以下は2017.8.27に平塚の田んぼで撮影したものです。
コアオアシシギとセイタカシギの両方ともに脚とくちばしが細長く、立ち姿も似ています。
しかし、画像や動画を見ると大きさはまるで違うことが分かります。
胴体は一回り以上、脚の長さも全然違いますね。
コアオアシシギの高さはセイタカシギの脛の辺りのようです。
このコアオアシシギ幼鳥は残念ながら右脚を怪我しています。活発に採餌ができているので一安心ですが。
今回もコアオアシシギの内容です。
コアオアシシギとアオアシシギの違いを画像や動画にしました。
私が野鳥観察を初めた頃、コ+アオアシシギという名前ですから、外観の色彩や体型がアオアシシギに似ていて、大きさが小型版のイメージを持っていました。
ところがコアオアシシギを初めてフィールドで見た時の第一印象は、外観の色彩は似ているが体型はアオアシシギよりもセイタカシギに似ていると感じました。確かにセイタカシギとは体の色も大きさ(セイタカシギはコアオアシシギの2倍ぐらい)も異なりますが、両方とも細くて長いくちばしと脚を持ち、スマートな体型を持っています。
そこでコアオアシシギとアオアシシギの違いは、羽根の色などの色彩より体型で識別した方が良いと思いました。
※ちなみに逆光下や夕暮れ時での観察の際は、コアオアシシギとセイタカシギはシルエットが似ているので注意です。
以下は逆光気味のシルエットの方が体型の違いが分かり易いのではないかと思いましたので。
アオアシシギ
くちばしは、細長いコアオアシシギのくちばしと比べると、ガッチリしていて上に反り気味です。
また脚、胴体も太いです。
コアオアシシギ幼鳥
脚の色はコアオ脚というより黄色です。
成鳥冬羽や幼鳥では眉斑の白さが目立ちます。
アオアシシギ幼鳥
脚の色は黄緑色から青緑色が多いが、この個体は黄色に見えます。個体差は大きいようです。
パッと見た外観の色彩は非常に似ていると思います。
手前がアオアシシギ、奥で顔を出しているのがコアオアシシギ。右はウズラシギ。頭の高さに差がありますね。
胴体はコアオアシシギの方が一回り小さく見えます。
コアオアシシギの方が体型がスマートに見えます。
コアオアシシギ ※0.125倍の飛び立ちシーンを最後に添付
アオアシシギ
コアオアシシギの方が体が小さいので機敏に動き回われるようです。
コアオアシシギの方が体の割に脚が長いので、より前かがみになって採餌することがあります。
この夏はコアオアシシギの幼鳥と成鳥が葛西臨海公園の汽水湖の擬岩付近で長く滞在中です(8月29日時点)。
今回は過去に撮影したものと合わせて、不完全ながら簡単なコアオアシシギの装いの変化を記載します。
画像からはまだ背中や肩羽に灰色の冬羽が見えないです。
第1回冬羽は雨覆と三列風切に幼羽が残ります。
この個体は背中や肩羽に冬羽がかなり出始めています。肩羽は冬羽と幼羽が半分づつくらいでしょうか。
この個体は上の個体と一緒にいましたが、この個体の方が換羽の進行(特に肩羽)が速いです。
上の画像と比べて、第1回冬羽では換羽しない幼羽が摩耗しています。頭部周辺の褐色模様も幼鳥に比べて目立たないですね。
コアオアシシギが繁殖羽となる春の渡りの観察記録(特に関東)は非常に少ないと思います。どうやら渡りのメインルートではないようです。開き直らずになんとか見つけたいと思います。
同上
胸や胸側に繁殖羽の黒斑が残っていることから成鳥と判断しました。
上の画像と同一個体ですが、体上面に冬羽を確認できることから換羽中と判断しました。
水深がある蓮田を泳いでいる画像です。雨覆や三列風切も冬羽になっています。