「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2017.12.17 皇居周辺 9:15~12:30 晴れ

午後から東京で用事があったので、その前に皇居周辺を探鳥した。

日比谷公園 9:15~9:45 

まずは日比谷公園へ。

20年前に日比谷公園でカワセミを目撃した時の衝撃が忘れられず、今回は皇居に行く前にどうしてもカワセミを探したかったのである。
日比谷公会堂付近から入る。

日が当たらず寒々とした公園内の雰囲気である。

野鳥のいる匂いがする2つの池を巡ることにした。

まずは雲形池へ。

日の光を受けてツルの形をした噴水からの水しぶきが綺麗だ。


雲形池のツルの噴水

周囲の草木からはシジュウカラウグイスの声が聞こえる。

日比谷公園でウグイスがいるのか!確かにウグイスの地鳴きだった。

周辺の芝生ではツグミがいるだろうと探してみたが確認できず。

心字池に移動する。

20年前にカワセミを見た場所だ。

野鳥のいる雰囲気がある心字池

カワセミチェックのため、池に突き出た枝や池の面した杭や石の上を見るもいない。

カルガモ達が休んだり、水面を行き来していた。

見聞きした野鳥(観察順)
シジュウカラ、ハクセキレイ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、メジロ、カワウ、カルガモ、スズメ 計9種

皇居 ①お堀巡り 9:45~11:00

日比谷公園から交差点を渡って日比谷堀へ。

ここからはカモの観察がメインである。

日比谷掘
まずは水面にカイツブリが見える。こんもりとした姿で浮いているので、離が遠いと浮遊物と間違えてしまう。石垣付近でじっとしているアオサギゴイサギを発見。カモはというと、数羽のハシビロガモキンクロハジロを発見。ちょっとカモが少ない。

凱旋掘
ここではオオバンのみで、上空をカワウが通過。

桜田堀
遠くに頭が緑色のカモ達がいるので、反射的にマガモ雄と思ったが、よく見るとヨシガモ雄だった。

それにしても堀にはたくさんのヨシガモがいて驚いた。

ヨシガモ雄の中には頭部が赤紫色のシブい色の個体がいて見入ってしまった。

太陽光線の当たり具合によって見え方が変わる構造色であるとは思うが、ここまで赤紫色は見たことがなかった。

ヨシガモ


オカヨシガモ 奥が雄、手前が雌


遠く国会議事堂を望む
二重橋掘
オオバンキンクロハジロヨシガモを観察。

二重橋を望む

蛤掘
ここでハシビロガモヨシガモコガモを観察していると、右手からカモが飛来してきて目の前に着水した。

ホオジロガモ雌だ!


ホオジロガモ

くちばしが太くて短く顔つきや色合いがどこかレトロな雰囲気がする。

こんな間近で観察するのは初めてなので、潜水する行動をしばらく観察することに。

途中、同行者の猛禽コール!に急いで上空を見ると、ノスリカラスにちょっかいをだされているところだった。

まさか皇居でノスリが見られるとは思わなかった。

桔梗掘
ハシビロガモヒドリガモコガモオオバンなどが目に付いた。

1年前はここでアメリカヒドリ雄を観察したが本日は現れず。

皇居の各堀では、よく目にするマガモカルガモがいないのが不思議だった。

そして、いよいよ今回1番行きたかった東御苑へ向かう。

見聞きした野鳥(観察順)
カイツブリ、アオサギ、ゴイサギ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オオバン、カワウ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、 ホオジロガモ、コガモ、ユリカモメ、ノスリ、ハシボソガラス 計15種

 

皇居 ②東御苑 11:00~12:30

桔梗掘の端にある大手門から東御苑に入城する。

入場無料!


苑内案内図

まずは二の丸庭園付近を探鳥する。


二の丸庭園の様子

まだ紅葉が残っており、晩秋といった感じの苑内である。

野鳥の気配はメジロシジュウカラが時々現れ、アオジの地鳴きを藪から聞いたぐらいであった。

二の丸から本丸跡地に向かう途中、またまた同行者の猛禽コール!

急いで上空を見ると何とオオタカだった。

冬の青空に白っぽい体の下面が映える。

先ほどのノスリに続き、オオタカまで観察できるとは!

確かに皇居内ではオオタカが繁殖しているという噂は聞いていたが、中々見ることもないだろうと期待していなかっただけに嬉しい!

