野鳥 ウズラシギ 羽繕い&頭掻き&水浴び&水飲み

 

以下は2017.8.11に葛西臨海公園で撮影しました。

画像


繁殖羽が摩耗して黒ずんでおり、体全体が黒っぽく見える。
シギの中では特にウズラシギオバシギが繁殖羽の摩耗で黒っぽく見える。

参考画像


こちらは幼鳥ですが、成鳥の繁殖羽の初期の状態はだいたいこのような感じです。
終盤になると上記画像のようになっていきます。2015.11.3江の島にてYさん撮影。


この画像も胸や脇に黒褐色のV字斑があるので成鳥です。2016.9.17 平塚市

 

動画

頭がかゆいのだろう4回も脚で掻いています。

野鳥 ヒバリシギの大きさ 2017.8.26 平塚市

コチドリとの大きさ比較

今回はヒバリシギの体の大きさを皆さんにお伝えします。

「フィールドガイド日本の野鳥」には、ヒバリシギの全長は14.5㎝と記載され、似たサイズのシギではトウネン15㎝、オジロトウネン14.5㎝、ヨーロッパトウネン14㎝です。

一方、今回比較されるコチドリは16cmです。

たった1.5㎝の差ですからそれほど見た目の差はないように思いますが、実際休耕田で観察比較してその差がハッキリ分かりました。

ちょっと意外な発見でした。

図鑑や写真集の多くは野鳥の大きさを全長のみが表現していますが、フィールドでは野鳥の大きさを胴体で見比べて、大きい小さいの印象を決めていることが多いのではないでしょうか?

以下の画像や動画のヒバリシギコチドリの胴体に注目するとやはりヒバリシギの方が小さく見えます。

ヒバリシギはスマートな体型ですので、その点も含めて観察するとヒバリシギが1番小さい(小さく見える)シギと話すベテランの方もいます。

それではどうぞ!

画像

 

動画

野鳥 エゾビタキ 2015.9.22 舞岡公園

夏からのシギチドリ観察に夢中となり、気が付けば秋の渡りの時期を迎えていた。

首都圏の都市公園からコサメビタキエゾビタキキビタキツツドリなどの秋の渡りの一報が続々と届いている。

ということで近所の舞岡公園に行った、、、。

のではなく過去の舞岡公園での秋の渡りの様子を掲載しよう。


友好ムード?の水場

 


そろそろどいてよ!と言ってるのかな?

 


三列風切の羽縁と大雨覆の先端(白線に見える)はコサメ・サメ・エゾビタキの3種の中で1番幅広いので目立つ。

 


縦斑がハッキリ出るのがエゾビタキ
サメビタキも薄い縦斑模様が出る個体もいるがハッキリとはしない。

 


0:08 大きくくちばしを開けて(ここまで開けるの⁈)、おそらく木の実を吐き出す。
0:25 今度はウンチをする。

狙って撮影したのではないので、ラッキーだった。

当初はペリット(一度食べたもののうち、消化されずに口から吐き出されるもの)と思ったが、スローで見ると木の実を出している。

口に合わなかったのか?毒のような実だったのか?あれこれ考えてみた。

この映像を見て、野鳥が地上に落ちているサバイバルゲームのBB弾(プラスチック製の直径6ミリの球状のもの)を誤食するのでないかずっと心配してきたが、何とか誤食しても吐き出せるのではないかと一安心した。

野鳥 カラフトアオアシシギ 2017.9.9 大授搦

カラフトアオアシシギ

実はこの名前は小学生の時から知っている。

当時切手収集ブームで、記念切手をずいぶんと集めた。

ブームの最中に以下の特殊鳥類シリーズという貴重な野鳥を題材にした記念切手が発行され、野鳥好きの私は心躍ったものだった。
第1集:シマフクロウ、ヤンバルクイナ
第2集:ノグチゲラ、シジュウカラガン
第3集:オオセッカ、カンムリワシ
第4集:アカガシラカラスバト、カラフトアオアシシギ
第5集:オーストンオオアカゲラ、シマハヤブサ

この切手からカラフトアオアシシギは非常に珍しい野鳥というのを知った。

あれから約30年!

