今回の特集は先日の森戸川で観察したオオルリです。
高い枝先や樹上で鳴くシロハラビタキ状態を観察する機会が多いのですが、この日は低くて見えやすい枝先での観察が多く、撮影には良い日でした。
動画をどうぞ。全て同一個体であり、囀る姿をご堪能下さい!
今回の特集は昨年のこの時期に二子山で撮影したオオルリです。
「ピールーリーリー、ジジッ」という伸びやかなさえずりのオオルリですが、最近フィールドでは「ジジッ」という余韻のある最後の節が気になります。
時々オオルリのさえずり中には他の鳥のさえずりに似た節が入ることがあります。
私がが聞いただけでもクロジ、エゾムシクイ、ジュウイチ、キビタキがありました。
戸隠で聞いたクロジ似の声と今月円海山で聞いたキビタキ似の声は本物?と思わせるくらいでしたが、最後にはオオルリと分かる「ジジッ」がありました。
動画は不鮮明だったり逆光気味だったりしていますが、オオルリのさえずりの声だけでも楽しんでくださいね。
以下の2つの動画は別々のポイントで撮影したので、別個体と思います。
先日録画したオオルリのさえずりを編集中にエゾムシクイの鳴き声が一部入っていると思われる箇所がありました。
高音な感じもそっくりと思うのですが、どうでしょうか。
同じ夏鳥で繁殖時期も地域も重っているので、雛の時に周囲で鳴くエゾムシクイの声が刷り込まれた?あるはクロツグミのようにさえずりに他の鳥の鳴き声を取り込む性質があるのか?
動画は典型的な鳴き声の後にエゾムシクイ版を1セットにして5回繰り返しています。
いかがでしょうか?
ちなみに数分間のさえずりでエゾムシクイ版の声は1回のみでした。
参考までに:オオルリの鳴き声 ジュウイチ編⇒ここをクリック
今回はオオルリのフライングキャッチ(飛びながら空中にいる虫を捕まえること)です。
前回の探鳥記に登場したオオルリと同一個体です。
さえずりながら獲物を探して食べる姿を動画に収めることができて良かったです。
あの小さな体で、あの音量で何度もさえずるのですから、お腹は空きますよね。
前回2017.4.15の二子山探鳥会でオオルリのさえずりの中にジュウイチの「ジュウイチ」の鳴き声が入っている動画を撮りました。
オオルリの代表的なさえずりは「ピールーリーリー、ジジッ」や「ポイヒーピピ」などですが、「ジュウイチ」という節は通常入りません。
昨年ここ二子山でオオルリの「ジュウイチ」アレンジバージョンを初めて聞いて以来ずっと気になっていましたが、今回も同じエリアで再度聞くことができました。
以下はその動画で撮影時間が夕方17時過ぎであり、かつ手持ちでの撮影となったので、非常に見にくいと思いますがご容赦下さい。
「ジュウイチ」の部分は0.07秒と0.47秒辺りで聞こえます。
以下はジュウイチの鳴き声です。
この動画のオオルリのさえずりに似ていると思いませんか?
鳴き声がだんだん速くなって行きます。
私にはヒステリックな鳴き声に聞こえます!
ちなみにジュウイチはカッコウ、ホトトギス、ツツドリなどと同じカッコウ科に属し、主にオオルリ、コルリ、ルリビタキに托卵します。
托卵される鳥がどれも青い鳥であるのは単なる偶然か?
それとも深い意味があるのか?
これは後日また考えたいと思います。
話を戻します。
なぜ、オオルリのさえずりにジュウイチの鳴き声が入ってしまったのでしょう?
そう聞こえるだけなのか?単なる偶然なのか?そうですと言ってしまうと終わりなので続けます。
ここからが私の仮説ですが、ジュウイチは托卵するためにオオルリの親の動きを把握すべく付近に生息して、隙あらばオオルリの巣に卵を産み落とす段取りのはずです。
近くで共に生活しているわけなので、オオルリはジュウイチのけたたましい鳴き声をよく聞いていたことでしょう。
そのため
①オオルリの成鳥がジュウイチの声を気に入って?意識的に自分のさえずりに組み入れてしまったケース
②オオルリのヒナが巣立つまでの間に、ジュウイチの声がヒナに刷り込まれてしまったケース
により、「ジュウイチ」とさえずるのではないかと考えました。
ちなみにケース①は例えばクロツグミは他の野鳥のさえずりを自分のさえずりの中に取り入れることをよく行いますし、カケスは鳴きマネ名人というあだ名があります。
オオルリも実はこの手の野鳥なのか分かりませんね。
現時点では答えが見つからないのですが、二子山でオオルリの声を聞いてこんなことを考えてみました。