今回の特集はサシバの飛翔です。
昨年のこの時期に宮ケ瀬湖で春の渡り(越冬地⇒繁殖地)途中のサシバを撮影しました。
画像と動画を見ると、白い眉斑が目立たないので雄成鳥と思いますが、どうでしょう。
前半は 羽ばたきながら直進する飛翔・後半は旋回飛翔で、それぞれスロー再生あり。
前日の大雨から一転して朝から快晴。
新緑の森は太陽を浴びて眩いばかり、草地からは湯気が湧き上がり、羽虫もあちこちで発生している。
絶好の状況下で今日こそ森でオオルリ、センダイムシクイ、キビタキなどを見聞きできるだろうと確信してスタート。
2日前にオオルリを初認した場所で小休止して、しばし待つも気配なし。
前日の雨で水かさが増して濁っている瀬上池では、カワセミが水面を鳴きながら行き来している。
この状況では食べ物を見つけるのが大変だろう。
池の周囲ではヤブサメの囀りを確認しただけ。
氷取沢に移動しても、ヤブサメの声のみで毎年オオルリやセンダイムシクイの声がする斜面は沈黙。
もう少し到着まで時間がかかるようだ。
もちろん野鳥は夏鳥だけではない。
ウグイス、カラ類は前日の雨の分までも?と思うくらい盛んにさえずっていた。
遠くからはピォー、ピォーというアオゲラの鳴き声。
次回に期待して本日はお開きとした。
ウグイス、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、カワセミ、ヤブサメ、アオジ、エナガ、ヒヨドリ、コゲラ、カルガモ、ホオジロ、ハシボソガラス 計14種
本日も夏鳥を観察しに円海山へ。
瀬上池まではウグイスの声があちこちから聞こえていた。
瀬上池では本日はカルガモ雄のみ。
池の周辺は午前探鳥よりも鳥の気配は明らかに少ない。
センダイムシクイやオオルリも見聞きできない。
前回ヤブサメを氷取沢周辺で初認したので、瀬上池でも期待したのだが気配なし。
氷取沢ではヤブサメの声もせず。
前回のヤブサメは通過個体だったのか?それともタイミングの問題か?
再び瀬上池へ。
カルガモ雄が今まで聞いたことがないくらい控えめな鳴き声を何度も繰り返していた。
雌を呼んでいるのか?物寂しい雰囲気を作っていた。
私も停滞気味の探鳥に疲れが出て、しばらくカルガモに見入っていると、突然カワセミの鋭い連続音の鳴き声が池に響いた。
こちらは雄雌ともに仲良く順調のようだ。
帰り際、新緑の美しさを眺めながら歩いていると、上空を黒っぽい小鳥が通過した。
急いで双眼鏡で見ると何とオオルリ雄であった!
オオルリは枝に止まったので、急いでカメラを構えたが撮影する前に森の中へ。
オオルリの飛び方がいつもよりスピードが遅くふらつき気味に見えた。
おそらく南国からの長い渡りを終えて到着したばかりなのだろう。
渡りの大変さを実感して、日本での無事の繁殖を祈るばかりだ。
本日は最後の最後でオオルリを初認することができて良かった。
ウグイス、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ、アオゲラ、キジバト、カワラヒワ、ヤマガラ、アオジ、カルガモ、オオルリ、ハシボソガラス 計14種
本日も地元の円海山探鳥。
本日こそ夏鳥を観察したい!
