野鳥 ミコアイサ雌 2017.11.26 新横浜公園

今回はミコアイサ雌の特集です。

今回の新横浜公園探鳥で観察したミコアイサは成鳥雌でした。

昨年のここで越冬したのと同一個体でしたら、嬉しいのですが。

画像


目先の大きな黒斑と頭上の茶色が目に付きます。


この上を向いた姿勢は下記の動画内の2:13と2:23に登場します。


左奥)ミコアイサ雌39㎝ 右前)オオバン39㎝ 全長は同じでもオオバンの方が大きく見えました。

 

動画

雨覆が真っ白なので成鳥と判断しました。 ⇔幼鳥は褐色の羽縁に汚れた白色に見えます。

羽繕いをしてくれると詳しく観察できるのでチャンスです。

探鳥記 2017.11.26 新横浜公園 7:50~10:30 晴れ

今回は横浜北部の探鳥地を巡ることにした。

まずは11月3日以来の新横浜公園へ。

話によると11月3日前の1週間のうちに、ここでマガンクビワキンクロ雌幼鳥、ホオジロガモなど短期間の立ち寄りがあった。

今年10月のメジロガモを含めると、今シーズンは凄いことになっている。

新横浜公園はガンカモ移動の時期は要チェックの場所であることを再認識した。

それにしてもまさか日産スタジアムのそばにマガンが飛来するとは思わなかった。

今回の探鳥目的は、昨年に続き今年も飛来したミコアイサ雌を見ることだ。

第3駐車場から真っ直ぐ進んで長池の前に出たところから探鳥開始。

池の向こう岸付近にじっとしているハシビロガモの小群がまずは目に付いた。

換羽中の様子をじっくり見たいと丁寧に観察していると、何とタシギがそばにいた!


左)ハシビロガモ雌、右)タシギ


繁殖羽へ換羽中のハシビロガモ

長池には数羽のコガモがいる他はハシビロガモの小群がいるだけ。

お目当てのミコアイサはどこへ?

姿が見えないとなると、飛び去ったのか?公園の右手奥の投擲場の方にいるのか?

長池を右に移動すると、バーダーがミコアイサは水門近くの小池にいると教えてくれた。

小池に向かう途中でミコアイサが長池の方に移動してきて、水面に浮かぶ姿をようやく観察することができた。

ミコアイサ雌はひんぱんに潜水を繰り返し、しかもかなりの距離を水中で移動するので最初はどこにいったか右往左往した。

ミコアイサ


通称パンダガモの雄の方が注目されがちだが、雌の落ち着いた色合いも良い!

ミコアイサに夢中になって気が付かなかったが、いつの間にかオカヨシガモ雄2羽が水面に浮いていた。

ようやく新横浜公園で今シーズン初対面となった。

ミコアイサオカヨシガモとも対面できたので、次の目的地の寺家方面に向かう。

次の目的地、寺家に向かう。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ
ハクセキレイ
ハシビロガモ
タシギ
コガモ
バン
アオサギ
オオバン
ユリカモメ
カワラヒワ
ハシボソガラス
タヒバリ
ミコアイサ
オカヨシガモ
トビ

計15種 目撃談 ツグミ

野鳥 クサシギ 2017.11.19 酒匂川

先月の酒匂川探鳥では2か所でクサシギを観察できました。

神奈川県内でクサシギ観察は、秋の渡りの時期に平塚などの水田地帯で、越冬中なら酒匂川中流域やその支流域での観察が多いでしょう。

クサシギの生息環境は似たような大きさ・形・色のイソシギタカブシギと重なるイメージを持っています。

クサシギは私の経験上この2種より警戒心が強い傾向にあるので、見つけにくく見つけても近くでじっくり観察する機会は少ないです。

個体A

今回の探鳥中、何度も飛び去っては戻って来た個体です。

体上面には細かな白っぽい斑が目立ち、タカブシギを思い起こす個体です。

雨覆と三列風切に大きなバフ色の斑があるので、第1回冬羽と思います。

参考画像

タカブシギ 2015.1.31 稲敷

動画

個体B

個体Aより体上面がオリーブ色で淡色斑が目立たず、イソシギを思い起こす個体でした。

個体識別は画像不鮮明のため行えませんでした。

動画

 

