前回のオオハクチョウに引き続き、今回はコハクチョウの特集です。
鳥630図鑑によると、オオハクチョウは全長140㎝で翼開長225㎝であり、コハクチョウは全長120㎝で翼開長177㎝とあります。
数値を比べると両種は歴然とした大きさの違いがありますが、フィールドではそこまで差があるようには見えないことが多いと思います。
やはり両種の識別は分かり易いくちばしの黄色模様で判断するのが良いと思います。
以下、前回と同じ画像を再掲します。黄色部分が黒部分に食い込むかどうか?がポイントです。
コハクチョウ
成鳥
幼鳥
灰色の幼羽が混じっている状態ですが、くちばしの状態は成鳥と同じですね。
この個体は今回の幼鳥よりも更に前の状態であり、まだくちばしの黒くなる部分がピンク色をしています。
参考 アメリカコハクチョウ?
アメリカコハクチョウはコハクチョウの亜種で主に北アメリカ大陸に生息しています。
コハクチョウとの分かりやすい違いは、くちばしの黄色部分が目元付近に小さくあるだけで大部分は黒いという点です。
日本では時々ハクチョウの群れに混じっている姿が観察されており、今回の特集のために以前撮影した画像を在庫から見つけて来ました。
撮影当時はアメリカコハクチョウと思っていましたが、改めて見直すと黄色の部分が広いと感じました。
コハクチョウとアメリカコハクチョウとの交雑個体なのか?
それとも個体差と言える範囲内なのか?
現時点では分かりませんが、参考画像として掲載しておきます。
2枚とも2015.2.28 多々良沼にて撮影