今回は葛西臨海公園と谷津干潟の2か所を回って春の渡りのシギチドリを観察する探鳥会を行った。
朝8時半に葛西臨海公園前に集合、今回の参加者は41人。
まずは西なぎさへ。
遠くの浅瀬で白と黒の大きい水鳥の群れが目に付いた。
正体はミヤコドリとスズガモだ。
2種とも近くでは違いがハッキリと分かるが、かなり遠目からだと体色と大きさから似て見える。
沖の杭の上にはコアジサシの姿が。ミサゴは本日は止まっていない。
さらに遠くの砂浜をトウネン、ハマシギ、ミユビシギ、シロチドリがいるイメージで探索すると、シロチドリ雄を発見。
遠目からでも胸の褐色の帯が途切れているのと茶色の頭頂が目立つ。
沖合では時折、チュウシャクシギが左に右に飛翔する姿を確認した。
東なぎさの観察のために西なぎさ東端へ移動。
東なぎさの岸辺ではチュウシャクシギやアオアシシギを観察。
ここではダイシャクシギ、ホウロクシギを間近で観察できるチャンスがあるが、本日はいない。
東なぎさの中ではホウロクシギ、ダイシャクシギを観察した。
両種はかなり遠からの観察となったが、腰の白さの有無を中心に両者を識別した。
遠くからでも識別できる常連のオバシギやキョウジョシギは確認できず。
鳥類園へ向かう途中にあるシーバスの船着き場付近からは東なぎさの対岸にいるキアシシギやイソシギを観察した。
普段観察する機会が多い基本種の2種だが、たくさんの種類のシギチドリを観察できる場合は基本種を基準に観察した方が参加者の皆さんが差異を理解しやすいので有難い存在だ。
鳥類園の淡水池では、ヒナを背中に乗せたカイツブリが人気者となった。
擬岩へ行く途中の汽水池観察窓では、2羽のタシギを観察。1個体は普段観察するより体色が赤褐色であった。
擬岩では先週に引き続き、アオアシシギが主役であった。他にもコチドリ、イソシギ、キアシシギを観察。擬岩はシギチドリとの距離が近いので参加者の皆さんも喜んでいる様子だった。
葛西臨海公園で観察できるシギチドリは観察できたので、谷津干潟へ移動。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
ミヤコドリ
スズガモ
ダイサギ
カワウ
シロチドリ
コアジサシ
コサギ
アオサギ
ヒバリ
チュウシャクシギ
カルガモ
コガモ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
ホウロクシギ
カンムリカイツブリ
ユリカモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオバン
イソシギ
キアシシギ
オオヨシキリ
バン
カイツブリ
タシギ
チュウサギ
コチドリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
ツバメ
ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
キジバト
計36種