現在ではカラフトアオアシシギヘラシギと共に環境省レッドリストの絶滅危惧IA類で、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの(CR)に認定されている。

今回、30年越しに観察できて感無量だった。

図鑑や写真集では何度も何度も見てきたが、やはり実際フィールドで見ることによって初めて受ける印象や勉強になることがあって貴重な体験だった。

今回の探鳥では2羽のカラフトアオアシシギ幼鳥を観察したが、地元のベテランバーダーの話によると3羽確認したとのこと。

カラフトアオアシシギを発見してから柵の手前50m近くまで最接近するまでの約20分だけの観察となった。

やはり潮位が5mを超える状態では、あっという間に潮が満ちて来て、カラフトアオアシシギの観察時間は予想外の短さだった。

画像


中央)2羽のカラフトアオアシシギ幼鳥 右)オバシギ幼鳥
体格はオバシギのようにずんぐりしている。


奥に2羽)カラフトアオアシシギ 手前)ダイゼン
横を向くとくちばしの基部の太さがアオアシシギに比べて明らかに太い。
胴体はダイゼンの方が大きい。


前)頭掻き中のカラフトアオアシシギ 奥)アオアシシギ

動画


カラフトアオアシシギは中央に移動して休憩中。ダイゼンの方が胴体が大きい。

 

この動画は隣の女性カメラマンにカラフトアオアシシギの位置を伝えている様子。目の前に憧れのカラフトアオアシシギがいるという興奮と伝えたい気持ちでラフなやり取りとなってしまった!
0:26 7時ではなく8時の方向が適切な表現。左斜め前にいる!となぜ言えなかった?
1:05 アオアシシギが後ろを通って横に立つ。脚の長さに注目!カラフトアオアシシギの方がアオアシシギより短いのが分かる。
1:22 左からカラフトダイゼンカラフトアオアシシギと並ぶ。

 


0:11 右にいるオバシギ幼鳥との2ショット
0:21 カラフトアオアシシギ2羽が並ぶ。手前はダイゼン
0:26 アオアシシギが着地。水面から出る脚の長さに注目。
0:30 頭掻きを開始。停止ボタンを押してしまった!残念!

コラム カササギで思い出したこと

 


前回のカササギの記事を書いた際にふと思い出したことが2つありました。

1つは大学時代の語学の授業中での出来事です。

先生からどういう経緯か忘れましたが「佐賀にはカチガラスと呼ばれている鳥がいるのですが何の鳥か知っていますか?」という意味合いの質問を我々学生にしたのです。

テキストの内容が鳥関係だったのか忘れましたが。

大学に入り、久々に野鳥活動を再開して充実した野鳥活動を送っていた時期ですから「カササギです」と私が即座に答えました。

まさかの即答に火が付いたのか、そこからは先生と私だけの野鳥談義が5分以上は続いて授業が中断したと記憶しています。

なんだこの2人は?と他の学生は思っていたことでしょう。

ただそれだけの話なんですが。

 

こちらが本題で、もう1つは宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」にカササギが登場していたことです。

あいまいな記憶なので、改めてカササギの登場する個所を読み直しました。

以下、原文です。

「まぁ、あの烏。」カンパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子が叫びました。
「からすではない。みんなかささぎだ。」カンパネルラがまた何気なく叱るように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく川原の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光を受けているのでした。
「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びていますから。」青年はとりなすように云いました。

かおるが「まぁ、あのからす。」の発言に対し、カンパネルラの叱るように叫ぶ答えは、ちょっと感じ悪いですね。

ただ作品の中ではカンパネルラは聡明で優しい人間として描かれており、あのセリフは興奮状態の中でふと自分自身に言い聞かせて知識の確認しているとも解釈できます。

誤解されるようなセリフですが、ジョバンニが思わず笑うところに、親友の性格をきちんと理解して受け入れる気持ちを表現しているように感じました。

私も探鳥中に「オオメダイチドリではない。みんなメダイチドリだ。」と優しく語りかけるようにしたいですね(努力目標)。

書評は置いといて、今回の1番の突っ込みどころは最後のセリフ「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びていますから。」です。

カササギは後頭部に冠羽が有りませんので問題発生です。

確かに「よだかの星」のヨタカを始め賢治の作品には野鳥が多く登場しており、賢治は鳥類全般の知識は間違いなく持っていたと思います。

しかし、賢治はカササギについては詳細には知らなかったとのではないか?

もしカササギを観察していればもちろん、実際に観察しなくとも、例えば博物館の標本、野鳥図鑑等で見たことがあれば、冠羽があるとは書かないはずです。

それでは賢治が冠羽があると間違って表記するほどに知らないカササギをあえて登場させたわけは?

ここで七夕伝説の登場です。

七夕伝説ではカササギは七夕に織姫と彦星が天の川で再会する際に自らが架け橋となって二人を引き合わせる役目を果たすために登場します。

銀河鉄道の夜でカササギが登場する場面も、かささぎを見つけたかおるとその弟が天に召される間際に家族に会いたいという思いが込められている場面です。

再会の象徴としてカササギを登場させたと思われます。

そして七夕伝説は日本の古くからの民話として時代を超えて語り継がれたり、題材とした絵が有名無名を問わず描かれてきたと思います。

時の経過と共にカササギという野鳥の容姿に尾ひれならぬ冠羽が付いて、賢治がその話や絵を受けて、あのセリフを書いたのではないでしょうか。

面白いのは、「青年はとりなすように云いました。」とありますが、後世に冠羽付きのカササギという問題を生じてさせているのですから、全然とりなおしていませんよ!というツッコミを入れておきます。

それとも賢治の承知の上でのユーモアなのでしょうか?

