探鳥記 2018.8.11 三番瀬 9:00~13:30 晴れ

2週間後に行う探鳥会と同じ潮の状況なので、下見を兼ねて2週連続の三番瀬探鳥となった。

到着時、干潟はほぼ大潮の干潮といった感じだ。

ざっと干潟を見渡すと、向かって右側の市川側に鳥の姿がちらほら見えるので移動する。

ちらほらの正体はミユビシギダイゼンメダイチドリ達だった。

特にメダイチドリは先週は2羽だけであったが、今回は新たに群れで入ってくれた。

先週と同様にミユビシギの群れが動き回って食事をしている。


千葉県小櫃川の足輪を付けたミユビシギ成鳥

ミユビシギの様々な装いを楽しく観察していると、そばに似たような色合いの小さいシギを見つけた。

トウネンだ!

3か月ぶりの再会となったが、すっかり繁殖羽の鮮やかさはなくなっている。 

春に観察された鮮やかなオレンジ色はほんのりと薄くその名残を見せ、黒色は薄い焦げ茶色をしている。

すでに背中付近に灰色の冬羽が生えているように見える。


どんな装いだろうがトウネンはいつ見ても可愛い!

参考画像

繁殖羽のトウネン 2018.5.12  三番瀬

他のトウネン、さらにはヨーロッパトウネンがいないか周囲を観察したが、今回はこの1羽だけのようだ。

この後、先週観察したオバシギ幼鳥やオオソリハシシギなどを観察して引き上げることにした。

次の目的地・葛西臨海公園へ向かった。

今回は観察をしながら、シギチドリに詳しいバーダーの方とたっぷりと野鳥談義をする機会があり楽しかった。

その方には葛西臨海公園へ移動する際に二俣新町駅まで車で送っていただき、感謝!感謝!でありました。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
ダイゼン
アオアシシギ
キアシシギ
トウネン
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
オバシギ
ダイサギ
アオサギ

計12種

探鳥記 2018.8.5 三番瀬 15:30~17:45 晴れ

東京港野鳥公園から三番瀬へ。

到着が15時半だったため、三番瀬は想像していたより暑くなかった。

目の前に広がる干潟は横に伸びるネット付近まで海水に浸っている状態。

向かって左の船橋側にシギチドリの姿が多く見えたので移動。

堤防付近では10羽前後のミユビシギが水際で活発に食事中。

この時期のミユビシギは夏羽から冬羽へ移行中なので様々な装いをしていて興味深い。

ダイゼンミヤコドリ、オオソリハシシギもいるが、何より多数のウミネコが干潟で休憩中。

しばらくミユビシギの観察に没頭していると、オバシギ幼鳥がいつの間にかいるではないか。

幼鳥は白と黒のコントラストが際立っていて綺麗だ。


左)オバシギ幼鳥 右)ミユビシギ成鳥 


オバシギ幼鳥 そばにいるのはミユビシギ

ミヤコドリの朱色のくちばしが陽を受けて、いつもより鮮やかで綺麗に見える。


ミヤコドリ 時々画面に映るのはオバシギ幼鳥

探鳥開始当初からこの時期の常連メダイチドリの不在が気になっていたが、帰り際に2羽が飛来し、観察することができた。


西日に照らされる三番瀬 

オバシギ幼鳥やこの光景を見れて、暑い中ここまで来て良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
ダイゼン
キアシシギ
オバシギ
オオソリハシシギ
セグロカモメ
ハクセキレイ
メダイチドリ

計9種

探鳥記 2018.8.5 東京港野鳥公園 12:00~14:20 晴れ

平潟湾から東京港野鳥公園へ。

数日前にセンターHPにオグロシギが飛来したとの情報を発見!

例年この時期、オグロシギが渡り途中で野鳥公園に立ち寄るが、昨年は飛来せず、今年はどうなるか注目していたので吉報となった。

昨日のHPでは滞在中だったので一安心していたが、実際観察するまでは気が抜けない。

入口の受付に到着すると、そこは探鳥意欲を削ぐほどの暑さ!

