前回の続きでタゲリを掲載します。
昨年の稲敷探鳥では、刈田で採餌中のタゲリの小群を間近で観察することができました。
上画像の拡大図です。
どうも下の成鳥冬羽に比べて、体上面の光沢が弱い点、余りに冠羽が短い点、雨覆にも淡色の羽縁が多い点から幼鳥と思います。
以下の2個体は成鳥冬羽と思います。
動画 採餌①②
採餌①
採餌②
動画 水浴び
上記とは別のポイントでは1羽だけで水浴びをしていました。
※音声は消しています。再生動画ではタゲリの「ミャー」という鳴き声を入れました。
平塚の刈田で4羽のタゲリを観察しました。
付近ではケリの小群も観察できましたし、ようやく両種が揃いました。
4羽のタゲリとも採餌せずにじっとして時々羽繕いをしていました。
【成鳥と幼鳥の主な違い】
①成鳥の背中には淡色の羽縁が見えない⇔幼鳥には見える
②大雨覆や三列風切には切れ込み状の羽縁が見えない⇔幼鳥には見える
③成鳥の羽縁は羽先が淡色になるだけのことが多い⇔幼鳥の羽縁はより広く淡色となる
④成鳥の体上面の光沢具合の方が幼鳥より強い
⑤下尾筒の赤褐色が成鳥の方が幼鳥より濃い、など。
※これらはあくまで傾向であるということで、個体差、摩耗状況等により見え方が変わるでしょう。
※タゲリは冬鳥なので、ざっと幼鳥≒第1回冬羽と考えてもよいと思います。
【冬羽の雄と雌の違い】
冠羽の長短や顔・頭頂・胸模様の濃淡などで識別する方法があります。しかし個体差や羽根の成長具合や状態等で識別が難しいことが多いので、現時点では成鳥ということにしておきます。
以上から、上2枚のタゲリは成鳥の冬鳥とします。
動画
奥にいるタゲリは雨覆や三列風切の淡色の羽縁が目立ちますね。幼鳥の可能性が高いです。