テンションが上がったまま、本丸にある天守閣の石垣の土台へ上がった。


天守閣の石垣の土台

この天守閣の土台は天守閣が消失した後に再建のために再整備されたのだが、財政難のために再建されずに土台だけがそのままの状態で今日に至ったそうだ。

天守閣の土台だけに周囲を一望できた。

先ほどのオオタカはこの上空辺りを通過したのだろう。

本丸周辺でも鳥影は薄く、期待外れだったが、これから本格的な冬を迎えてどうなるか楽しみだ。

帰り際、通用門付近でエナガの群れに遭遇して気持ちよく東御苑を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)
メジロ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、アオジ、シジュウカラ、オオタカ、コゲラ、エナガ 計8種

 

探鳥記 2017.12.2 不忍池 10:30~11:30 晴れ

本日は午後から錦糸町で野鳥専門店ホビーズワールド15周年記念企画のカモメ講座を受講する。

せっかく東京に行くので、その前に不忍池で軽くカモ観察をした。

前回不忍池を訪れたのは10月20日で、飛来して間もないオナガガモハシビロガモを観察したのだが、その後彼らはどうなったのだろうか?

前回と同様に弁天堂から入って池の周囲を一周するコースを採った。

弁天堂脇のハス池でさっそくキンクロハジロ雄、オナガガモ雌雌、ハシビロガモを観察。


上から見るとキンクロハジロは湯たんぽのような形に見えませんか?

体前方に日差しを受けるオナガガモ雄。やはり日差しの有無で体色に差が出る。尾がもう少し伸びると繁殖羽に完了。

不忍池は弁天堂を中心に3つの池があるように見えるが、上野寄りの2つの池はハスが水面を覆っているので、残る本郷寄りの池が池らしく広い水面となっている。


手前にキンクロハジロの群れ、奥にスカイツリー、右手奥に弁天堂が見える。

この池ではもっとカモがたくさん水面に浮いている光景を想像していたが、それほどでもなくキンクロハジロカルガモの小群が観察した岸辺近くで休んでいるだけだった。


伸びをするキンクロハジロ。翼帯の様子が良く分かる!

今回カモに変わって目を引いたのはユリカモメ達である。

カモメ講座に行く前だからユリカモメをじっくり観察して予習しよう。

ユリカモメは私達の近くにある柵の上に止まったり頭上付近を飛び回っており、その距離は2mくらいか?

ユリカモメでも雨覆の褐色斑が目立つ第1回冬羽と成鳥冬羽はすぐに分かるが、第2回冬羽の個体はこれらの個体と並ぶと違いが容易に分かる。

ユリカモメをじっくり観察と撮影をした後は、池の外周を回らず左に曲がって弁天堂に向かって進む。

途中の池の水際でハシビロガモオナガガモをじっくり観察できた。

上陸するハシビロガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体


一喝!


別名ヘラガモ


オナガガモ雌の優しい表情


オナガガモ雌の羽根模様

最近気になるハシビロガモをしばらく間近で観察・撮影できた!

新横浜公園でも長浜公園でもよい画像が撮れなかったので一安心。

帰り際、今回は前回観察したカワセミに会えないのかなぁと思っていたら、遠くからカワセミの声がする!

どこだ?どこだ?と探索すると遠くのハスの枯れ枝に止まっている姿を発見!

ここで時間となったので、探鳥終了。

カワセミを観察できて気持ち良く不忍池を去ることができた。

最後はスズメでお開き

その後、12時半から18時まで怒涛のカモメ講座を受けた。

講師はカモメ識別ハンドブックの作者である氏原 巨雄・道昭氏である。

日本で観察された全てのカモメを画像を見ながら識別解説する内容である。

講義の3分の2ぐらいは神経をとがらせて集中して聴講したが、密度の濃い内容に最後の方は頭が飽和状態となり、終了後もしばらくは頭がボ~としてしまった!

