探鳥記 2019.1.12 新横浜公園 15:00~16:00 曇り

鶴見川から新横浜公園へ入る。

正月明けからミコアイサが飛来しているとのこと。

ガンカモ調査のエリア外だが、流れでどうしても観察しておきたい。

横に伸びる長池では鶴見川同様にオカヨシガモの多さが目立つ


オカヨシガモ雄の共演 地味な色合いだが、意外と黒いパンツは遠くからでも目を引く。

注目のミコアイサだが、遠くに白い個体が水面に浮いており、すぐに雄と分かった。


ミコアイサ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中

長池の水門そばはタヒバリを観察することが多いが、今回は見当たらず。

代わりにイカルチドリが1羽じっとたたずんでいた。


本日は最後まで気になる存在だったイカルチドリ

奥にある投擲場付近の水辺では今年もベニマシコが観察されているとのこと。

到着時して間もなく、フィッ、フィッという地鳴きを聞くことができたが、姿までは観察できなかった。

ここから見える水門施設の屋上では常連のノスリが今回も鎮座なさっている。

再び長池に戻って、ミコアイサ雄雌、オカヨシガモ、そしてハシビロガモとお気に入りのカモを観察して、今回の探鳥を終えた。


流し目?で横を通り過ぎたハシビロガモ雄 こういう雰囲気も好きなところである。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
オカヨシガモ
ホシハジロ
ミコアイサ
ハシビロガモ
コガモ
イカルチドリ
モズ
オオバン
カワウ
バン
ヒヨドリ
ノスリ
ベニマシコ

計14種

探鳥記 2019.1.12 鶴見川中流 恩田川河口~新川向橋 13:10~15:00 曇り

本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして調査後はそのまま鶴見川沿いにある新横浜公園で探鳥を行った。

今回はその②の鶴見川中流域。

恩田川と青葉区を流れる谷本川とが合流する付近で川原で休むイカルチドリ達を発見。

ようやく出会えてホッとする。

ここから鴨居までは例年だと鴨の居る字の通り、コガモオカヨシガモカルガモが特に多いが、今回はコガモが点々といるだけの寂しい光景であった。

鴨居駅前を過ぎたころから、昨年と同様にオカヨシガモを多く目にすることができた。

さらに進むと横浜線がそばを通る、例年餌付けされているオナガガモユリカモメの群れを観察するポイントがある。

前回は餌付けがされなかったせいかオナガガモを1羽も観察できず驚いたが、今回は8羽を観察できた。


オナガガモ


ユリカモメ第1回冬羽 

ここでは最近ヒドリガモオカヨシガモが増えている。

調査の終点である新川向橋が見えてきた。

ホッとしながら川面を見ると頭が赤っぽいカモ達が浮いている。

ホシハジロの雄と思って双眼鏡で確かめると、何と2羽のホシハジロ雄の隣に小豆色の胴体が目に入った。

何とメジロガモだ!!


メジロガモ

まさかここで遭遇するとは思わなかったので、何度も確かめてしまった。

メジロガモは昨シーズン新横浜公園や薬師池公園や寺家で観察され、首都圏を震撼させたのだが、今年も同一個体と思われるメジロガモが薬師池公園や寺家等で観察されている。

実は今回のガンカモ調査ではメジロガモ滞在地の近くに来ているので、観察したい気持ちを我慢して調査をしていただけに、、、偶然の再会に感謝!

後から聞いた話では、前日に新横浜公園で観察されたそうで、公園から近いこの場所での出会いに合点した。

※その後の観察情報は聞かないので、実はまだこの辺りにいるのではないか、、、。

ゴール間際でのサプライズは一生忘れないだろう。

気持ちよく今回の調査を終えた。

今回の調査の感想だが、オカヨシガモは終点付近の下流でも多く見られ、中流域では増加傾向にあるようだ。

また、カモ以外の水鳥の種類と数の少なさが気になった。

見聞きした野鳥 カモの観察数 今年昨年

カルガモ性別不明21
コガモ2431⇔雄2850
オカヨシガモ10⇔雄15
ホシハジロ⇔雄
メジロガモ
オナガガモ5
ハシブトガラス
シジュウカラ
スズメ
オオバン
ダイサギ
イカルチドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
カワウ

計15種

 