足早にクーラーの効く観察センターに。

窓越しから目の前に広がる汐入の池をチェックする。

食事中のオグロシギをイメージして干潟部分を探すも見当たらず。

飛び去ってしまったか!

すると前方上空を横切る鳥が見えた。

オグロシギだ!

白い翼帯と腰、そして黒い尾がやはり目立つ。

オグロシギは右手に飛び去って視界から消えたが、しばらくすると第2観察小屋の前の岸辺に戻って来た。


そばにいるカルガモカワウと比べて、胴体はずっと小さく見える。

オグロシギシギチドリの中では大型の部類というのが頭にあるので、この小さい見え方には最初戸惑ってしまった。


上面の一部には灰色の冬羽が見える 胸の薄い繁殖羽の様子からおそらく雌と思われる。


大きさと形が似ているオオソリハシシギと比べると、オグロシギは脚が長く姿勢も良く見える。


真っ直ぐなくちばしと優しそうな目が印象に残った。

オグロシギのそばでは5羽のセイタカシギが上陸して休憩中だ。

雄・雌・幼鳥3羽の構成で、先ほども一緒に飛び回っていたことから家族であろう。


暑いながらも家族でくつろいでいるように見える。


上面の白い羽縁が目立つ幼鳥 この姿勢が一番座り心地が良いのかな

今回、オグロシギの観察の他に楽しみにしていたことは、新たに拡張された前浜干潟の様子を知ることだった。

新たに設置された観察デッキは干潟のずいぶん手前に位置しており、保護目的ではあるが本音をいうともう少し近くで観察したいところだ。

のぞき窓から観察すると、目の前にキアシシギ、そばの岩礁にキョウジョシギを発見。


キアシシギ よく見ると上面の肩羽や雨覆はかなり摩耗している


キョウジョシギ 上面の赤褐色の部分は春先に比べて、摩耗により薄くあるいは小さくなっている。

遠く前浜干潟を見ると杭の上でカワウ達が休憩中。


観察デッキからを前浜干潟望む これからどう化けるか楽しみ

前浜干潟がシギチドリ達にとって魅力ある場所となることを期待したい。

うだるような酷暑なので帰宅しようと考えたが、同行者Sさんの三番瀬探鳥への熱い思いに心打たれて?向かうことにした。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
カイツブリ
アオサギ
ハシブトガラス
ダイサギ
ツバメ
カワウ
コサギ
オグロシギ
セイタカシギ
ハクセキレイ
コチドリ
キジバト
キアシシギ
キョウジョシギ
スズメ
ムクドリ

計17種

探鳥記 2018.8.5 平潟湾 10:30~11:00 晴れ

平潟湾では例年この時期、主にキアシシギの小群が渡り途中に立ち寄って休息している。

夏に工事を開始するとのことなので、シギチドリがその影響を受けているのか様子を見に行った。

キアシシギが休憩する船着き場のような構造物が遠くに見えて来た。

恐る恐る注視するとキアシシギの群れが休んでいる、その数21羽!

長旅から到着したばかりなのか?眠そうな目をしている。

群れの中にキアシシギ幼鳥がいないか探したが、どれも成鳥だった。

群れの中に違和感のある個体が目に留まった。

オリーブ色の上面と側胸付近の白いくいこみ模様のイソシギであった。

改めて並び見ると両者の大きさにはだいぶ差があると認識。

シギチドリの戻り渡りが終わる頃まで工事の影響がないことを祈りつつ、平潟湾を後にした。

探鳥記 2018.6.15~17 北海道縦断探鳥 まとめ

行動記録

①6月15日 旭川空港⇒雄信内駅周辺⇒幌尻ビジターセンター周辺⇒サロベツ湿原センター⇒稚内市で宿泊

②6月16日 稚内市の宿⇒サロベツ湿原センター⇒豊富自然公園⇒稚内森林公園⇒稚内港⇒メグマ沼⇒兜沼⇒サロベツ湿原センター⇒パンケ沼園地⇒旭川市内で宿泊

③6月17日 旭川市の宿⇒嵐山公園⇒神楽岡公園⇒旭岳⇒十勝牧場⇒十勝帯広空港

プランの概要

探鳥目的 シマアオジの繁殖活動を観察すること

参加人数 4人

時期設定 5月下旬に飛来するシマアオジが求愛活動をしている時期を狙ったつもりです。

移動手段 北海道までは飛行機、道内はレンタカー(走行距離は956㎞)