瀬上池周辺ではウグイス、カラ類が活発に鳴いていた。
彼らの鳴き声にまぎれて夏鳥の声がしないか?聞き漏らさないように探鳥した。
残念ながら夏鳥の声はしなかったが、森の奥からカケスの声を拾うことができた。
氷取沢周辺では念願のヤブサメ!の声を三か所で聞くことができた。
「シシシシシシ、、、」という虫のようなか細い声が藪の中から聞こえて来た瞬間はさすがに嬉しかった。
※以下、現場で録音した声です。音量を大きくしないと聞こえないかもしれません。
センダイムシクイ、オオルリ、キビタキもこの流れで登場!と願ったが、叶わず。
いつもは「ピォー、ピォー、ピォー」という鳴き声だけのアオゲラだが、本日は間近で観察できた。
猛禽類では、本日も魚を持ったミサゴの目撃談があった。
また、ただいまサシバの渡りの時期でもある。
県内だけでなく横浜市内でも目撃情報があるので注意して上空を探索していたが、出会わず。
今回はようやくヤブサメを初認でき、一安心。
今季の夏鳥の到着は遅れ気味であったが、これで次回以降が楽しみの円海山探鳥となった。
ウグイス、ハシボソガラス、アオジ、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、メジロ、カケス、トビ、ホオジロ、ヤマガラ、ヤブサメ、アオゲラ、カワセミ 計15種
今回の特集はコチドリの交尾未遂行動です。
河原の中州で採食行動中のコチドリAの動画を撮影していたところ、突如画面に別のコチドリBが飛び込んで来てビックリ!
この登場したコチドリBは両脇を膨らませて、その場にいたコチドリAを威嚇しているようなポーズをしていました。
ABとも雄の縄張り争いか?と思いきや、BがAの後を攻撃的には見えないゆっくりとした追いかけをしています。
Aはじっと動かずにいて、Bが近接すると首を伸ばして逃げるような行動を繰り返していました。
この動きを見て、B=雄が交尾をしようとA=雌に何度も挑戦している場面と判断しました。
それでは以上の再現動画をどうぞ!
後から振り返ると雄Bの登場時の威嚇ようなポーズは雌Aの元へ飛んで来た興奮状態を表しているように見えます。
雌Aの首を伸ばす行動は交尾を促しているのか?回避の意味なのか?
鳥仲間によると前日も今回のように雄が雌を追い掛け回していたとのこと。
雌A個体
一般的にコチドリの雄と雌の違いは、①顔の黒模様は雌は雄に比べて茶色気味である②アイリング(目の周りの黄色の部分)は雄の方が太い、傾向にあると言われています。
①の黒さの程度は現場では差を感じませんでした、太陽光線の影響や個体差や観察者の感性にもよりますが。
②の点は動画を見ると横顔は気持ち雄の方が太いように見え、更に正面顔は雄の方がアイリングが出っ張っているように見えます。
確かに太いという表現は幅だけでなく質感も意味しているので、やはり今回の観察からは雄のアイリングは太いことが分かりました。
しかし、1羽単体での場合では交尾や求愛行動や子育てのように雄雌2羽を比較できないので、先の①と②のポイントが明らかでないと識別が難しい場合がありますね。
本日はコチドリの様子を知りたく金井遊水地へ。
前回(⇒探鳥記2020.3.22)の探鳥から早いもので3週間が過ぎており、その後コチドリが交尾した話を聞いていた。
駐車場から金井公園を通って遊水地へ。
金井公園内の野球場の芝生にはツグミ、タヒバリ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワが食事中。
ツグミは5羽集結しており、北国へ戻るこの時期は群れでいる姿を見る機会が多い。
遊水地では前回タシギやコチドリを観察した湿地をまずはチェック。
いきなりタシギの鳴き声がしたので、声のする方を見ると飛び去るところであった。
ピンボケ画像で失礼!注目点は次列風切の後縁の白帯と尾から脚が出ていること
遊水地から少し上流の柏尾川の岸辺では2羽のコチドリが採食行動中。
2羽はやがて中州の砂利へ移動、そこでは雄が雌を追いかけて交尾をしたい様子であった。
周辺では本日もチョウゲンボウが活発に行動中。
雌が連続音で鳴き続けて、雄がそれに呼応してエサを与えたり交尾をする場面が見られた。


雌が雄からエサをもらった直後、交尾へ。
チョウゲンボウの観察を終えて橋を渡る途中、突然チョウゲンボウ雄が横切って、何と目の前の街灯に止まった!
その距離5m!
慌てふためく私をよそにチョウゲンボウは獲物を探索中。
しばらくすると草地に急降下してカナヘビ?を捕まえて飛び去った。※先の交尾時の時もカナヘビのような?
