今回はニシオジロビタキの地鳴き10連発です。
前回の舞岡探鳥ではニシオジロビタキの地鳴きを聞くことができ、また動画にも収めることができました。
現場でも動画でも「ジジジッ」という濁音に聴こえました。
※あっという間の10連発動画です。
野鳥図鑑「日本の野鳥650 平凡社」では、オジロビタキはトリルが短く連続した「ジジジジッ」などと、 ニシオジロビタキはトリルの間隔がやや空く「ティティティ・・・」「ティキティキティキ・・・」などと記載されています。
また野鳥図鑑「新訂 日本の野鳥550 山野の鳥 文一総合出版」では、オジロビタキは「ジジッ、ジジッ、あるいはティ、ティ」、ニシオジロビタキはやや間隔を空けて、「ティティティ・・、またはティキティキティキ・・」などと記載されています。
2冊の図鑑によれば、ジジジッと鳴いたこの個体は、実はニシオジロビタキではなくオジロビタキ?
声を重視するなら、オジロビタキ。
様々な地鳴きを持つことが最近の研究で分かってきたシジュウカラのように、両者の地鳴きも様々にあり、まだ解明されておらず、野鳥図鑑の記載もその一部分だけかもしれないのでは?
一方、外観を重視するなら、①下くちばしは、この冬、大阪で観察されているオジロビタキはやはりくちばしが上下とも黒く、大阪個体と比べるとやはり舞岡個体は下くちばしが黄色味でニシオジロビタキのように見えますし、②上尾筒の色は褐色に見え、黒あるいは尾より黒いオジロビタキには見えません。
この個体は結局どちらなのか?悶々とした日々が続いておりましたが、昨夜バードリサーチのHP上に鳴き声が掲載されていることに気が付き、聴いたところ、ニシオジロビタキの地鳴きも「ジジジッ」というような濁音でした。
そこで現時点では、地鳴きも姿も条件を満たすニシオジロビタキということにしておきます。