先日の稲敷では同じハス田でツルシギ、セイタカシギ、オオハシシギを観察しました。
この3種の組み合わせは初めて見たので、体型、胴体の大きさ、姿勢くちばしの長さ、色合いなどを比較することができて勉強になりました。
前回の続きでオオハシシギ特集です。
画像だけでなく動画も合わせて前回アップしようと思いましたが、何事も盛り過ぎは良くないということで、一呼吸入れてみました。
今回は動画でオオハシシギを楽しんで下さい。
動画①
くちばしが長いので、脚が全て水面下に見えなくなる深さでも捕食できますね。
ただ、通常くちばしが長いシギは大きい体型となるので、大きい分だけ栄養を摂取する量も増えるので、捕食活動も大変です。
動画②
右個体は0:16で頭掻きをした後は盛んに頭部の側面を肩羽に擦り付けています。
おそらく肩羽に付けた脂を、くちばしで脂を付けることができない側面にも付けているのでしょう。
動画③
最初は周囲を警戒して動きが鈍くなっていますが、1羽づつ捕食行動や羽繕いを徐々に再開していく様子です。
今回は稲敷で間近でじっくり観察できたオオハシシギの特集です。
年々シギチドリの渡来数が減少する状況下で、14羽のオオハシシギの群れを観察できたのは嬉しい出会いでした。
オオハシシギは全長29㎝の中型のシギであり、名前の由来である真っ直ぐの長いくちばしを持ちます。
真っ直ぐな長いくちばしとその大きさと形から、個人的には最もスタンダードなシギらしいシギと思っています。
ただ残念なことに、少なくとも関東エリアに限ってみれば観察機会が少ないシギであり、私個人では冬季に稲敷や渡良瀬遊水地で時々出会うことがあるだけです。
さらに神奈川県内での観察になると、ここ10年は観察した話を聞いたことがありません。
ということで、いつもより画像(今回)も動画(次回)も多くアップしましたので、ネット観察をお楽しみ下さい。
今回もコアオアシシギの内容です。
コアオアシシギとアオアシシギの違いを画像や動画にしました。
私が野鳥観察を初めた頃、コ+アオアシシギという名前ですから、外観の色彩や体型がアオアシシギに似ていて、大きさが小型版のイメージを持っていました。
ところがコアオアシシギを初めてフィールドで見た時の第一印象は、外観の色彩は似ているが体型はアオアシシギよりもセイタカシギに似ていると感じました。確かにセイタカシギとは体の色も大きさ(セイタカシギはコアオアシシギの2倍ぐらい)も異なりますが、両方とも細くて長いくちばしと脚を持ち、スマートな体型を持っています。
そこでコアオアシシギとアオアシシギの違いは、羽根の色などの色彩より体型で識別した方が良いと思いました。
※ちなみに逆光下や夕暮れ時での観察の際は、コアオアシシギとセイタカシギはシルエットが似ているので注意です。
以下は逆光気味のシルエットの方が体型の違いが分かり易いのではないかと思いましたので。
アオアシシギ
くちばしは、細長いコアオアシシギのくちばしと比べると、ガッチリしていて上に反り気味です。
また脚、胴体も太いです。
コアオアシシギ幼鳥
脚の色はコアオ脚というより黄色です。
成鳥冬羽や幼鳥では眉斑の白さが目立ちます。
アオアシシギ幼鳥
脚の色は黄緑色から青緑色が多いが、この個体は黄色に見えます。個体差は大きいようです。
パッと見た外観の色彩は非常に似ていると思います。
手前がアオアシシギ、奥で顔を出しているのがコアオアシシギ。右はウズラシギ。頭の高さに差がありますね。
胴体はコアオアシシギの方が一回り小さく見えます。
コアオアシシギの方が体型がスマートに見えます。
コアオアシシギ ※0.125倍の飛び立ちシーンを最後に添付
アオアシシギ
コアオアシシギの方が体が小さいので機敏に動き回われるようです。
コアオアシシギの方が体の割に脚が長いので、より前かがみになって採餌することがあります。