野鳥 チョウゲンボウVSハシボソガラス 2018.11.16 麻機遊水地

今回は先の静岡探鳥の麻機遊水地上空で撮影したチョウゲンボウです。

発見時、ハシボソガラスに執拗にからまれていました。

たいてい猛禽類はカラスからの追尾を嫌がって逃げ去ってしまいますが、このチョウゲンボウハシボソカラスに接近されるたびにヒラリとかわして、最後はハシボソカラスの方が追い回すのを止めて飛び去ってしまいました。

以下がその動画です。後半のスロー再生はハシボソガラスをかわす場面です。

チョウゲンボウのヒラヒラと翼を動かす動作と両者の大きさ比較に注目です。

参考までに
チョウゲンボウ雄 全長 約33㎝ 翼開長 約68㎝
ハシボソガラス  全長 約50㎝ 翼開長 約99㎝


※音声は消しています

探鳥記 2018.11.16 静岡探鳥③ 浮島が原 13:50~15:50 晴れ

富士川河口から浮島が原へ。

ここでの探鳥は特にポイントはなく、ゴールを狩野川西部浄化センターとして浮島が原の西側から探索することにした。

ここでは主にコチョウゲンボウコミミズクを観察したい。

探鳥開始間もなく、川を横断する際に水面にいるカモをチェックすると、何とアメリカヒドリ雄を発見!

最近はヒドリガモとの交雑種を観察する機会が多いので、慎重に観察するとやはり純正のアメリカヒドリと分かり、メンバーのテンションが上がった。

ここでは冬に過去2回探鳥しているが、以前は普通に観察できたケリの姿をまだ見ていない。

どうしたものかなぁ?と思いを巡らし始めたら、不思議と直ぐにケリに出会うことができた。


発見時、ひょっこり顔を出していたケリ


日本で観察されるチドリ科の中では虹彩が赤いのはケリだけ 目が血走っている分けではないが、この鳥の気性の荒さは有名である

ケリの観察はこの時のみだったので、やはり数が減ったのか?それともタイミングの問題か?

肝心の猛禽類の方は、電柱止まりするノスリを見る機会は多かったが、是非とも観察したいコチョウゲンボウだけでなく、普通に観察できると思われたチョウゲンボウの姿さえも見当たらない。

探索中に感じたことだが、浮島が原は前回に比べて農耕地のリサイクル施設などへの転用が進んでおり、気が付いたら施設内へ続く道であったり、行き止まりだったりすることが多かった。

夕暮れが近づいて来たので、急いでゴールの狩野川西部浄化センターに向かう。

センター内のビオトープはカモなど水鳥が多く集まるところであり、以前マガンを観察したことがあった。

また周辺の草木には冬の小鳥を観察することが多く、浮島が原での探鳥では外せない場所である。

今回はカモの数は少なかったが、ミコアイサ雄のエクリプスを間近で観察することができた。


ミコアイサ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中

確かにミコアイサは雄が分かり易い繁殖羽(通称パンダガモ)の状態なら、雌や幼鳥との区別は簡単である。

しかし今の時期のミコアイサは雌タイプが多いので識別もなかなか苦労する。

この個体は上背が黒く、また上面に白い繁殖羽が見えているので雄であり、また雨覆が白く三列風切から雨覆までは太く白線が繋がっているので幼鳥ではなく成鳥と判断した。

ミコアイサを観察中、ハイタカ雄とチョウゲンボウが上空を通過して、探鳥のオオトリを飾った。

だんだん暗くなってコミミズクがそろそろ仕事始めをする頃なので、しばらく周囲を探索したが見つけることはできなかった。

 

今回の静岡探鳥、猛禽類ではオオタカハイタカチョウゲンボウハヤブサミサゴトビとまずまずの成果であり、ハイタカ以外は猛禽類では珍しくじっくり観察する時間が取れた。

またシギチドリ類もケリタゲリイソシギトウネンダイゼンと予想以上に観察できた。

短い観察時間での3か所巡りで慌ただしかったのはいつものことだが、今回の現地視察は次回以降の静岡探鳥に有意義なものになるだろう。

この冬鳥シーズンの再訪を誓って帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
ノスリ
オオバン
ハシボソガラス
ヨシガモ
アメリカヒドリ
ハクセキレイ
スズメ
マガモ
ヒドリガモ
ハシビロガモ
カワセミ
コガモ
ミコアイサ
アオサギ
カイツブリ
コサギ
オナガガモ
ハイタカ
タヒバリ
ハシブトガラス
ムクドリ
オナガ

計23種

探鳥記 2018.11.16 静岡探鳥② 富士川河口 12:00~13:10 晴れ

麻機遊水地から富士川河口へ。


左に富士山、右に愛鷹山を望む 

観察場所は前回探鳥した同じ場所である河口右岸の滑走路脇。(前回の探鳥の様子⇒2018.1.21探鳥記

駐車場所からざっと見渡して鳥がいない様子だったので、簡単に探鳥して次の浮島が原に行こうとしたが、、、。

丁寧に探索すると予想以上に鳥がいてビックリ。

カモ類では、特にカワアイサ雌タイプ8羽を確認、遠距離なので雌?エクリプス?幼鳥?詳細な観察ができず残念。

カワアイサは時々陸地に上がると朱色の脚が遠くからでも鮮やかで目立った。

他にはオカヨシガモマガモを確認したが、種数ともに少なかった。

猛禽類では河川敷で休憩中のミサゴハヤブサ、対岸の樹上に止まるノスリを観察。

今回ハヤブサの水浴びする姿を初めて観察できた。

※遠くからの撮影ですので、非常に小さいです!

シギ・チドリでは、前回に続いて仲間が中州で休む30羽近くのタゲリの群れを見つけた。

前回も感じたのだが、タゲリというと関東では田んぼにいるイメージが強いので、河川敷にいると不思議な感じがする。

遠くの中州ではダイゼンが1羽ポツンとじっとしていた。

現場ではムナグロと判断したが、帰宅後の動画では体上面の白い部分がチラッと見えた。

また割合近い水際ではタヒバリの群れとともにトウネンが食事中であった。

冬鳥シーズン初めにしては、そして当初の予想より様々な出会いがあって楽しめた。

次の目的地・浮島が原へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハクセキレイ
カワウ
ウミアイサ
オカヨシガモ
ミサゴ
アオサギ
ダイサギ
セグロセキレイ
トビ
ノスリ
ハヤブサ
タゲリ
マガモ
カワラヒワ
イソシギ
ダイゼン
トウネン
タヒバリ
モズ
コサギ
オナガ

計21種