今回の特集は先日カモでにぎわった浦安で撮影したハマシギです。
護岸の波打ち際に越冬中のハマシギの群れが採食行動と飛翔を繰り返していました。
観察した個体は全て今年生まれの幼鳥で第1回冬羽の状態でした。
最後に動画をどうぞ!
ヒドリガモやオナガガモに比べると体が小さいですね。
今回はハマシギの採餌行動と飛翔です。
見たところ、登場するハマシギ達は第1回冬羽です。
くちばしの長さが見る角度によって変わりますね。
飛び立つ場面を見る時は、最後まで残っているハマシギがつい気になっちゃいます。
おまけ飛翔動画です。クリアーな動画を次は撮りたいと思います。
今回は強風の多々良沼で向かい風に耐えるツルシギとハマシギの姿を掲載します。
この日はスコープを上から手で押さえつけて観察しても、視界が揺れるくらいの強風でした。
上の画像に登場するツルシギの体重の平均が約150g、ハマシギが約60g、カルガモが約1200gとのこと。
何気ない光景ですが、間近で観察・撮影して、彼らが強風に耐えている表情や姿を掲載したくなりました。
体を前のめりにして、少しでも風の抵抗を少なくしている個体もいますね。
目を閉じているのは、人のように寒さを我慢する際にする仕草なのか?風と一緒に飛んでくる異物から目を保護しているのでしょうか?
今回は食事中のハマシギの動画です。
ハマシギはお腹の黒斑と上面の赤褐色が目立つ繁殖羽となっています。
活発に食事をしている姿から、中継地で急いで栄養を蓄えて繁殖地へ向かう準備活動をしているのでしょう。
ハマシギの幼鳥が最初に行う換羽(第1回冬羽)は部分換羽であり、全身の羽根が生え変わる完全換羽ではありません。
具体的には雨覆や風切羽は換羽せずに幼羽のままの状態で翌年の換羽を待ちます。
先日の平塚新港では渡り途中?越冬予定?のハマシギを観察しましたが、この個体は幼羽から第1回冬羽へ換羽移行中でした。
今回はこのハマシギの換羽移行中の状態を掲載します。
ほぼ1年前の稲敷でも幼羽から第1回冬羽へ移行中の個体を観察したので、合わせて掲載します。
灰色の冬羽の肩羽と白縁が幼羽の雨覆の違いが遠目からでも分かります。
上画像の拡大図
肩羽と雨覆の羽根の色と質に違いがあるのが分かります。
肩羽はほぼ灰色の冬羽になっていますが、肩羽の1番下の部分と右端に見える部分は、黒と褐色の幼羽が残っています。
この幼羽が冬羽になれば、第1回冬羽の個体と言えることになります。
以上、2枚とも同じ個体です。
幼羽の部分は平塚個体よりも羽縁が綺麗です。
ほぼ第1回冬羽と言えるのですが、肩羽に幼羽の黒斑がポツンと見えています。
これらの個体はまもなく第1回冬羽となり、繁殖時期になると幼羽はそのままに他の部分は成鳥の繁殖羽のように変化します(第1回夏羽)。
そしてハマシギは繁殖を終えて夏から秋にかけてようやく全身換羽できることになります。
つまり、その間は幼羽のままの状態ですから、全身換羽前などの幼羽は摩耗が進んだボロボロの状態になることが多いです。
ハマシギの採餌を記録した動画です。
2017.5.7に横浜市の平潟湾で撮影しました。
腹黒バッチリの繁殖羽のハマシギがスズガモとキアシシギのそばを通り抜けて採餌しています。
両者の大きさ比較も注目です。
ハマシギは何を食べているのでしょうか。
ハマシギの採餌を観察していると夢中になって水の中や泥の表面をくちばしで突いたり着けている。
ハマシギに限らず小型のシギには、どうやら舌先に歯ブラシの毛のようなものがあり、この毛で藻類やバクテリアなどの微生物をからめ取っているそうだ。
この微生物と微生物が外部に放出する多糖類粘膜はバイオフィルムと呼ばれ、最近では小型のシギの主食と考えられているそうです。
こちらは確認画像です。