せっかくのインプットを活かすよう忘れないうちに銚子に行こう!と同行メンバーと誓って本日の野鳥活動を終えた。

見聞きした野鳥(観察順)

キンクロハジロ
オナガガモ
ユリカモメ
セグロカモメ
カルガモ
スズメ
オオバン
カワウ
ハシビロガモ
カワセミ

計10種

探鳥記 2017.11.12 稲敷 14:20~16:50 晴れ

銚子から稲敷へ。

何とか稲敷に14時過ぎにたどり着いた。

田畑の中を浮島湿原へ向かって進む。

途中、鉄柱にとまるチョウゲンボウを発見。

チョウゲンボウ雌タイプ ※成鳥雌か幼鳥かは当日の観察状況では判断できなかった。

今日はチョウゲンボウとの遭遇率が高い。

チョウゲンボウが飛び去ったので、こちらも再出発。

しばらくすると、今度は刈田で採餌中のタゲリの群れと遭遇。

タゲリ成鳥


暗色光沢なので意外と見つけにくい

車内からの観察だがタゲリは警戒心が強く、車で近づくとその分だけ車との距離を保つため移動する感じだった。

もう少しタゲリの観察・撮影をしたいが先を急ぐことにする。

15時過ぎに浮島湿原の駐車場に到着すると、すでに多くのバーダーが集まり、撮影体制を整えている。

まだ猛禽類のねぐら入りは早いだろうと近場での探鳥に再度向かう。

まずは毎年越冬しているホシムクドリが気になる。

幸運にも直ぐにムクドリの群れに中にいる3羽のホシムクドリを発見する。

先週の相模川河口に続き、2週連続でまさか関東地方で観察できるとは!

太陽光線を受けないと暗色で地味な野鳥に見える。

しかし、太陽光線を受けると綺麗!

上画像の拡大図 V字というより♡マーク! 人気の野鳥となるか⁈

ムクドリと比べるとやはり体は気持ち小さく、また飛翔時もムクドリと飛び方がどこか違うので意外と見つけやすい。

次にオオハシシギオジロトウネンなどのシギチドリを求めて付近の農耕地を探すも見当たらず。

だいぶ日が傾いて来たので、猛禽類のねぐら入りに備えるため駐車場に戻った。

今回の探鳥で驚いたのは浮島湿原の観察窓が撤去されていたことだ。

その観察窓跡地でねぐら入りを待つことにする。

例年正面からこちらに向かってチュウヒハイイロチュウヒが飛来するため観察時間が長く見やすい点が浮島湿原の良いところだ。

遠くからチュウヒの姿を確認でき、だんだん近づいて来てアシ原を何度か旋回したり、横切って後にストンとアシ原の中に降りるのがチュウヒ類の典型的なパターンである。

ざっと湿原を渡すと、すでに遠くの木々にはチュウヒトビオオタカ若がじっとしているのが見える。

3種の大きさを比較すると改めてトビの大きいのとオオタカの小さいのが分かる。

60倍のスコープで遠く正面からの飛来に備えていると、チュウヒが予想外の左奥から飛来して、湿原の上空をゆっくりと飛んで来た。

翼を浅いV字の角度(正面から見た時に浅いⅤ字に見えるという意味)にしてねぐら場所を探しているのか?降りるタイミングを計っているのか?ふわりふわりとアシ原を舞っている。

今度はハイイロチュウヒの雌がまたしても左奥から現れた。


※途中ピンボケあり。飛び方や翼を浅いV字形にしている点に注目!


チュウヒが前の動画でねぐら入りしたハイイロチュウヒ雌にちょっかいを出して、ハイイロチュウヒ雌が再度飛行するシーン。
最後に飛翔スロー画像あり。ハイイロチュウヒ雌の翼下面の鷹斑に注目!
ハイイロチュウヒ雌は腰の白さが目立つが、翼下面の鷹斑模様がチュウヒとの識別ポイントである。

人気者のハイイロチュウヒ雄も左奥から登場して観察しているうちにねぐら入りしてしまい、動画が撮れなかったのが残念!

今回はほとんどのチュウヒが左奥からの登場で、正面からの飛来という従来のコースではなかったのが気になるところ。

チュウヒが日中活動するエリアが変わったしまったのか?渡来直後という時期の問題なのか?今シーズンはこの点を注視していこう。

だいぶ暗くなってカメラマンが撤収し始めた頃に、正面遠くの方で2羽のコチョウゲンボウが小鳥の群れに飛び込んで追いかけ回しているのを発見。

チョウゲンボウの狩りはモズのように高い場所からの待ち伏せするスタイルが多いが、コチョウゲンボウの狩りはまるで違い、ツバメのように高速スピードで小鳥を追いかけるスタイルである。

1度はアシ原の上空低く猛スピードで突っ切って行く姿を目撃!速くて格好いい!