野鳥 ヒドリガモ 2017.11.25 長浜公園

今回は先日の長浜公園でのヒドリガモの様子を掲載します。

この時期ぐらいになると多少の個体差はあるにせよ雄も雌も繁殖羽に近い状態になりますので、成鳥の雄雌の識別は簡単になります。

ヒドリガモ雌 非繁殖羽


非常に見づらいですが、胴体の中央にある灰色の細長い横線は雨覆です。雌の成鳥では、画像からも分かるように太い白線の羽縁が目立ちます。⇔幼鳥では羽縁がここまで目立ちません。
三列風切は繁殖羽の場合は橙褐色斑が出ますが、まだ出ていないので非繁殖羽です。

ヒドリガモ エクリプス⇒繁殖羽


肩羽の褐色斑の旧羽、脇羽の上部に旧羽がありますから、繁殖羽ではないですが、もうすぐ完了となりそうです。

ヒドリガモ×アメリカヒドリの交雑種

居眠り中でしかも鮮明な画像でないのですが、目の周辺から後ろに流れる部分にアメリカヒドリ雄に見られる緑光沢の帯があります。

帯以外の頭部はヒドリガモ雄のように見えます。

参考画像

2017.1.9 長井
おそらくこのような姿をしていると思います。

野鳥 柿を食べるムクドリとメジロ 

撮影時期が近いので柿繋がりで掲載しました。

ムクドリ編 2017.11.19 酒匂川

動画

ムクドリの顔周辺の白い模様が干し柿の表面に似ていると野鳥観察を始めた頃からずっと思っています。

何人かの知り合いにその話をしてもいまだ賛同されていませんが。

動画を見ていると、干し柿模様の顔だけでなく、くちばしや脚の色の柿色に見えて来ました!

メジロ編 2017.11.25  長浜公園

動画

おそらくヒヨドリムクドリなどが柿の実をほじくった後に、メジロが食べていると思われます。

このメジロ、上記のムクドリとは違い、落ち着きなく周囲を警戒しながら食事しています。

終盤はメジロが実の中に入ってしまいましたね。

探鳥記 2017.11.25 長浜公園 10:25~13:30 晴れ

今回は京急の能見台駅から長浜公園へ。

前回11月11日からどの程度カモの換羽の様子が変化しているか楽しみだ。

D観察窓

能見台駅利用なのでD観察窓からスタートする。

この窓は他の窓より1番広く池を見渡せることができるので、その日の長浜池の様子を知るには最適な場所だ。

D観察窓からの眺め

中の島には前回よりカモの姿が少ない。

左手にはキンクロハジロホシハジロの群れが集まり、点々とコガモがいる。

ざっと見終わえたので、今度はじっくり観察するためC観察窓へ移動。

C観察窓

まずはオカヨシガモ雌の非繁殖羽がすぐ目の前にいたので、さっそく撮影できた。

三列風切に薄褐色の斑が出れば繁殖羽、なければ非繁殖羽なのだが、鮮明な画像が撮れず。

この個体は確かに下腹が白いので雌ではあるが、胸の黒斑が細かく、また脇羽最上部の羽根模様も尖がっているので幼鳥らしい特徴がある。

ホシハジロ雌がペンギンのような格好で立っている。

通常は後ろの個体のような姿勢で休んでいることが多いのだが、下腹の日光浴?でもしているのかなぁ。

こう見ると改めて潜水型カモの特徴である脚が胴体の後方に付いているのが分かる。

ここで地元の先輩バーダーと出会い、じっくりと鳥談義。

今シーズンからカモの換羽の推移を特に意識するようになったのも先輩との鳥談義がきっかけである。

B観察窓

前回同様オカヨシガモはもちろん他のカモの姿も見えなかった。

A観察窓

まずはA観察窓そばで柿の実をついばむメジロをしばらく観察。

A窓をのぞくと止まり木にカワセミの姿が!

毎度のことだがA窓のカワセミの観察率は非常に高い。

しかし、このカワセミ、普通より痩せて見えるのは気のせいか?