探鳥記 2019.1.12 横浜市 恩田川(ならやま公園を含む)8:25~13:20 曇り一時雨と雪

本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして調査後はそのまま鶴見川沿いにある新横浜公園で探鳥を行った。

今回はまずは①恩田川の調査。

調査区間は、恩田川に沿って走る横浜線の駅で例えるなら長津田駅から中山駅の区間あたりである。

長津田駅そばの町田市との県境からスタート。

例年通り、スタート地点そばからキセキレイハクセキレイセグロセキレイ3種を一同に観察できた。


セグロセキレイ

またエナガの群れとの遭遇、セグロセキレイのさえずり、カワセミが何度も行き交うなど堪能した。


カワセミ

途中で近所のならやま公園オシドリの調査を実施。

オシドリは朝夕の方が活発に行動するようだが、今回も無事観察できた。


オシドリ雄雌

ゴイサギも幼鳥2羽を含む3羽を確認。

恩田川へ戻る。

ここ数年ユリカモメを奈良川と恩田川の合流地点から田奈駅辺りまで特に多く観察するのだが、今年は少ない。

また初めてこのエリアでセグロカモメを観察した。

田奈駅辺りから雨が降り出した。

ここから十日市場駅辺りは、岸辺が自然に近い環境なので野鳥が多い。

イソシギキセキレイカワセミも頻繁に観察することができた。

そして主役のカモだが、ヒドリガモの数が増えて、マガモオナガガモ、そしてアメリカヒドリ雌まで観察できた。


マガモの雄雌


ヒドリガモ ペアかどうかは分からないが、息がピッタリの感じ!


アメリカヒドリ

中山駅に近づくにつれて、カルガモコガモが目立ち始めた。

昨年に続きて中山大橋上流域でイカルチドリと会えなかったのは残念。

中山駅から河口部までは例年よりカモはもとより野鳥全般にわたり少なかった。

今回の恩田川調査は雨と一時は雪がちらつくほどの寒さで中止を検討するほどであったが、無事に終えて良かった。

最後に2年前からカワセミの観察例の減少が気になっていたが、今回は全てのエリアで頻繁に観察できてホッとしている。

見聞きした野鳥 カモの数 今年昨年

カルガモ性別不明8358
ヒドリガモ2522⇔雄1514
コガモ4451⇔雄3438
マガモ1113⇔雄
オナガガモ⇔雄
オシドリ13⇔雄8(ならやま公園)
オカヨシガモ1
アメリカヒドリ
カモの数はオナガガモ以外は増加した。今シーズンはカモが少ないと言われているので意外な結果となった。

カワウ
キセキレイ
メジロ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
ハシブトラス
セグロセキレイ
イソシギ
コサギ
エナガ
シジュウカラ
ムクドリ
アオサギ
カワセミ
セグロカモメ
ゴイサギ
カイツブリ
アオジ
ハシボソガラス
オオバン
アオサギ
カワラヒワ

計31種

野鳥 ヘラサギ 2019.1.6 稲敷

今回はまだまだ続く稲敷のヘラサギです。

顔は黒い皮膚が裸出していないので、クロツラヘラサギではありません

特徴的なくちばしが見えなくとも、チュウサギなどと比べて首が太くてがっしり見えます

好感持てる顔でございます。 ヘラの色は先端部は黄色で、幼鳥は全体がピンク色です。現場ではクロツラヘラサギ成鳥は黒いので、ヘラサギも同様に黒いと勘違いして、この個体を幼鳥と判断してしまいました。

※最後にスロー再生を添付しています。

 

探鳥記 2019.1.6 稲敷② 8:45~16:45 晴れ

稲波干拓地から西ノ洲干拓地へ。

この冬は良い評判を聞かないが、いつもの巡回コースなので軽く覗いてみることにした。

昨年の一番の衝撃であったアカツクシガモとの再会がある鴨!