コチョウゲンボウファンが多いのもうなずける。

同行者の話によると、タヒバリを襲っていたのではないかとのこと。

しばらく、コチョウゲンボウの狩りに見入ってしまい、気がつけば日に入り間近で観察も厳しい状況になっていた。

結局、チュウヒ類は10羽くらいを確認しただけだったが、冬の寒さが厳しくなる頃には猛禽類の数も増えて行くことだろう。

今回は各地の冬鳥シーズン序盤の動向を知ることができて有意義な探鳥となった。

この冬、何回かまた訪れる予定なので今後の動向が楽しみである。

見聞きした野鳥(観察順)

チョウゲンボウ
モズ
ハシボソガラス
アオサギ
スズメ
セグロセキレイ
タゲリ
ノスリ
キンクロハジロ
キジバト
ムクドリ
ホシムクドリ
オオバン
チュウサギ
チュウヒ
ホオジロ
オオタカ
ハイイロチュウヒ
タシギ
ウグイス
コチョウゲンボウ
タヒバリ

計22種 目撃談:クイナ、ジョウビタキ、バン

探鳥記 2017.11.12 波崎港・銚子港 10:20~12:00 晴れ

神之池から波崎港へ。

 波崎港 10:20~11:00

まずは同行者が10月の台風通過直後に訪れた際にオニアジサシを観察した場所に向かう。

やはりオニアジサシはもういなかったが、どういう場所で観察されたかを把握するのは大事なことだ。

ここでは岸壁の縁に止まるカワセミを発見した。

どうしてもカワセミは淡水域で生活しているイメージだが、以前平潟湾でも観察したことがあるので不思議ではない。

水鳥を求めて港湾施設内や防波堤を丁寧に観察するも、カモカモメ類の鳥影は薄い、、、。

波崎港脇の海水浴場に向かうと、セッカが現れてしばらく楽しませてくれた。


相手をしてくれたセッカ

広大な景色の中で前回観察したミユビシギの群れをイメージして探すもいない。


太平洋を望む 

帰り際にチョウゲンボウがこちらに近づいて来て、しばらく空中停止を披露してくれた。

セッカチョウゲンボウに感謝!

銚子港に向かう。

見聞きした野鳥(観察順)
カンムリカイツブリ
スズガモ
コサギ
オオバン
ウミネコ
カワセミ
ホオジロ
ハシブトガラス
ユリカモメ
オオセグロカモメ
ホシハジロ
カワウ
セグロカモメ
ウミウ
トビ
ミサゴ
イソヒヨドリ
セッカ
チョウゲンボウ

計19種

銚子港  11:10~12:00

波崎港と銚子港は利根川河口の両岸にある港であるから、それほど野鳥の観察状況に変化はないだろう。

何とかこの状況を打開しよう!

祈る気持ちで銚子大橋を渡る車窓からカモメ類の群れが止まっていそうな防波堤やテトラポットなどを探すも見当たらない。

港内の定番スポット「魚料理 礁」前でまずはウミネコユリカモメ100羽ぐらいの群れを観察。

次に定番スポットの「千人塚」前の堤防にカモメの群れを見つけたので観察開始。

千人塚前の様子

直後に同行者が海面に浮かぶシロカモメを発見。

シロカモメ第1回冬羽

一年ぶりに見るシロカモメの印象は体の白さよりも体が大きいことであった。

観察当初、体全体に褐色味が少なく特に肩羽が淡い灰色に見えたので第2回冬羽と考えたが、よく見れば虹彩が淡黄色ではなく黒いので第1回冬羽と納得した。


若鳥にしてこの白さ


ん、翼が黒くなった?


カワウが後ろにいました

昨年1月に探鳥した際は、ここでは堤防の側壁に止まるミツユビカモメワシカモメカモメシノリガモなどを観察したが、やはりまだ時期が早いようだ。

この後、ウオッセ21付近の港内も観察したが、ほとんどカモメ類は観察できず。

今までのところ、モヤモヤした探鳥となっている。

このまま銚子近辺で探鳥を続けるか?探鳥時間は短くなるが稲敷に向かうか?

