三番瀬から逃げるように谷津干潟へ避難して来た。
避難して来たのは我々だけでなくシギ・チドリも一緒だろう。
期待を込めて干潟を覗くとシギ・チドリが見当たらない!
渡りの時期で潮の状態も良く、行き来する三番瀬があの混雑ぶり、来ない理由がないだろう。
再度スコープで探索すると、ビジターセンター寄りの遠くの干潟にセイタカシギを6羽発見。
その後、30分経過した頃、メダイチドリ3羽、コチドリ2羽が目の前の干潟に飛来、じっくり観察した。
メダイチドリ雌
さらに30羽近くのメダイチドリが飛来して、干潟上を何度も旋回し、どこへ降り立つか注視していると、何とそのまま飛び去ってしまった!
そんなに魅力のない場所ということなのか。
確かに近年は谷津干潟でのシギ・チドリの観察種数とも減少しており、寂しさを感じていた。
しかし、昨年の5月にはトウネン約500羽、サルハマシギ4羽、ヨーロッパトウネン2羽を同時に観察できた素晴らしい日もあった。
単純な評価をできない探鳥地ではある。
が、そんな気持ちをパッと明るくしたのはサンショウクイの「ヒリリッ、ヒリリッ」という鳴き声だ。
上空を通過して、そのまま飛び去ってしまったようだ。
渡り途中で谷津干潟の立ち寄ったのだろう。
谷津干潟はどうしても水鳥のイメージだが、サンショウクイの声を聞いて、渡りの時期も注意しないといけない場所であると再認識した。
特にセンター周辺の緑地は要注意である。
その後の干潟では6羽のメダイチドリがいるのを通りがかりのバーダーから教えてもらった。
潮干狩りが終わる時間なので三番瀬に戻るか迷ったが、葛西臨海公園へ移動することにした。
見聞きした野鳥(観察順)
コガモ
ハシビロガモ
カルガモ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
オオバン
ダイサギ
コサギ
シジュウカラ
セイタカシギ
アオサギ
コゲラ
カワウ
メダイチドリ
コチドリ
オナガ
オナガガモ
サンショウクイ
計18種