道路脇から辛うじて中が見える大池にはマガモコガモの姿がちらほら見える。

周辺の木々にはオオタカノスリの姿も見える。

奥にあるハス田では本日やっとタカブシギと会えることができた。

※昨年の探鳥の様子⇒ここをクリック

 

再びハス田街道沿いのポイントへ移動。

移動途中に車窓から本日3回目となる枝止まりのオオタカを発見。

今回はツメナガセキレイと同じ場所にオジロトウネンの小群もおり、近距離からじっくり観察することができた。


オジロトウネン 泥で見えにくいが、黄色の脚が識別ポイント

稲敷ではオジロトウネンの小群を毎年観察しているが、全国でも中々このような場所はないのでは。

ちなみに神奈川県での定期的な越冬地は、多摩川河口の登戸駅付近にある宿河原堰堤下流域です⇒参考の探鳥記


再度登場! ツメナガセキレイ


タヒバリ

 

次は甘田干拓地へ移動。

昨年は4羽のコミミズクを筆頭にハイイロチュウヒコチョウゲンボウなど猛禽の共演が繰り広げられたが、今年はさっぱりのようだ。

行くか迷ったが、環境の変化があったとしても昨年の名残を感じることはできるだろうと覗いてみることにした。

周囲の道路には奥の方に数台が見えるくらいで、嫌な予感がした。

広大な干拓地に目をやると、北側半分はばっさりと草が刈り取られている状態だが、新たに構築物などは設営されていない。

チュウヒノスリが時々、上空を舞ったり、杭止まりする姿を何度も観察した。

そろそろ浮島湿原でも移動しようと思いながら60倍スコープで遠くを眺めていると、ノスリっぽい個体が杭止まりしているのを捕えた。

これもノスリかな?と思いきや、くるっと横を向いた横顔はなんとコミミズクであった!

今年はコミミズクが越冬していないと思っていたので、無事確認できて良かった。

コチョウゲンボウハイイロチュウヒは現れず。

両者は次の目的地・浮島湿原でのねぐら入りに期待しよう。

昨年の探鳥の様子⇒ここをクリック

 

最後の目的地・浮島湿原へ移動。

今回も駐車場からねぐら入りを観察することにした。

すでにアシ原に点在する樹木や霞ヶ浦に沿って植えられている樹木にはチュウヒ達の姿が見える。

ノスリミサゴオオタカもいつの間にか姿を現わしては消えたりした。

暗くなり、徐々にチュウヒがあちこちから帰って来た。

直ぐにアシ原に入るのは稀で、たいていは旋回しては周囲の樹上に止まる。

そろそろコチョウゲンボウが登場する頃かと思っていると、仲間が素早く発見してくれた!


コチョウゲンボウ雄 毎回、霞ヶ浦に面する木立に一時的に枝止まりしてくれる

その後、アシ原を低空で駆け巡り、駐車場の裏手へ飛び去ってしまった。

コチョウゲンボウ雄のねぐらは別の場所にあるようだ。

もう撮影はもとよりスコープでの観察も厳しくなるくらい周囲が暗くなってきた。

この時間を見計らって?周囲に枝止まりしていたチュウヒ達が一斉にアシ原上空を舞った後に地上に降りていった。

今回は結局、ハイイロチュウヒは見れずじまいかと諦めかけながらも、遠くのアシ原を眺めていると、上面が白っぽいチュウヒが向こうからやって来たのが見えた。

徐々に近づいてきて、しっかりとハイイロチュウヒ雄と識別。

どこに降りるか見続けたが、結局手前には降りず、暗さで見失ってしまった。

今回は猛禽類を9種も観察できてよかった。

特にオオタカは1日に別々の場所で5回も観察できた。

一方、シギ・チドリは7種と稲敷にしては少なかったが、その後の情報ではハジロコチドリコチドリセイタカシギハマシギアカアシシギが観察されているようだ。

その他にも昨年観察されたアメリカウズラシギエリマキシギもどこかにいるかも知れない。

見聞きした野鳥(観察順)

タゲリ
トビ
スズメ
ツグミ
ムナグロ
チュウヒ
ムクドリ
アオサギ
セグロセキレイ
タシギ
ヒヨドリ
オオバン
ダイサギ
モズ
イソシギ
ユリカモメ
ハシボソガラス
カイツブリ
カワウ
ノスリ
ミサゴ
ホオジロ
キセキレイ
ハシブトガラス
カワラヒワ
アオジ
クサシギ
オカヨシガモ
マガモ
オジロトウネン
ツメナガセキレイ
タヒバリ
カシラダカ
ヒシクイ
チョウゲンボウ
オナガガモ
コガモ
カルガモ
カンムリカイツブリ
ヘラサギ
オオタカ
ハシビロガモ
コサギ
セグロカモメ
タカブシギ
ミコアイサ
ホシハジロ
ハジロカイツブリ
コミミズク
キンクロハジロ
ウグイス
コチョウゲンボウ
ハイイロチュウヒ