まだチュウヒハイイロチュウヒなど猛禽類のねぐら入りには間に合うので、稲敷に行くことにした。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)
ウミネコ
ユリカモメ
カワウ
セグロカモメ
シロカモメ
オオセグロカモメ
ヒドリガモ
オナガガモ
ホシハジロ
オオバン
カンムリカイツブリ
ムクドリ
スズメ
イソヒヨドリ
ウミウ

計15種

探鳥記 2017.11.12 神栖市神之池   9:10~9:40 晴れ 

まだカモメ観察の最盛期ではないが銚子方面に行くことになった。

まずは途中にあるカモの越冬地として有名な神栖市神之池へ。

前回2016.1.3以来の探鳥である。

前回の探鳥では神之池のミコアイサの多さに驚き、存分に通称パンダガモを観察できた。

ちなみに神奈川県内ではミコアイサの観察する機会はほとんどなく毎年1、2羽程度しか記録されていないと思う。

駐車場から見て左端の前回カモが多く集まっていた場所で観察を開始する。

池といっても谷津干潟ぐらいの広さがあるので、まずはざっと水面を見渡す。

今回はここから観察した。

近くにはヨシガモの群れ、奥の対岸には100羽ぐらいのオナガガモコガモの群れが目に付いた。

せっかく近くにいるのだからまずはヨシガモをじっくり観察しよう!

左奥)ヨシガモ雌の非繁殖羽 他の3羽)雄の繁殖羽へ移行中の個体

ヨシガモも神奈川県では観察する機会は少く、横浜市内で把握している限りでは毎年数羽程度だ。

この時期のヨシガモの雄は繁殖羽のいわゆるナポレオンの帽子みたいな姿へ成りかけの状態で観察できるため面白い。

頭部の金属光沢の色彩は太陽光線を受けると、角度によって見え方も変わる。

エクリプスから繁殖羽へ移行中のヨシガモ雄

※ヨシガモ特集は後日掲載します!

ヨシガモ観察が一段落したので、他のカモの様子を観察した。

ミコアイサはまだ到着していないようだし、存在感抜群のカンムリカイツブリも目立たない。

まだまだカモの越冬も序盤ということだろう。

本日は波崎・銚子の観察もあるので切り上げることにした。

帰り際ミヤマガラスらしい鳥が現れて緊張が走ったが、ハシボソガラスに落ち着いて神の池を後にした。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
ヨシガモ
オナガガモ
コガモ
カルガモ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
キンクロハジロ
ヒドリガモ
マガモ
カワウ
オオバン
イソシギ
ハクセキレイ
ハシボソガラス

計15種 目撃談:ハシビロガモ、カイツブリ

前回観察記録 神栖市 神之池 2016.1.3 10:10~10:40 晴れ

カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カルガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ヨシガモ、オナガガモ、マガモ、コガモ、ミコアイサ、コサギ、アオサギ、ユリカモメ、セグロカモメ、メジロ、イソシギ、アオジ、ジョウビタキ、オオバン、カワウ、ハクセキレイ、チョウゲンボウ、ノスリ 計25種

探鳥記 2017.10.21 上野不忍池 11:30~12:00 雨

本日は午後から上野の杜で用事があったので、その前に不忍池に立ち寄った。

雨が降っているのにわざわざ何故に不忍池へ?

ここはカモの越冬地として昔から有名な場所で、1977年には国内初となるクビワキンクロが発見されたところでもある。

その後の探鳥地としての栄枯盛衰?はあれど、これから迎えるカモの観察シーズン!カモの飛来状況を知りたいところである。

雨降る中を上野駅から西郷像のそばを抜けて、不忍池に到着。

雨の不忍池

ざっと遠くから水面を見渡すと野鳥の姿がなく心配したが、水際のボートの上にポツンポツンとカモの姿を発見して一安心。

近づくと1羽のオナガガモが水面に降りて目の前にやって来た。


オナガガモの非繁殖羽の雌。

動画  ※上の画像と同一個体

ボートの上にオナガガモと一緒にハシビロガモが休んでいる。

エクリプス状態のハシビロガモなので、繁殖羽の緑の頭と脇の赤茶色ではなく地味である。

その地味さゆえにオナガガモ達と並んでいても目立たない。

ハシビロガモ雄のエクリプス

先に進むと水面に突き出た遊歩道があり、すぐそばで2羽のカルガモが泳いでいる。

餌付けされているのか人慣れしている感じだ。

上尾筒が黒いのでカルガモの雄と思われる。

目の前の水際にはコサギがじっとしている。

脚の指が黄色のに注目。

近くのロープには何とカワセミの姿が!

