探鳥記 2019.5.1 金沢臨海部 13:40~16:10 曇りのち雨

円海山から金沢臨海部へ。

平潟湾 13:40~13:50

まずは平潟湾へ。

昨年、野島水路上に道路を建設することが決定されたことにより、今年の春渡りの頃には工事中となり、シギ・チドリの採餌・ねぐら場所はなくなってしまうだろう、、、と諦めていた。

しかし、いまだ工事を行われていないとの吉報があったので、再会を期待して様子を見に行った。

残念ながら到着時はほぼ満潮状態、、、。

干潟でシギ・チドリの採餌行動を観察することはできないが、休憩中の姿は観察できるだろう。

そこで毎年潮が満ちてくるとキアシシギ等が休憩場所に使う波止場のような鉄柵場所へ移動。

この時期なら数十羽のキアシシギが休んでいるいつもの鉄柵がない。

撤去されたか?

脇に一部残っている鉄柵を見ると、4羽のキアシシギを無事に発見。

今年も来てくれたのだ!

長旅の疲れだろう、目をつぶっている個体もいる。

昨年が最後の観察と思っていたので、この再会は非常に嬉しい!

春の渡りの常連ハマシギメダイチドリの群れもどこかで休憩して、潮が引けば出会えるだろう。

次回は干潟が現れる頃合いに再訪しようと決めて、次の目的地ベイサイドマリーナへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ4
スズガモ
カワウ
トビ

計4種

ベイサイドマリーナ 14:20~16:10

昨年の5月にここ三井アウトレットモールの臨時駐車場でコアジサシが営巣して40個体前後の雛が巣立った。

初めての営巣場所だったので、カラスなどの天敵に目を付けられなかったおかげだろうか?驚異的な巣立ち数であった。

その後アウトレットモールは2020年のリニューアルオープンのため取り壊され工事が開始された。

今回はその後の様子を知りたかったことと最近コアジサシの目撃情報があったので訪れることにした。

臨時駐車場にはプレハブが立ち、大容量の盛り土が置かれていた。

とても繁殖できる環境ではないと容易に判断できた。

コアジサシの姿も見えない。

残念な思いで周りを見渡すとコチドリが1羽荒地の水溜りにいるのを発見。

そろそろ帰ろうとした時、上空からコアジサシの声!

見上げると4羽のコアジサシが昨年の繁殖場所周辺を飛翔しているではないか!!


一年ぶりの嬉しい再会となった!

2羽一緒に飛んでいるコアジサシをよく観察すると、後ろのコアジサシが魚をくわえながら前方のコアジサシを追っている、求愛行動中であった。


左の雄が魚をくわえて右の雌を追っかけている構図

他にもコアジサシがいるのではないか?と湾内を緊急探索。

すると遠くの堤防上に(60倍のスコープでやっと識別できた)何とコアジサシが123羽もたたずんでいた!!


中央に見える防波堤に123羽のコアジサシがいた! 


これが精一杯のズームであったが、黄色のくちばしを見ることができた

カウント時に上空を飛翔していたコアジサシもいたはずなので、これ以上いたことは確実だ。

横浜の臨海部にこれほどの数のコアジサシがいるなんて、、、しばし呆然。

この後、雨が降る中、これらのコアジサシは活発に湾内で魚を取ったり、以前の繁殖場所である我々の近くまで飛翔するなど、活発に行動した。

昨年の繁殖場所がなくなってしまった今、このコアジサシはどうするのか?

おそらく他の繁殖できる場所を見つけることになるとは思うが、コアジサシの先行きを按ずる気持ちと近所に代替できる場所を作ることができなかった悔しい気持ちが入り乱れた。

コアジサシの観察中に仲間がテトラポット上に3羽のキョウジョシギを発見。

この冬、ここで越冬していた個体か?それとも渡り組か?

雨足も強くなってきたので、ここでお開きとした。

本日は記憶に残る横浜探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)
コチドリ
コアジサシ123
ツバメ
ユリカモメ
キョウジョシギ3
アオサギ
トビ
カワウ

計8種

 

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