今回は井頭公園で観察したミコアイサ雄の特集です。
ミコアイサの名前の由来はその白い体色が巫女の白装束を連想させるからです。
現在の巫女の衣装は上が白、下が赤の紅白ですので赤がないぞ~!というツッコミがあるのは当然ですが、明治以降に紅白の衣装と正式に決められたそうなので、明治以前の昔は白が基調だったのではないかと推察しています。
英名はSmew =ミコアイサ。
野鳥界では通称パンダガモ。
ちなみにアイサの由来は、①アキサリ(秋去り)から変化した言葉で、アイサ系の鳥が到来する頃が秋から冬への変わり目と重なるため ②アキサガモ(秋早鴨)のアキサから変化した言葉で、秋早く到来する鴨のため、の説があるようです。
ミコアイサ雄は遠目からだと全身が白く見え、今回夕暮れ時の観察条件の悪い中でも白さは目立ちました。
この個体でも十分白いのですが、肩羽はまだ白くないのでエクリプスから繁殖羽へ移行中の個体です。
ミコアイサ雌 2017.11.26 新横浜公園 ⇒この特集記事はこちら
まだカモの換羽への関心がなかった頃の話ですが、12月中旬に群馬県多々良沼で探鳥した際、水面に浮かぶのはミコアイサの雌ばかりで白い雄は1羽いたくらいでした。
ずいぶんと雄雌の比がアンバランスだなぁと思っていたのですが、今思えば雄のエクリプス個体も相当数いたのでしょう。
動画
後半にコガモがそばを通りますので、大きさを比較してみてください。
コガモの全長は34~38㎝で、ミコアイサは38~44㎝なので、見た目も数値上もやや大きいですね。