不忍池のような環境ならカワセミがいても何ら不思議ではないのだが、やはり都会の真ん中で見つけるのは嬉しい。

雨の中でも背中の青は映える。

カワセミ観察の後、池を一周したが、歩いている最中に何度もカワセミの鳴き声が池に響いていた。

探鳥終了時間となった。

たった30分だったが、カモはもちろん、カワセミまで観察できて良かった。

不忍池はカモとの距離が近いので観察・撮影には良い場所だ。

次回探鳥に来る時は水面にもっとたくさんのカモがいることだろう。

今から楽しみだ。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
オナガガモ6
ハシビロガモ1
カルガモ2
カワセミ
コサギ
ムクドリ
キジバト

計8種

 

 

 

探鳥記 2017.9.30 東京都羽村市 羽村堰 14:30~16:20 晴れ

梅の公園から羽村堰へ。

羽村堰は初めて訪れる探鳥地だ。

特に冬季の野鳥観察が面白いと聞いているので、今回はその下見も兼ねて来た。


郷土資料館付近から多摩川を望む

羽村市郷土資料館から多摩川の堤防に上がって探鳥スタート。

すぐそばで荷物を片付けているバーダーの方々に声をかけてみた。

彼らは奥多摩支部の皆さんで、ちょうど鷹の渡りの調査を終えたところだった。

こちらも梅の公園での調査から来た旨を伝えて、しばらく当地の野鳥観察の様子など野鳥談義をした。

話によるとノビタキが目の前の川原に飛来しているとのこと。

秋の渡りの常連さんのノビタキ、今季まだ見ていないので探すことにしよう!

河川敷に降りるとセグロセキレイの多さに驚く。

2羽のセグロセキレイが盛んに追いかけ回し合っているのは、縄張り争いなのか?

存在感抜群のセグロセキレイ


セグロセキレイやイソシギを何度も観察できた

イソシギが「チーリーリー」と鳴きながら何度も目の前を通り過ぎる。

川面の上空ではツバメに混じってコシアカツバメが一緒に飛び回っている。

コシアカツバメは意外と観察できない野鳥なのだが、今回は久々にじっくり観察できた。

もちろんコシアカという名の通り腰の赤褐色が目立つが、体の下面も薄い赤褐色で図鑑で見るより目立った。

川の対岸にはいかにもノビタキが出没しそうな草原が広がり、ノビタキが草の上にとまっているイメージを持って注意深く観察する。

カワラヒワの群れが草原に入っては草の上部に止まるので、その都度ノビタキチェックが続いた。

しばらくして本物のノビタキが現れてくれた。


ようやく見つけたノビタキ

ノビタキは地上に降りておそらく採餌をしては何度も草の上部に飛び上がってくる。

動画もどうぞ。

少なくとも2羽のノビタキがおり、場所が良かったのか20分ぐらいずっと目の前の草原で観察できた。

ノビタキをじっくり観察しながら地元のバーダーの皆さんと野鳥談義をして楽しい時間を過ごすことができた。


日が傾く中でモズの高鳴きが響き渡り、川原に秋の雰囲気が漂う。

今回の奥多摩探鳥では地元バーダーのみなさんと交流することができ、このエリアでの探鳥意欲がますます高まった。

今年の冬は奥多摩エリアに出没して野鳥観察を楽しむぞ~!

 

見聞きした野鳥(観察順)

セグロセキレイ
ハクセキレイ
ムクドリ
スズメ
カイツブリ
ヒヨドリ
モズ
キジバト
イソシギ
アオサギ
カワウ
ツバメ
コシアカツバメ
カワラヒワ
ノビタキ
キジ
ハシボソガラス

計17種

探鳥記 2017.9.30 青梅市 梅の公園 9:30~14:00 晴れ

前日に大学の先輩から突然連絡が入り、探鳥をすることになった。

どこに行くか?

先輩はサシバが見たい!とのことで先輩の自宅に近い鷹の渡りのポイントを探す。

青梅市の梅の公園という場所で野鳥の会奥多摩支部が中心となり、タカの渡りの全国ネットワークの調査をしていることが分かった。

しかも前日の調査でサシバが457羽も観察されている素晴らしいポイントではないか!