 

野鳥 カササギ 2017.9.9 佐賀市 大授搦周辺

私の中では佐賀といえばカササギ

佐賀に行かないと観察できない野鳥として、ずっとお預け状態でした。

佐賀出身の知り合いや佐賀で探鳥した人の話によると簡単に観察できる野鳥とのこと。

地元民からはカチカチ鳴くからカチガラスと呼ばれているそうです。

あだ名が付くぐらいだから身近な存在なのでしょう。

残念ながら今回は鳴き声を聞く機会がありませんでした。

今回大授搦付近の住宅地や農耕地でカササギを何度も観察できたのですが、警戒心が強く車から降りて撮影しようとすると飛び去ってしまうことが多かったです。


このように飛び去る場面を1番見たような気がします。

関東でいうと同じカラス科のオナガと生息場所や警戒心の強さが重なるイメージです。

オナガというと天敵のカラスから巣を守るため猛禽のツミの巣のそばで繁殖するのが都会ではトレンド?で横浜市でも見受けれれますが、カササギも同じことをするのでしょうか?

野鳥の会の佐賀支部の方によるとカササギにとってカラスは天敵であり、繁殖期にカラスに巣を襲われることが多いとのこと。

繁殖期の天敵がカラスというのはオナガと同じであるのであれば、佐賀市のような都会でもツミのそばで繁殖するカササギもいるのでしょうか?また今後そういう動きが起きるのでしょうか?

また佐賀支部の方によるとカササギの生息地は郊外や他県に広がる傾向がある一方で佐賀平野での生息数が減少するというカササギのドーナツ化現象?が起きているとのことでした。

観察場面① 

国道沿いの住宅地での観察。

観察当初カササギの止まっている姿を見て何か違和感を感じていたのだが、以下の画像を見てその答えが分かりました。

野鳥の多くは頭部と胴体をつなぐ首の部分が外から見ると滑らかな曲線を描くのですが、このカササギは人間のように首の部分が細いので頭部が胴体に乗っかっているように見えるのです。


なぜか始祖鳥を連想してしまいました。

 

観察場面②

住宅地での観察。


珍しく地上に降りています。


地面にこびりついたものを採餌しているように見えます。

 

観察場面③

農耕地での観察。

この画像と動画は公開済みですが、カササギのまとめということで再掲載します。


このカササギも横から見ると先ほど指摘した首の細さが分かります。


尾の長さはやはり目立ちます。


車窓からですので比較的じっくり撮影できました。

今回は大授搦でのシギチドリ観察が中心となって、カササギにそこまで注目して観察しませんでした。

しかし車窓から電柱の上部にあるカササギの巣の跡を何本も見る度にカササギの繁殖の様子を知りたくなりました。

またおそらく繁殖期に頻繁に聞かれるだろうカチガラスのあだ名の由来であるカチカチという鳴き声を聴きたい。

カササギの繁殖期の春先から夏の間に佐賀を訪問したいですね!

野鳥 ホウロクシギ幼鳥

2017.9.10に大授搦で観察したホウロクシギの幼鳥です。

以下は最初に観察した時の状況画像です。

当たり前ですが遠かったので小さく見えたこと、くちばしが短く見えたことから、最初チュウシャクシギが2羽いると思いました。

しかし、全体のバランスから見て脚が長く感じたこと、きちんと頭部を見ると頭央線と過眼線がないことからチュウシャクシギではないと判断しました。

それではダイシャクシギホウロクシギか?

確かにホウロクシギも下尾筒や下腹が白っぽく見えることはありますが、ダイシャクシギのような真っ白という感じではないような気がします。

以下の画像のように褐色味があったので、この時点でホウロクシギの幼鳥と考えていました。

あくまで下面の色の濃淡は観察者の感覚や見え方によって違うこともあるので、分かり易い識別である腰や翼の下面が白ならダイシャクシギ、そうでなければホウロクシギまで観察すれば間違いなしです。

今回動画で飛び立つ際に腰が白くないことが証明できたのでホウロクシギ幼鳥と確定しました。

飛び立つ際に鳴き声が聞こえます。

※スロー映像もあります。

幼鳥の特色として、成鳥に比べて肩羽の軸斑が太くて黒いので、全体として黒っぽく見えるでしょう。

参考:2017.9.6掲載回シャク系シギの違い(ここをクリック)

