三連休の最終日、終日探鳥することができるので、大好きなシギ・チドリを沢山観察したい!
そこで、淡水系シギ・チドリを稲敷で、海水系シギ・チドリを三番瀬で、という探鳥を企画した。
どんな種類が観察できるか?
2箇所に関する最近のネット情報と自分の探鳥経験から妄想探鳥をして観察予想リストを作成した。
実はこのリスト作成があれこれ考えて楽しい時間だったりする。
稲敷エリア
タゲリ、ムナグロ、ハジロコチドリ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、オオハシシギ、オグロシギ、ツルシギ、アカアシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、トウネン、ヨーロッパトウネン、オジロトウネン、ヒバリシギ、ウズラシギ、ハマシギ、エリマキシギ
三番瀬エリア
ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、オバシギ、コオバシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ
30種類も観察できて、大満足である。
さすがに盛り過ぎであるが、たいてい実際は妄想リストの7割くらいの観察となってしまう。
横浜を6時に出発して、稲敷に7時50分に到着。
本新地区から探鳥開始。
開始早々、車窓から飛翔中のタゲリの小群を発見。
上の拡大画像
タゲリの群れ 翼が長くて先端が丸いのが飛翔中の特徴
何とその前方にはミサゴも悠然と飛翔していた。
ハス田は今が収穫時期のため作業中の場所が多く、また収穫を終えたハス田は水が満ちている状態でシギ・チドリが見当たらず。
こういう状態でも畦道にはタシギやタカブシギなどを目撃することが多いのだが、本日は見当たらない。
場所を変えて隣の少し草地の目立つエリアへ移動。
ここでは水路にたたずむアオアシシギを発見、観察中にイソシギもそばにやって来た。
左)イソシギ 右)アオアシシギ アオアシシギの大きさを再認識できた
そばの電線にはチョウゲンボウとタヒバリの姿が。
右にいるタヒバリがピンボケなのは置いといて、ここでは両者の大きさ比較とタヒバリがチョウゲンボウの存在を気にしていないのに注目!
次は毎年この時期になると稲敷で越冬するホシムクドリを探しに行く。
よく観察する場所へ到着して最初に目に入った電柱の上部に鳥影を発見。
ムクドリでしょ?と思いきやそこにいた4羽全てがホシムクドリ!
本日の瞬間最大ホシムクドリ密度日本一⁉
たいていムクドリの群れの中で苦労して探すことが多いのでビックリした。
逆光気味でしかも遠くからの観察であの独特のメタリックな体色は見えにくかったが、ホシムクドリが体の向きを変える度にチラッと観察することができた。
次は浮島湿原へ移動。(※文一総合出版「日本の探鳥地 首都圏版」P188に掲載)
駐車場裏手に広がる農耕地ではムナグロの群れを観察することが多いがいない。
目の前に広がる草原ではオオジュリン、周囲の樹木ではミサゴを、遠く霞ヶ浦の水面にはマガモの大群を観察した。
ここは何と言っても猛禽類の観察、特に夕方のねぐら入りの有名なポイントでオオタカ、コチョウゲンボウなどを期待したが観察できず。(※知り合いが夕方この場所でコチョウゲンボウを何と4羽も観察したとのこと)
次は浮島湿原そばのハス田が集中するハス田街道エリアに移動。
南側の水路沿いの未舗装の道を観察をしながら進む。
いかにもシギ・チドリがいる雰囲気のハス田が点在するが、見当たらず。
走行中はハス田と反対にある水路側の上空でハヤブサとチョウゲンボウを観察できた。
舗装道路にぶつかる終点?付近の長い水路では常連のクサシギやタカブシギを観察。
ハス田エリアでは毎年オジロトウネンを観察するのを楽しみにしていたが、オジロトウネンを含め小型のシギ・チドリが採食行動できるほど水かさが浅くなく、見つからなかった。
次は県道206号を横切って西ノ洲干拓地の最奥部のハス田へ移動。
移動中、草原上をチョウゲンボウが飛翔していた。
西ノ洲干拓地では期待したエリマキシギやオグロシギはいなかったが、セイタカシギ、クサシギ、タカブシギを観察できた。
ここでは夏鳥のチュウサギを発見、このまま越冬するのかどうか。
左)チュウサギ 右)コサギ 意外?にもチュウサギのくちばしはコサギより短い。
次の目的地はヒシクイを観察するため、稲波干拓地へ。
続きは次回。