青梅駅で先輩と合流して9時半に公園に到着。

斜面上にある公園で観察ポイントは入口から50mくらい上がった場所にあるあずま屋である。

観察者は30人はいるだろうか?皆さん、双眼鏡で上空を探索している中での合流となった。

まずは本日の渡りの状況を聞いてみたところ、やはり前日に457羽も出たので低調とのこと。

ということで初めて来た探鳥地だし、展望も良いので気長に待つことにした。

青梅市街地方面の展望

その間、中心メンバーで鷹を見つけるのが恐ろしく速い方から梅の公園おける鷹の飛行コースや見え方などを教えていただいた。

その方の話では梅の公園は東京を通るワシタカのメインルートで、ここを通過後は大月⇒富士山の北側⇒静岡の杉尾山へ向かうことが多いとのこと。

また今回は予期しなかった奥多摩支部の幹事さんや本部普及室の皆さんとの久々の再会や出会いもあって、観察というよりは談義に力が入り、これまた有意義な時間となった。

もちろん、その談義中もかなり遠くだったがサシバの渡り、ミサゴの近くでの飛翔、アオバトイカルの小群、アオゲラなどを観察した。


悠然と飛ぶサシバを撮りたかったが、、、。ミサゴです!

今回のワシタカの渡りのハイライトは昼過ぎに上空を通過した22羽のサシバの群れだろう。

ゴマ粒のような大きさのサシバだったが、ようやく渡りを見た!という実感が沸いた。

14時を過ぎて今日の渡りはこの辺が潮時と感じたので、次の気になる探鳥地・羽村堰に移動した。

続きは次回。

※奥多摩支部の皆さん、お世話になりました!

※梅の公園では今シーズン1500羽近くのサシバが渡っており、渡りの最盛期は9月下旬でした。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ハクセキレイ
スズメ
シジュウカラ
ヒヨドリ
モズ
トビ
サシバ約30羽
ミサゴ
アオバト
アオゲラ
イカル
カラスSP

計12種

目撃談:ハヤブサ、ツミ、オオタカ、ハチクマ

探鳥記 2017.9.24 茨城県 稲敷市③ 9:00~17:30 晴れ

 

稲敷探鳥記、第3弾!

まずは先ほどのオグロシギの小群がいる探鳥ポイント②へ。

探鳥ポイント⑤ (②と同じ)

先ほどは逆光と遠距離からの観察・撮影だったので反対側に回って近づいた。

手前の田んぼにはハマシギが1羽、オグロシギの群れは奥の田んぼに移動している。

まずはハマシギを観察。

このハマシギは肩羽に灰色の冬羽が生えているので、幼鳥から第一回冬羽に換羽中の状態。

普段群れで見ることが多いハマシギだが、1羽だけだと普段よりじっくり観察してしまう。

幼鳥の腹には黒斑が点々とある。

 

奥の田んぼに目を向けると、オグロシギの群れが同じ方向を向いて前進しながら盛んに採餌している。


幼鳥の中に成鳥が混じっていた。黄色のくちばしが目立つ。

 


オグロシギの群れにハマシギが鳴きながら舞い降りた。
やはり大きさが全然違う。

先日の大授搦ではオグロシギを何度も観察したが、あまりに遠かったので今回は近くでじっくり観察できて良かった。

次はクサシギタカブシギの待つポイントへ。

観察ポイント⑥ (③と同じ)

せっかくなので先ほどは探鳥しなかった付近のハス田を巡回する。

例年オジロトウネンや上空を舞うショウドウツバメを観察するのだが見当たらない。

先ほどの場所に移動してクサシギタカブシギのツーショットを狙うも今回も遠くにいる。

特にクサシギの警戒心は強い気がした。

ふと見ると朱色の脚を持つシギクサシギのそばにいるではないか!

いつの間にかアカアシシギ

しかし距離が遠いことには変わりないので撮影を諦めて観察を続けていると、仲間がピンポイントで接写できる場所を見つけてくれた。

その場所でのショットが以下の画像。

15時半を過ぎた。

夏の頃のように日が長くはない。

今回1番楽しかった最初のポイントへ急いだ。

観察ポイント⑦ (①と同じ)

最初のポイントの戻ってきた。

さきほどは近くで撮影できなかったアメリカウズラシギジシギ類を何とか撮りたい。

探鳥会で知り合った方と再会したので様子を尋ねると、ツバメチドリを観察したとのこと。

テンションが上がってきた!

