久々の三番瀬探鳥。
今回はこの冬三番瀬で観察されているヨーロッパトウネン冬羽とズグロカモメ成鳥を中心に探鳥したい。
干潮前の干潟でハマシギ、ダイゼン、ミヤコドリなどが点々としている状態である。
沖合にはスズガモ、ウミアイサが見えるが、春先なので個体数は少ない。
潮が引いてくるにつれて、ハマシギ、ミヤコドリ、ユリカモメの群れが干潟を行き来する光景が増えて、水鳥達が近場で食事するようになった。
動画解説
ミヤコドリが二枚貝をこじ開けようとするも断念する。そばにはカモメ成鳥がくつろいでいる。周辺ではミユビシギやハマシギが食事中である。
そろそろ繁殖地に向かう頃で、まっ黒な頭の夏羽個体はいないが、頭の模様が夏羽になりかけているのもいる。
ここでは先日ユリカモメの群れの中にボナパルトカモメがいたとのこと。
この話を聞いて、改めてユリカモメでもムクドリでもそうだが、群れを見たら「たくさんいるなぁ~」だけではなく「何か珍鳥がいるのでは?」という意識を持とうと思った。
ハマシギの群れが目の前に来た。
ハマシギは繁殖期に下腹に黒い模様が現れるのだが、まだどの個体にもない。
ハマシギの群れは若鳥が多いようだ。
現場で知り合いと話していると、突如ズグロカモメ幼鳥が上空を横切って行った。
しばらく観察を続けていると、いつの間にかズグロカモメ幼鳥が舞い戻っており、そばの水たまりに着水している。
撮影しようとしたら飛び去ってしまい、以後再び戻っては来なかった。
ヨーロッパトウネンはというと、トウネンをハマシギの群れで1羽観察しただけで今回は観察できなかった。
最近の三番瀬はトウネンよりヨーロッパトウネンの方が観察されやすい逆転現象?が続いていただけに残念であった。
ハマシギやユリカモメの活発な食事の様子とは対照的に、4羽のシロチドリが喧噪から離れた場所で食べ物を探していた。
小さい体でストップ&ゴーを繰り返しチョコチョコと動いている様子はかわいい。
11時となった。
干潟はほぼ干潮状態で、あちこちで潮干狩りが行われている。
水鳥達もどこか居心地が悪そうで、人の少ないエリアに移動を繰り返している。
本来の目的であるヨーロッパトウネンとズグロカモメ成鳥のまっ黒な頭を見ることができなかったが、ズグロカモメ幼鳥、ハマシギやユリカモメの群れを観察できた。
久々となる三番瀬での水鳥探鳥、スケールの大きい野鳥観察に満足してお開きとなった。
見聞きした野鳥(観察順)
ハマシギ
ユリカモメ
ダイゼン
スズガモ
ウミアイサ
ウミネコ
ミヤコドリ
カモメ
ミユビシギ
セグロカモメ
ミサゴ
ハシボソガラス
コサギ
トウネン
ダイサギ
ズグロカモメ
ムクドリ
スズメ
計18種