最後に再び遊水地へ。
遊水地沿いに金井公園を挟むように前後に広大な工場跡地があり、コチドリの繁殖地の有力候補である。
コチドリがいないか?ざっと跡地をチェックして、お開きとした。
ツグミ、タヒバリ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、タシギ、コチドリ、オカヨシガモ、ツバメ、アオサギ、オオバン、バン、メジロ、アオゲラ、カワセミ、ハシボソガラス、シジュウカラ、キジバト、イソシギ、カワウ、ハシブトガラス、イソシギ、チョウゲンボウ、ホオジロ 計24種
本日こそヤブサメやセンダイムシクイなどの夏鳥に会いたい!
ちなみに地元の円海山周辺は例年夏鳥の第1陣としてヤブサメとセンダイムシクイの到着、その後オオルリやキビタキが続く傾向である。
近隣の二子山ではオオルリがすでに到着したとのことで、今日は何かが観察できるでしょ、と言い聞かせて探鳥開始。
瀬上池へ向かう途中で上空を飛び回る2羽のツバメを発見。
瀬上池ではずっと2羽いたカルガモが本日は雌のみで雄が見当たらない!
繁殖前にペアが解消されたのか?ちょっと心配。
池の奥で前回目撃されたルリビタキを待つも観察できず。
ウグイス、メジロ、アオジ、アオゲラ、カラ類の声は聞こえども、肝心の夏鳥の声が聞こえない。
探鳥中、巣材に使うのだろう鳥の羽根のようなものをくわえたシジュウカラを発見!
氷取沢へ移動。
小川では人通りが少ないからか?カルガモとカワセミに出会えた。
カルガモは雄なので、瀬上池にいる雌のパートナーで、ここまでミニ遠征なのか?
一方、カワセミは小川に沿う木道脇でたたずんでいた。
しばらくじっと様子見していると、周囲が静かなので水面に飛び込むドボンという音までハッキリと聞くことができた。
突然、上空を白い大きな猛禽類が通り過ぎた。
ミサゴだ!
尾根の方へ飛び去ってしまった。
尾根へ上がる途中、食事中のミサゴを再発見!
森の中でミサゴを観察するのはいつも不思議な気分になる。
さぁ、これから食べるぞ!という感じのミサゴであったが、直後にカラスに見つかってしまい、魚を持ちながら再び飛び去ってしまった。
今回も夏鳥に会えなかったが、興味深い様々な場面を観察できて良かった。
ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、ハシボソガラス、メジロ、カルガモ、アオゲラ、アオジ、シジュウカラ、コゲラ、カワセミ、ヤマガラ、カワラヒワ、ハシブトガラス、エナガ、ミサゴ、ホオジロ 計17種
そろそろ地元の円海山に夏鳥のヤブサメとセンダイムシクイが到着する頃だ。
久々に聞く彼らの鳴き声を思い出しながら瀬上池へ。
池ではカルガモのペアが挙動不審?な行動。
池の奥では到着前にルリビタキが登場したそうだ、残念!
だが、この時期でも滞在しているとは思わなかったので、嬉しいニュース、ではあった。
氷取沢の森の奥からは、想定外のカケスの「ジャー、ジャー」という声を聞くことができた。
期待した夏鳥には会えなかったが、期待していなかったルリビタキやカケスがまだいることが分かり、有意義な探鳥となった。
ウグイス、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、アオジ、カルガモ、エナガ、トビ、ハシボソガラス、ヤマガラ、カケス 計13種
鶴見川から新横浜公園へ。
自称横長池ではカモの姿は見当たらず、代わりにツバメ達が飛び交っている。
水面すれすれを飛ぶことも多く、その時は水を飲むこともあった。
投擲場付近では数は減ったが、オカヨシガモの群れやホシハジロの姿。
この冬注目されたトラフズクは発見できず、、、ついに旅立った模様。
トラフズクを横浜市内で観察できた驚きと喜びで記憶に残る冬鳥シーズンであった。
スズメ、ムクドリ、ダイサギ、バン、ツバメ、カワウ、オオバン、オオジュリン、ハシボソガラス、アオサギ、コサギ、カルガモ、コガモ、ヒヨドリ、オカヨシガモ雄7雌2、ツグミ、ホシハジロ雌2、シジュウカラ 計18種
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