今朝アメリカウズラシギを観察した場所には今回はいなかった。

その奥の田んぼには今朝?のエリマキシギ3羽やムナグロが数羽入っている。

ムナグロは辺りが暗くなり始めて今回はGolden Ploverではなかった。

時間がない。

ツバメチドリの気配を求めながら、農道を進む。

トウネンコアオアシシギアオアシシギアカエリヒレアシシギは今朝と同じ田んぼにいた。

トウネン

気になるアカエリヒレアシシギは依然として今朝と同じ辺りを回り続けていた。

遠くのあぜ道ではイソシギと一回り小さいオジロトウネンをやっと観察できた。

探鳥会の引き返した場所より更に奥に進み、ツバメチドリがいる匂いがする畑や上空に注目して探鳥したが、探し切れず。

次回?来年?はツバメチドリを意識して探鳥しよう!

夕暮れとともに探鳥を終了した。

今回は大満足の稲敷探鳥だった。

見聞きした野鳥(観察順) ①②③の合計

ダイサギ
コサギ
チュウサギ
ハシブトガラス
ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
ヒヨドリ
アオサギ
タシギ
チュウジシギ
アメリカウズラシギ
コチドリ
アオアシシギ
コアオアシシギ
トウネン
アカエリヒレアシシギ
ムナグロ
トビ
カルガモ
キジ
ツバメ
アマツバメ
ショウドウツバメ
ヒバリ
タカブシギ
エリマキシギ
オグロシギ
セイタカシギ
ツルシギ
ハマシギ
カワウ
セグロセキレイ
ハシボソガラス
クサシギ
アカアシシギ
オジロトウネン

計37種

目撃談:イカルチドリ、ミサゴ、ノスリ、カワセミ、ハシブトガラス、コガモ、ツバメチドリ

探鳥記 2017.9.24 茨城県 稲敷市② 9:00~17:30 晴れ

稲敷探鳥記、第2弾!

最初のポイントだけでも十分満足できる内容となり、良いスタートとなった。

次のポイントへ車移動する。

車12台が縦列を組んで田畑を抜けて行く。

神奈川支部の探鳥会では想像できない光景だ!

探鳥ポイント②

ここでは渡りの途中に立ち寄っているオグロシギの小群を観察した。

なにせ40人近くの観察者だから採餌に夢中とはいえオグロシギを必要以上に警戒させない距離感が大事だ。

この辺りの調整はさすが担当リーダー、上手に参加者の観察・撮影をコントロールしていただいた。

 


動画に写っているだけで8羽のオグロシギオグロシギの最近の観察機会では多い数だと思う。

探鳥ポイント③

次のポイントではクサシギタカブシギを中心に観察した。

どちらも似たような姿であり、似たような場所で観察されることが多いので、同時に観察できると識別の勉強には良い。

ただ、このポイントは鳥との距離が遠い。

そこで遠距離から観察した際のザックリの違いだが、クサシギの方がタカブシギより胴体が大きく、下面の白さが目立つ。この白さと上面のオリーブ色の2色配色はイソシギを思い出させる。

クサシギタカブシギを観察中。

探鳥ポイント④

ハス田に移動する。

ここでは水深が深いハス田ということで脚が長いシギが集まっていた。

ツルシギセイタカシギコアオアシシギオグロシギ


上空警戒中のツルシギ幼鳥。


採餌中のオグロシギの前にツルシギが舞い降りた。


左からオグロシギツルシギセイタカシギ。中型の大きさのツルシギも小さく見える。


採餌中のハマシギ。脚が長くないので腹に水面がかかる。現場では当初サルハマシギ?という説も流れた。

13時になり、集合場所の戻って本日の鳥合わせ(43種を確認)をして、無事探鳥会終了した。

当初、12時解散予定だったが、担当リーダーのご厚意で全ての観察予定ポイントを回ることができ、しかも非常に満足度の高い探鳥会だった。

※広範囲の下見、車移動、大人数での探鳥会の運営等、担当リーダー方々にこの場を借りて御礼致します。

密度の濃い4時間の探鳥でお腹もすいた。

昼食を済ませた後に再度気になったポイントを回ることにした。

続きは次回。