることにして、次の目的地、佐和田の浜へ移動。
見聞きした野鳥(観察順)
エリグロアジサシ
伊良部島 佐和田の浜 12:30~14:00
到着後、しばし広大なリーフに圧倒された。
遠くでエリグロアジサシが飛翔している。
リーフでは2羽のクロツラヘラサギが頭を左右に振りかざして採餌中。
鳥は少ないが、そんなことはどうでも良いくらい綺麗な眺めをしばし堪能。
何気なく湾の奥を流し見していると、ダイサギより明らかに大きい白っぽい鳥が見えた。
なんだ?なんだ?と、きちんと観察すると何とコウノトリだった!
放鳥個体ではなく天然のコウノトリ?
放鳥個体なら足輪があるはずなので確認したいのだが、あまりにも遠すぎる。
ここからは足輪があるように見えないので、自然個体の可能性が高まってきた!
もう、現場(私だけか?)は興奮状態。
足輪の有無を確認するために、できる限り近くに行こうと更に奥に進む。
観察場所が変わるといったん見失うことになるので、再度探し出すまでドキドキする。
大きいとはいえ、岩場の裏に入ったまま休憩したら大変である。
直ぐに見つかって一安心、先ほどより近くにいる。
急いで足輪の有無を確かめると、足輪が装着されているではないか!
ネットと調べたところ、豊岡放鳥個体で昨年から宮古島周辺で長期滞在中とのこと。
確かに自然個体でないのは残念ではあるが、発見時の喜びは記憶に残る時間であった。
それにしても豊岡から巡り巡って宮古島に飛来したことに驚いた。
本州の各地を巡ることは陸続きなので驚かないが、海を渡る行為、しかもどの程度飛翔すれば陸地があるのか分からない状況下、は凄いことだと改めて思った。
見聞きした野鳥(観察順)
エリグロアジサシ
スズメ
クロツラヘラサギ2
ダイサギ
クロサギ
コウノトリ
ベニアジサシ
計7種
伊良部島 佐良浜漁港 14:15~14:30
再び、生け簀のある場所を探しに佐良浜漁港へ。
しばらく探索後、漁港の入り口付近の防波堤沿いに4つの生け簀のような場所を発見。
生け簀の上にはクロサギが魚を捕まえるべく水面を見ている。
生け簀そばの防波堤の階段にはエリグロアジサシの他、ベニアジサシ達の姿も。
ベニアジサシはさきほどの東平安名崎では遠くでの観察となったので、今回は赤いくちばしと脚をじっくり観察できた。
オオアジサシはどこにいるのか?
防波堤、生け簀、上空と何度も探索するも見当たらず。
タイミングもあるので、長居するより明日の再チャレンジにかけよう。
次の目的地、池間湿原へ移動。
見聞きした野鳥(観察順)
クロサギ
エリグロアジサシ
ベニアジサシ
計3種