なぜ縦断となったのか? シマアオジ観察メインなら旭川と稚内の往復で十分でしたが、GW明けの申し込みで間に合うと思いきや、訪日外国人の北海道人気もあってか帰りの便は旭川はもちろん新千歳まで午後は満席。
泣く泣く十勝帯広空港にしたのですが、十勝と言えば、道内で観察が難しいコアカゲラが比較的観察しやすい場所であることを思い出し、シマアオジとコアカゲラを共に観察してしまおう!と最後はポジティブな気持ちでワクワクしながら計画しました。
しかし、2泊3日でこの移動ですから、運転者には今回も負担をかけてしまいました。

有難うございました。

探鳥雑感

  • 今回はシマアオジ目的だったので、観察できて本当に良かった。それにしても数羽しかいない状態は非常事態であることに変わりなく、来年以降の飛来も定かではない。
  • 日中に約4時間の長距離移動は非常にもったいないので、今後は気をつけたい。
  • 富良野にある東京大学の北海道演習林は今回是非訪れてみたい探鳥地であったが、入場は平日のみのため、探鳥できなかった。
  • 旭岳の残雪状況を事前に問い合わせて、きちんと把握すべきであった。
  • 北海道を中心に展開するコンビニ・セイコーマートは朝食、行動食、間食、夜食に非常に役立つアットホームな雰囲気で、特に北海道限定のアイスは憑りつかれたように食べてしまった。
  • 6月中旬とはいえ、防寒対策は抜かりなく!特に初日は強風でしかも気温10度以下の原野での観察。上着は長袖のシャツとウインドブレーカーで耐えることができたが、双眼鏡を持つ手が寒くて集中力を欠く状況だった。稚内市内で何とか手袋を入手したが、貼るカイロは6月なので薬局にもコンビニにもなかった。
  • 続きは、思い出しては追加していきます!

見聞きした野鳥(鳥類目録 改訂第7版順)

オオハクチョウ
オシドリ
マガモ
スズガモ
カンムリカイツブリ
キジバト
アオバト
ヒメウ
カワウ
アオサギ
ツツドリ
カッコウ
ハリオアマツバメ
オオジシギ
イソシギ
ウミネコ
セグロカモメ
オオセグロカモメ
ハチクマ
トビ
チュウヒ
ノスリ
コゲラ
オオアカゲラ
アカゲラ
ヤマゲラ
モズ
カケス
ホシガラス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ハシブトガラ
ヒガラ
シジュウカラ
ヒバリ
ツバメ
ヒヨドリ
ウグイス
ヤブサメ
エナガ
センダイムシクイ
メジロ
マキノセンニュウ
エゾセンニュウ
コヨシキリ
ゴジュウカラ
キバシリ
ムクドリ
コムクドリ
コマドリ
ノゴマ
コルリ
ルリビタキ
ノビタキ
キビタキ
カヤクグリ
ニュウナイスズメ
スズメ
ツメナガセキレイ
ハクセキレイ
カワラヒワ
ベニマシコ
ホオジロ
ホオアカ
シマアオジ
アオジ
オオジュリン

計67種

オジロワシとアカエリカイツブリはサロベツ原野で繁殖しているので是非とも観察したかった。

シマセンニュウ、ショウドウツバメを観察できなかったのが不思議ではある。

 

探鳥記 北海道縦断⑨ 2018.6.17 旭川⇒帯広 4:30 ~16:10 晴れ

旭岳 8:00~11:30

当初の予定ではロープウェイで姿見駅まで上がり、周辺の散策路でギンザンマシコカヤクグリなどの高山の鳥を観察後、ロープウェイ脇の天人ヶ原を通って下山する計画であった。


しかし、下山時のコース上に残雪がかなりあるので、往復ともにロープウェイを使用した。

下山コースはサメビタキマミジロなど好きな鳥を観察できるチャンスだっただけに残念!