計53種  同行者観察:バン、クイナ、ジョウビタキ

探鳥記 2019.1.6 稲敷① 8:45~16:45 晴れ

今年初めての遠征場所に選んだのは稲敷、主目的は猛禽類と越冬シギ・チドリの観察である。

まずは越冬シギ・チドリを求めて、本新地区へ。

収穫を終えたハス田や農耕地を回って、オオハシシギエリマキシギ辺りを見つけたい。

まず目に入ったのは、畔の草地に休むタゲリだが、よく見るとそばにはムナグロツグミがいた。

ムナグロは周囲の色合いと似ていて、この時期は意外と見つけにくい。


左からツグミタゲリムナグロ

ハス田にはタゲリタシギ、そしてオオハシシギの小群を観察した。

タゲリは目立つので見つけやすいが、タシギはそうはいかない。

だが、1度見つけてしまうと周辺に次々と見つけ出すことができるから面白い。


タゲリ 


オオハシシギ 

エリマキシギは数日前までは周辺にいた模様で、常連のタカブシギの姿が見られなかった。

周辺では、この冬もムクドリの群れの中にホシムクドリが観察されている。

ムクドリの群れを見つける度にホシムクドリを必死に探すも、今回は見つけることができなかった。

次は通称ハス田街道周辺に移動。

この辺りはタカブシギクサシギ、イソシギの似たもの3種の他、水深が浅いところではオジロトウネンの群れをよく観察できる場所だ。

先着バーダーのよると、ツメナガセキレイが3羽いるとのこと。

ツメナガセキレイセグロセキレイタヒバリと一緒になって盛んに採餌していた。


ツメナガセキレイ 寒い中での観察なので、黄色を見ているだけでホッコリしてしまった。

オジロトウネンの小群を周辺で確認したが、ここでもタカブシギがいないのが気になった。

またここに戻ることに決めて、次の目的地・稲波干拓地(江戸崎)へ移動。

※稲波干拓地へは、そばを流れる小野川の堤防沿いの道を進むと監視小屋に到着します。オオヒシクイにストレスを与えないよう、くれぐれも干拓地の中央からの進入はお控え下さい。

ここは毎年冬にオオヒシクイヒシクイの亜種)が越冬地する場所として有名である。

監視員の方によりますと、この冬の初認は11月3日で8羽の飛来で現在132羽とのこと。

昨年この時期に観察した際には途中でオオヒシクイの群れが海上へ移動する場面を見たが、今年はその行動は見られていないそうだ。

昨年は何らかの理由で強い警戒心から、食事をした後は休憩場所として干拓地ではなく海上を選んでいたそうだ。


観察小屋そばからの風景 画面奥にオオヒシクイの群れがいる


3600ミリズームで撮影 ※ガン類は警戒心が強いので、近距離の撮影目的であればお勧めの場所ではありません

広大な干拓地にはオオヒシクイの他に猛禽類を観察する機会が多い。

今回はノスリチョウゲンボウは簡単に観察でき、帰り際には仲間が杭止まりのオオタカを発見して盛り上がった。


本日も存在感あるオオタカ

オオタカをじっくり観察して、移動しようとしたら、今度はハス田で採餌中のヘラシギが発見!


ヘラサギ 体には薄っすらではあるが黄色い部分も見えた

最後の最後でご褒美をいただいて、気持ち良く次の目的地・西ノ洲干拓地へ移動した。

続きは次回。

※参考までに:昨年の探鳥の様子⇒ここをクリック

野鳥 コガモ雄の求愛行動 2019.1.12 鶴見川 小机付近

先日、鶴見川でコガモの求愛行動を観察しました。

ガンカモ調査中に下流の方向から妙にコガモ達の鳴き声が耳に入ってきます。

声の方向に目をやると、複数のコガモ雄が雌の前で求愛行動をしていました。

以前掲載したヨシガモの求愛行動(⇒ここをクリック)と同じようにお辞儀をするように頭を上げ下げした後にお尻を上に持ち上げる動作です。