今回は初夏の森でよく聞くことができる「チヨチヨビー」の声の持ち主、センダイムシクイを特集します。
仙台ムシクイ?
名前の由来はいろいろありますが、「千代千代ビー」の千代の音読みでセンダイと名前が付けられたのではないかと個人的には思っています。
山野を歩いているとセンダイムシクイの声を聞くことは多いのですが、姿を見ることはなかなか難しい鳥です。
声を頼りに見つけようとしても、たいていは葉が茂った樹木の上方で発見は困難です。
しかし、先日は幸運にも2か所でさえずる姿を観察することができました。
個体①
「チヨ・チヨ」に合わせて尾羽を下にして動かしているので、全身に力を込めてさえずっている様子が分かります。
「ビー」は流して声を出している感じですね。
忙しなく動き回るイメージがありますが、この個体①はしばらく動き回らずにさえずっていました。
7mくらいの間近での観察となり、幸運な出会いとなりました。
個体②
この個体②は個体①と異なり、葉の裏などにいる虫などを捕食しながら、さえずりをしていました。
森の上方部におり、首が痛くなるくらい観察に苦労しましたが、センダイムシクイの観察はいつもこんな感じです。
声以外の識別ポイントの1つに黄白色の頭央線の存在がありますが、下から見上げる観察状況では確認が困難なことが多いです。
このような状況下では、他の識別ポイントの1つである下尾筒が薄い黄色をしているかをチェックすると良いと思います。