「チョウゲンボウ」カテゴリーアーカイブ

チョウゲンボウ 2020.11.5 新横浜公園

今回の特集は新横浜公園の自称横長池付近で今季観察機会が多いチョウゲンボウです。

成鳥雌と幼鳥(雄雌の識別は簡単ではありません)は非常に似ているので現場では、雌タイプと呼んでいました。

どっちでも良いでしょ!という声が聞こえてきそうですが、今回撮影した画像を分析してみました。

この画像から上尾筒部分が灰色でないため幼鳥と思います。雄成鳥は上尾筒部分が無斑の青灰色で、雌成鳥は上尾筒部分が青灰色に黒い横斑があります。ちなみに文一総合出版の「新訂ワシタカ類飛翔ハンドブック」のP78の上段には、1月に撮影された幼鳥で上尾筒部分と頭部が青灰色となっている個体が撮影されており、この個体は第1回冬羽の雄と識別されています。もう少し時期が経過すれば、幼鳥の雄雌の識別がもっと簡単になるかと思います。今後もこの個体を注視していきたいと思います。

 

 

 

 

チョウゲンボウの交尾 2020.3.22 柏尾川

今回の特集は金井遊水地の横を流れる柏尾川そばで撮影したチョウゲンボウの交尾です。

アンテナに止まる雌を観察中、雄が雌の近くにある建物に飛来。


アンテナ止まりする雌


建物に止まる雄

しばらく雄雌で鳴き交わした後、雄が雌のもとへ飛来。


雌の体上面を脚爪で傷つけないように、上に乗る雄が着地・保持しているように見えます。


無事、交尾成功。
まさか交尾するとは思わなかったので、動画を撮影できませんでした、、、残念!

久々にお会いしたバーダーの方の話では、最近は一日に何度も交尾をしているとのことでした。

 

 

 

野鳥 チョウゲンボウの停空飛翔 2019.1.20 諫早干拓地

今回はチョウゲンボウの停空飛翔です。

諫早干拓地では猛禽類、特にチョウゲンボウを観察する機会が多かったです。

この個体は成鳥雌か幼鳥か不明でしたので雌タイプとしておきます。

強風の中、我々の正面を向いて停空飛翔する雌タイプを見つけました。

幸運にも正面しかも近くで撮影できたので、翼や尾の微妙な動かし方を観察できて良かったです。

ちなみに停空飛翔には、①羽ばたきながら、空中の一点にとどまる「ホバリング」と、②羽ばたかずにとまる「ハンギング」の2パターンがあります。(新訂 ワシタカ類  飛翔ハンドブック 山形則男 著   文一総合出版を参照)

※この動画では①と②の両方を見ることができます。後半のスロー再生での飛翔テクニックに注目です!

2019.2.11追加動画

この飛び方はホバリングですね。

野鳥 チョウゲンボウVSハシボソガラス 2018.11.16 麻機遊水地

今回は先の静岡探鳥の麻機遊水地上空で撮影したチョウゲンボウです。

発見時、ハシボソガラスに執拗にからまれていました。

たいてい猛禽類はカラスからの追尾を嫌がって逃げ去ってしまいますが、このチョウゲンボウハシボソカラスに接近されるたびにヒラリとかわして、最後はハシボソカラスの方が追い回すのを止めて飛び去ってしまいました。

以下がその動画です。後半のスロー再生はハシボソガラスをかわす場面です。

チョウゲンボウのヒラヒラと翼を動かす動作と両者の大きさ比較に注目です。

参考までに
チョウゲンボウ雄 全長 約33㎝ 翼開長 約68㎝
ハシボソガラス  全長 約50㎝ 翼開長 約99㎝


※音声は消しています

野鳥 チョウゲンボウの停空飛翔 2017.11.12 波崎港

2017.11.12に茨城県の波崎港そばでチョウゲンボウの停空飛翔と空中停止を観察しました。

停空飛翔(ホバリング)とは、チョウゲンボウカワセミが獲物を捕まえるタイミングを計る時に羽ばたきながら空中の一点でとどまることです。

 


※逆光で黒い飛行物体となっていますが、飛び方を把握しておくとフィールドで役立つと思います。

停空飛翔というと、継続して翼を一生懸命に動かしているイメージがあります。

が、動画内では向かい風を上手に利用して時々両翼をヒラヒラと動かす飛翔だけで継続して羽ばたいていません。

更には羽ばたかずに空中の一点でとどまっている状態も長時間行っています。

以前に2回ほどノスリが同じような動きをしているのを観察したことがあります。

ちなみにヒラヒラの動きはチョウゲンボウの飛行では頻繁に見られますので、フィールドで遠くの未確認飛行物体がヒラヒラと翼を動かしていればチョウゲンボウではないかとまずは推定しています。

参考動画

以前掲載したチョウゲンボウの飛翔です。

野鳥 チョウゲンボウの飛翔 2017.10.1 横浜市

2017.10.1に横浜市の境川上空での撮影です。

発見時にチョウゲンボウカラスに執拗にからまれており、たまらずにその場から逃げ去る様子です。

マスター動画では滑翔⇒羽ばたき⇒滑翔をしています。切り抜き0.125倍のスロー動画では羽ばたき⇒滑翔です。

マスターではチョウゲンボウの羽ばたきの様子(一般にヒラヒラと表現される)をご確認下さい。

スローでは翼の動かし方と飛翔形(翼が長く先が尖っていること、体に占める尾の割合が長いこと)をご確認下さい。

 


不鮮明画像ではありますが、翼の先が尖り気味に見えるハイタカの飛翔

ハイタカチョウゲンボウと同じくらいの大きさで胴体が細く尾が長いです。

このハイタカは飛行時にチョウゲンボウのように翼の先端がとがって見えるので比較画像で使いました。

共通点もありますが、翼の幅と長さと形がやはりチョウゲンボウハイタカでは違いますね。

野鳥 チョウゲンボウの砂浴び 

これは2014年10月19日の17時頃に神奈川県藤沢市の今田遊水地で撮影しました。

辺りが暗くなり始めて、そろそろ探鳥を終了しようとしていた頃でした。

遠くの地面で何やら生き物がモゾモゾしていたので観察すると、何とチョウゲンボウではないですか!

チョウゲンボウの砂浴びを初めて見ました。

ねぐら入りの前に体を清潔にしようということでしょう。

頭部が灰色なので雄ですね。


チョウゲンボウ雄 2016.1.17 横浜市

動画

※0.125倍速も添付しています。頬の辺りも砂に着けていて微笑ましいですね。

こちらはスズメの砂浴びです。