前回はここでゴイサギを観察したが今回は残念ながら登場せず。

しかし、ここでまたもや先輩バーダーとの偶然の出会いがあり、しばらく鳥談義。

先ほどまで野島で探鳥して帰りに長浜公園に立ち寄ったとのことだが、野島は私が探鳥した11日とさほど状況は変わらない様子。

ここで時間となったのでお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
キンクロハジロ
ホシハジロ
カワウ
アオサギ
コサギ
コガモ
ハシビロガモ
カルガモ
オカヨシガモ
シジュウカラ
メジロ
ウグイス
キジバト
カイツブリ
オオバン
カワセミ

計17種

野鳥 ヨシガモ雌 2017.11.12 神栖市神之池

前回はヨシガモ雄でしたので、今回はヨシガモ雌を掲載します。

個体A 非繁殖羽

三列風切が黒褐色で根元の方は淡い⇒雌の非繁殖羽、雄の幼鳥 ⇔雌の幼鳥は全て黒褐色   ⇔雌の繁殖羽は黒褐色の中に褐色斑がある。
肩羽に淡褐色の斑と羽縁がある⇒雌の繁殖羽(よりハッキリ出る)、雌の非繁殖羽 ⇔雌の幼鳥はないか目立たずにのっぺりした表面に見える。⇔雄の幼鳥は縦斑あるいは無斑。

個体B 非繁殖羽

個体Aとほぼ同じ状態ですが、三列風切の濃淡はこちらの方が分かり易いです。

個体C 雌の非繁殖羽と思いきや雄の幼鳥と推定


まずは三列風切から判断して幼鳥の雌ではない。

肩羽に小さい縦斑があるのと、胸元は幼鳥特有の細かい小さな斑に見えるような気がします。⇔雌の成鳥は個体A・Bのように大きい斑の模様です。

となると画像からは雄の幼鳥に見えてきました。

脇羽も幼鳥特有の尖った感じに見えます。

現時点では雄幼鳥にしておきますが、雌と間違いやすいので掲載します。

参考画像 非繁殖羽 2015.1.24  鶴見川


場所も時期も違いますが、1月下旬の雌の装いです。依然として繁殖羽の特徴である三列風切の褐色斑が出ていません。

おそらくそろそろ渡り始める3月頃なら繁殖羽が観察できると思います。

今シーズンはヨシガモの繁殖羽に注目して行きたいと思います。

野鳥 ヨシガモ雄 2017.11.12 神栖市神之池

11月11日の神栖市神之池探鳥では探鳥記にもあるようにヨシガモをじっくり観察することができました。

この時期のヨシガモは非繁殖羽から繁殖羽に移行中の状況なので色々な羽衣の様子を観察できて面白かったです。

特にヨシガモの雄の繁殖羽は綺麗な頭部と長い3列風切が目立ちますが、これらの部位の成長具合を観察できたのは有意義でした。

今回はまず雄を、次回は雌の装いを掲載します。

まずは完成形である雄の繁殖羽の状態を確認しましょう。

雄の繁殖羽 2014.1. 13  鶴見川

 

以下の画像では、この完成形である繁殖羽になる途中の羽衣の様子です。
この画像との違いを見比べてみて下さい。
特のお尻付近にかかる笹状の白黒のハッキリ出た三列風切の長さや色に注目です。

※個体A⇒Dの順で繁殖羽へ換羽が進行する状態に並べています。

個体A エクリプスから繁殖羽へ移行中


まずは顔の下、水面付近に雄の繁殖羽の白黒の細かな模様が見えます⇒雄。
次に笹状に見える三列風切は縦に濃淡のハッキリした模様⇒エクリプス状態の成鳥 ⇔幼鳥は羽根の大部分が黒褐色で根元が薄い。
また画像では黒く見える翼鏡の右隣りの雨覆いは灰白色な点も成鳥の特徴 ⇔幼鳥は灰褐色の斑と灰白色の羽縁をしたウロコ模様。
今回観察した個体の中では1番換羽の進行が遅い個体でした。

個体B 幼鳥から繁殖羽へ移行中と推定


胸や脇や三列風切の換羽はかなり進行中ですが、顔や肩羽などはまだまだこれからといった感じですね。
三列風切が長い曲線を描くので胴体の後ろ半分が連なってもう1羽隠れているように見えませんか?


