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野鳥 ホウロクシギ 2018.4.14 葛西臨海公園

今回はホウロクシギが食事をしている場面の動画です。

ホウロクシギが東なぎさにいる時は遠いので撮影はお手上げ状態なのですが、両なぎさの間を流れる水路で食事をしている時は観察の絶好のチャンスです。

今回は対岸のアメダスポイントから撮影しました。

最初と最後にホウロクシギらしからぬ?素早いダッシュを見せてくれました。

かなり先の方までカニの動きを観察していることが分かります。

大きいカニを捕まえた際、ハッキリ見えませんが、一番大きいハサミを意識して胴体から切り離しているように見えます。

丸呑みするには邪魔なのでしょう。

胴体を飲み込んだ後に、切り離したカニの足を拾って食べています。

動画の最後にこの様子のスロー再生を入れました。

参考までに過去の掲載です。

ホウロクシギ幼鳥
ダイシャクシギとホウロクシギの比較

野鳥 ホウロクシギ幼鳥

2017.9.10に大授搦で観察したホウロクシギの幼鳥です。

以下は最初に観察した時の状況画像です。

当たり前ですが遠かったので小さく見えたこと、くちばしが短く見えたことから、最初チュウシャクシギが2羽いると思いました。

しかし、全体のバランスから見て脚が長く感じたこと、きちんと頭部を見ると頭央線と過眼線がないことからチュウシャクシギではないと判断しました。

それではダイシャクシギホウロクシギか?

確かにホウロクシギも下尾筒や下腹が白っぽく見えることはありますが、ダイシャクシギのような真っ白という感じではないような気がします。

以下の画像のように褐色味があったので、この時点でホウロクシギの幼鳥と考えていました。

あくまで下面の色の濃淡は観察者の感覚や見え方によって違うこともあるので、分かり易い識別である腰や翼の下面が白ならダイシャクシギ、そうでなければホウロクシギまで観察すれば間違いなしです。

今回動画で飛び立つ際に腰が白くないことが証明できたのでホウロクシギ幼鳥と確定しました。

飛び立つ際に鳴き声が聞こえます。

※スロー映像もあります。

幼鳥の特色として、成鳥に比べて肩羽の軸斑が太くて黒いので、全体として黒っぽく見えるでしょう。

参考:2017.9.6掲載回シャク系シギの違い(ここをクリック)

野鳥 ダイシャクシギ・ホウロクシギ・チュウシャクシギ・コシャクシギの違い 

9月3日葛西臨海公園の東なぎさでダイシャクシギホウロクシギチュウシャクシギの「シャク(くちばしが下に反っている)系」3種を観察する機会に恵まれました。

そこで今回は以前2017.8.18に掲載したダイシャクシギホウロクシギの違い(ここをクリック!)に、チュウシャクシギとさらに以前葛西臨海公園で観察したコシャクシギを追加した補正版を掲載したいと思います。

シャク系4種の簡単な識別点

①くちばしの長さ

ダイシャクシギホウロクシギは頭の大きさの約3つ分

チュウシャクシギは約2個分

コシャクシギは約1個分

②外観の模様

ダイシャクシギは下腹から下尾筒、翼の下面、腰の各部分が白い

ホウロクシギは体全体が褐色で黒褐色の縦斑がある

チュウシャクシギコシャクシギは頭部に注目。共に頭央線がバフ色で頭側線は黒褐色

ダイシャクシギホウロクシギはハッキリとした線はない。

③体の大きさ

ホウロクシギダイシャクシギチュウシャクシギコシャクシギ

ダイシャクシギ

2017.8.6に葛西臨海公園の西なぎさから東なぎさの対岸にいる個体を撮影しました。

葛西ではダイシャクシギは東なぎさの遠くの湾内にいることが多いので、今回近くで撮影できて良かったです。

0:58辺りでシャコのようなものを捕まえ食べています。

餌を探している時に前のめりになるので、体の下面の白さが目立ちます。

また飛翔時は翼の下面と腰の白さも目立ちます。

チュウシャクシギも腰は白いです。

※2017.8.18掲載回と同じ動画です。

 

ホウロクシギ

上のダイシャクシギとほぼ同じ場所(東なぎさと西なぎさの間の水路)で採餌していました。

下腹と下尾筒に注目です。ダイシャクシギのように白く見えません。

飛翔時も体のどの部位も白くないです。
コシャクシギ

ダイシャクシギチュウシャクシギ

※無音にしております。2017.8.18掲載回と同じ動画です。

チュウシャクシギ

頭部にある黒褐色の頭側線とくちばしの長さに注目です!

飛翔時は腰の白さが目立ちます。

コシャクシギ

以下の動画は2015.4.26に葛西臨海公園の西なぎさの草地や芝生上で採餌していた個体です。

神奈川県では2017年4月後半に酒匂川下流の河川敷グランドで観察されています。

コシャクシギの観察例が多いのは春の渡り時期で畑や草地などの乾いた場所で、葛西や酒匂川を始め観察例が多い九州や南西諸島でも同じような傾向です。

ざっくりですがムナグロと似た生息環境です。

チュウシャクシギと同様に頭部にある黒褐色の頭側線とくちばしの長さに注目です。

コシャクシギのくちばしは下に湾曲する具合が1番小さいですね。

小型なので動きも他の3種に比べて機敏です。

 

野鳥 ダイシャクシギとホウロクシギの比較

ダイシャクシギとホウロクシギの簡単な比較

①くちばしの長さ

ダイシャクシギホウロクシギは頭の大きさの約3つ分です(⇔チュウシャクシギは約2個分)。

ホウロクシギの方が長いという話も時々聞きますが、個体差もあるので何とも言えません。

以下の動画ではダイシャクシギの方が長く見えます。

この時期は幼鳥も観察する機会がありますが、幼鳥は成鳥に比べて短いので注意です。

②外観の模様での特徴

両方とも体全体の色模様が似ています。

細かく見るとダイシャクシギは下腹から下尾筒、翼の下面、腰の各部分が白い

ホウロクシギは体全体が褐色で黒褐色の縦斑があります。

③体の大きさ

ダイシャクシギホウロクシギはほぼ同じです。

ホウロクシギの方が大きいとの話も時々聞きますが、野外での観察では難しいのではないでしょうか。

ダイシャクシギの動画

2017.8.6に葛西臨海公園の西なぎさから東なぎさの対岸にいる個体を撮影しました。

葛西ではダイシャクシギはいつも遠くの湾内にいることが多いので、今回近くで撮影できて良かったです。

0:58辺りでシャコのようなものを捕まえ食べています。

 

ホウロクシギの動画

上の動画のダイシャクシギとほぼ同じ場所で採餌していました。

カニを捕った後に何度も地面に落としているのは、おそらくカニの足を取り除いて食べやすくしているのでしょう。

下腹と下尾筒に注目です。ダイシャクシギのように白く見えません。

※都合により無音にしております。