ロープウェイに乗って一気に500mアップして、姿見駅に到着。

周囲の散策路はかなりの雪が残っている。

雪に戸惑いながらも散策路を進むと正面に雄大な旭岳を見えた。

約20年前の来訪時には視界不良で旭岳を拝むことができなかったので、しばし見とれてしまった。

周囲のハイマツ上ではポツンポツンとカヤクグリノゴマがさえずっている。

ノゴマが目の前でさえずっている。

サロベツ原野で何度も見たノゴマより警戒心が薄くてじっくり間近で観察できた。

後はギンザンマシコの観察だ!

ハイマツ上に小鳥の動きがある度に、ギンザンマシコか?と物凄い熱視線を送っていたが、空振りが続く。

第三展望台手前では遠くの稜線上でホシガラスを、散策路のそばで食事をするシマリスを観察。

そして今季もっともギンザンマシコの観察例が多い第三展望台に到着。

すでに20人くらいのバーダーがハイマツの方を向いてたたずんでいる。

お目当てのギンザンマシコは先ほど飛来したそうだ。

しばらく待機していれば、また現れてくれるだろうと楽観的に探索やバーダー達と野鳥談義をして時間を過ごした。

風が強まるとともに下の方からガスが上昇してきて、探鳥状況が悪化してきた。

ここから十勝まで3時間くらい。

十勝地方でコアカゲラ探索を数か所で行いたい。

11時半となり、上京が好転する見込みがないため撤退することにした。

次回旭岳で探鳥するならば、もう2週間ぐらい遅い時期が良いと思った。

気持ちを整えて十勝地方へ。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
ルリビタキ
ハシボソガラス
カヤクグリ
ノゴマ
ハクセキレイ
カッコウ
ハシブトガラス
トビ
ホシガラス

計10種

鹿追町 家畜改良センター 十勝牧場 15:30~17:00

長距離移動を経てようやく十勝地方に入った。

ここではコアカゲラを目的として、いくつか探鳥地を回る予定であったが、残り時間を考えて十勝牧場に行くことにした。

広大でしかも改良センターなので一般車の通行禁止エリアが多い。

どこで探鳥できるか?迷った末、川と森が隣接する場所で探鳥することにした。

森ではキビタキキバシリアカゲラなどが次々と登場。

意外と野鳥が濃い場所か?と嬉しい誤算。

もちろんコアカゲラを意識して探索するも見当たらず。

川沿いに行くと樹上ではアオジ、草原ではベニマシコ、深い茂みからはエゾセンニュウの声がする。

ベニマシコはペアで河川敷で水浴びを披露してくれた。

エゾセンニュウはやはりそばで鳴けども姿は見えずの鳥であった。

そばの森からコルリが鳴き始めた。

鳴き声から近くにいる様子でもなかったので声を楽しむだけにしていた。

が、だんだんこちらに移動してきたようなので、最後の力を振り絞って何とか見つけることにした。

しつこく鳴き声がする方向を探索してようやく見つけ出すことができた。

発見した時の喜びを思い出し、また鳴き声に合わせて尻尾を振る姿がかわいいので、動画が2回繰り返しています。

コルリに夢中になっている間に、仲間はハリオアマツバメシマエナガを観察したとのこと。

短い時間であったが、今回探鳥した中でも最も野鳥が濃い場所で楽しめた。

時間となったので名残惜しくも探鳥を終えて、十勝帯広空港へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ノビタキ
ベニマシコ
センダイムシクイ
キビタキ
キバシリ
アカゲラ
ゴジュウカラ
ウグイス
アオジ
アオバト
エゾセンニュウ
カッコウ
コルリ
ヒヨドリ
カワラヒワ
ツツドリ
ハシボソガラス
ハリオアマツバメ
ツバメ

計19種

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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