上画像の肩羽の拡大図。
繁殖羽になる経路としては①成鳥エクリプス状態から繁殖羽へ②幼鳥から繁殖羽(第1回繁殖羽)へのパターンが考えられますが、この個体は①②のどちらでしょうか?
この場合の識別点に肩羽の模様があります。
羽根の中に淡褐色のV字や半円状の明白な模様が出ている⇒幼鳥 ⇔成鳥は薄い横斑の模様。
さらにもう一つの識別点に脇羽の最上段にある羽根の形状があります。
肩羽の下にあると白と褐色模様の脇羽が先が尖っています⇒幼鳥 ⇔成鳥は丸くなる。
しかし、あくまで肩羽の模様も脇羽の形状もその傾向にあるということなので見え方、成長具合、個体差などによって変わるので幼鳥と推定にしておきます。

個体C 幼鳥から繁殖羽へ移行中と推定


奥にいる個体を見てください。※手前の個体は同一個体か分かりませんが次の個体Dとそっくりです。
個体Cは、頭部や胸部はすでに繁殖羽のようですが、①脇羽の褐色斑が多くて目立っています②三列風切がないように見えて古い羽根が抜け落ちていると思われる③更には肩羽の大部分が旧羽の状態のままです。


肩羽の拡大図
肩羽は前述の判断基準からして幼鳥と思われます。

個体D 幼鳥?エクリプス?から繁殖羽へ移行中


脇羽上部に薄い褐色の非繁殖羽が残っています。また新しい三列風切が成長途中です。
個体Bにある識別点はこの状態になると判断できず、幼鳥かエクリプスの雄か分かりません。


上画像の三列風切(白黒のハッキリした短い羽根です)の拡大図。
雄成鳥の繁殖羽の三列風切は下の方に長く垂れ下がりますので、新羽が出始めた状態と思います。

次回はヨシガモ雌を掲載します。

野鳥 カワアイサ 2017.11.19 酒匂川

先日の酒匂川探鳥では、夕暮れ時にカワアイサの漁を観察することができた。

漁その1


0:00 2羽のカワアイサが川の流れに任せて下流に移動。その際も水中の頭を入れて魚を探索中。
0:25 ポイントに到着して、ここから漁のスタート。
0:48 魚を捕まえた!

漁その2?

このカワアイサ、ただ泳いでいるのではなく、故意に水面をジャバジャバさせて魚を驚かして捕まえるという漁をしているように見えるのですが、どうでしょうか?それとも単なるストレス発散でしょうか?

カワアイサが漁をしていたポイントの風景

野鳥 オオタカ幼鳥 2017.11.19 酒匂川

先日の酒匂川探鳥でオオタカ幼鳥を観察しました。

夕方、4羽のカワアイサが目の前の河川敷の水際を泳いでいたので観察していたところ、突如、オオタカ幼鳥が飛んできて、そばの石の上に止まりました。


突然、現れたオオタカ幼鳥!


幼鳥といえども猛禽類の風格が漂う。

動画 飛び出し&着地の0.125倍スロー映像添付あり

オオタカ登場で主役から脇役?になってしまったカワアイサが右手から登場!

目の前のオオタカの存在を特には気にしていない様子。

遺伝子レベル?経験上?カワアイサオオタカが自分らを襲わないことを知っているのでしょうか?

カワアイサは日本で観察されるカモ類の中では最大で全長58~68㎝、一方オオタカは雄47~52㎝でハシボソガラスぐらい、雌53~59㎝でハシブトガラスぐらいです。

カワアイサが自分よりオオタカが小さいと判断して見切ったのか、あるいはオオタカも同様に襲えないと判断して襲うオーラというか目つきをしていなかったのか?

ちなみにオオタカ幼鳥に狩られる鳥は、幼鳥か成鳥か関係ないとは思いますが、今まで見聞きした中ではオオバンハシボソガラスコガモでした。

スロー映像で飛び立つ際に身をかがめているのは、飛び出すエネルギーを翼だけでなく脚力も利用しているのでしょう。

また着地姿勢は着地直前にはほぼ垂直に体を起こして、最後は速度を更に抑えるために羽ばたいたり、尾羽を広げて体を前に曲げています。

オオタカは着地した場所でねぐら入りかと思いましたが、カワアイサの観察中にどこかへ飛び去っていました。

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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