今回は平塚の休耕田で観察したヨーロッパトウネンです。
ツミの特集が終わり、シギチドリ特集の再開です。
隣の休耕田にいたアカアシシギとエリマキシギの観察がメインでしたので、到着時にさっと2羽のトウネンがいることを確認しただけでした。
第一印象は、1羽は典型的なトウネンの幼鳥、もう1羽は軸斑が太く上面全体が黒っぽく見えるトウネンで繁殖羽が摩耗している成鳥?でした。
アカアシシギとエリマキシギの観察・撮影を終えて一段落して、今度はトウネンをじっくり観察することに。
やはり気になるのは黒っぽい個体です。
スコープでじっくり羽根を観察していると、内側大雨覆の軸斑が中央付近でくびれているのを発見。
ヨーロッパトウネン幼鳥で羽根の摩耗が進んでいる状態
上の画像の拡大図です。中央の右下にたれている羽根の黒模様に注目!中央部分が上下から圧縮されたように凹んでいます。
このくびれはここ数年ヨーロッパトウネンの特徴として、トウネンとの有効な識別点として注目されています。
BIRDER愛読者の方ならご存知かも知れません。
不思議なもので、ヨーロッパトウネンの目で見直すと、トウネンと並んだ時に脚が長いので胴体の位置が高いですし、脛が細長いです(優秀な知り合いはまずは脛の細長さをチェックするそうです)。
くびれや脛の細長さが分かると思います。
以下は比較画像として同じ現場にいたトウネン幼鳥です。
また体型はトウネンに比べて胴体の後ろ半分が短いので前に圧縮された形に見えます。
以下は昨年観察した幼鳥です。
この赤褐色の綺麗な羽根模様の幼鳥のイメージが強かったのも、今回すぐに識別できなかった原因ですね。
この個体が元々赤褐色の薄い個体なのか?摩耗して薄くなってしまったのか?
2017.8.26 三番瀬にて
それでは動画をご覧ください。
ヨーロッパトウネン、トウネン、エリマキシギ、アカエリヒレアシシギが登場!