いよいよカモの季節が到来した。
今年の横浜市内でのカモの動向を把握しておきたいところ。
まずは昨年メジロガモ、クビワキンクロが観察され、横浜市いや神奈川県で一番盛り上がった新横浜公園へ行くことにした。
池の周りではモズの高鳴きがあちこちから聞こえてくる。
モズ雌
ざっと池を見渡すとコガモがポツンポツンと水面や対岸の草原の水際にいる。
シマアジやアメリカコガモが紛れている可能性もあるので慎重に確認する。
右手からハシビロガモの群れが移動してきた。
ハシビロガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中
8か月ぶりに間近で観察したが、どこか悪役の雰囲気が漂う印象は変わらない。
ハシビロガモ雌 非繁殖羽
このハシビロガモが多いのが新横浜公園の特徴だろう。
この日は少なくとも雄9羽雌7羽を確認。
野鳥の会神奈川支部が毎年1月に実施している県内のガンカモ調査では、ここ数年50羽前後しか記録されていない。
今年も総数50羽としたら、およそ3分の1がここに集まっている計算になるので、ハシビロガモを観察する絶好の場所であると言える。
ハシビロガモの次に存在感があったのがヒドリガモ。
ヒドリガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体で、額から頭頂にかけてはまだクリーム色になっていない。こういう換羽の経過を観察できるのが今の時期の魅力である。
引き続き水際チェックを行っているとヨシガモ雌を発見した。
ヨシガモ雌
ヨシガモといえば緑光沢に輝くナポレオンの帽子のような頭部を思いつくが、雌も色は地味だが頭部の形は似ている。
ヨシガモを横浜市内で見つけるのに毎年苦労しているので、このカモに横浜市内で出会う度に安堵感が混じった嬉しい気持ちになる。
その他、キンクロハジロやカルガモを観察するもオカヨシガモとは結局会えなかった。
今回はいつもよりカモをじっくり観察することを意識していたので、水門付近までしか観察できずにお開きとした。
ちなみにカモ以外では、そばから飛び立つタシギを2羽観察することができたが、昨年観察できたヨシゴイは対岸にある草原を探索するも確認できなかった。
見聞きした野鳥(観察順)
モズ
スズメ
コサギ
アオサギ
バン
コガモ
ハシビロガモ雄9雌7
オオバン
ヒドリガモ雄5雌3
ヨシガモ
タシギ2
カルガモ
カワセミ
計13種