お知らせ メディア情報を更新しました。

皆様

ただいまメディア情報を更新しました。

今回のおススメはNHK・BSプレミアム「ワイルドライフ」10.2放送予定の「ロシア 北極圏のツンドラ 白夜の子育て ハクチョウが闘う」でしょう。

日本には冬鳥として北から渡ってくるコハクチョウ

日本ではのんびりと採餌したり休憩しているコハクチョウの姿しか観察できませんので、忙しいだろう繁殖期の姿を是非見たいですね。

ツンドラ地帯での短い夏の間にヒナをあの大きな成鳥と同じ大きさにまで育て上げなければならないのですから、親の子育ての時間とそれを支える豊富なエサが相当必要であることは見当が付きます。

タイトルに白夜の子育てとありますから、24時間採餌と子育てが続くのでしょうか?

放送日が待ち遠しいです。

コハクチョウ 2015.12.26  群馬県多々良沼

探鳥記 2017.9.8~10 九州探鳥 まとめ 

行動記録

9月8日:長崎空港 ⇒ 佐世保市 烏帽子岳 ⇒ 佐賀市 大授搦 ⇒ 佐賀市内のホテル

9月9日:佐賀市内のホテル ⇒ 大授搦 ⇒ 佐賀空港周辺 ⇒ 大授搦 ⇒ 大川市内のホテル

9月10日:大川市内のホテル ⇒ 大授搦 ⇒ 七浦海岸 ⇒ 肥前鹿島干潟 ⇒ 大授搦 ⇒ 佐賀空港

※探鳥記ではバーダー通称の大授搦(だいじゅがらみ)と表記していますが、ラムサール条約では東よか干潟と表記、Google Mapでは干潟よか公園と表記されています。

烏帽子岳の探鳥雑感

アカハラダカの渡りの時期は野鳥の会長崎支部の皆さんが中心となって調査を行っています。皆さん、親切な方々で新参者の我々も気持ちよく観察ができました。

・初めてアカハラダカを観察する方は長崎支部のHPに観察情報がありますので御参考ください。

・長崎県の各地のポイントでアカハラダカの渡りが観察できますが、烏帽子岳が場所も良く観察者も多いので観察最適地だそうです。

・近距離からの観察・撮影なら7時から8時くらいに烏帽子岳付近でアカハラダカねぐら立ちするタイミングを狙うこと。

・思うに対馬からの飛来はおそらく午前中がメインで、長崎支部の皆さんの話では朝鮮半島からの飛来は午後からだそうです。どちらも数は多いですが高く飛ぶので撮影は厳しいです。

・烏帽子岳付近にはコンビニ等食料を購入する場所がありません。

大授搦の探鳥雑感

・今回の九州探鳥の最大の目的はヘラシギを観察することでした。直前にヘラシギ目撃情報がありましたが、地元の観察者の話では?でした。ヘラシギの推定生息数は約400羽とのことですから、大授搦といえども観察するのは難しいです。

トウネンの数が予想以上に少なかったです。8月以降30羽前後の飛来が続いているそうで、こんなに少ないとトウネンの群れの中で見つかることの多いヘラシギ観察も厳しいのではないでしょうか。

・傾向として秋はシギチドリの種類が多いが数はそれほどでもないが、春は種類は秋ほどではないが数は10倍以上になるとのこと。

・現地には食料を購入する場所はありませんが、付近の道路沿いにはコンビニがいくつもあります。

・大授搦での長年行われてきた観察マナーがあります。
それは満潮時に干潟の手前にある柵まで潮が満ちて来る前に観察者が防波堤の上に移動する⇒シギチドリがさらに柵を超えて防波堤に近づくことができる⇒干潟が消えている間のシギチドリの休憩場所にしてもらうというマナーです。
このマナーはシギチドリと観察者両方にとっても良いことです。
2日間とも潮が満ちてそのまま干潟の場所に残って観察している人が数人いたので、人を恐れてシギチドリが近づけない、あるいは避けて遠くで休憩する状態が起きていました。
おそらく居残っていた観察者も知らないだけだと思いますが、こちらから上がってきてくださいと声をかけづらい状況というか勇気がありませんでした。
このマナーをあらかじめ知っていたので自分も主体的に防波堤に上がりましたが、知らなかったらその場に残っていたかも知れません。

左に柵が、右に防波堤が見えます。中央のコンクリートの道には潮が満ちた跡がありますね。

見聞きした野鳥 (日本鳥類目録 改訂第7版の順番)

マガモ
カルガモ
ハシビロガモ
シマアジ
キジバト
アオバト
カワウ
アマサギ
ダイサギ
チュウサギ
コサギ
ダイゼン
シロチドリ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
オオハシシギ
オグロシギ
オオソリハシシギ
チュウシャクシギ
ダイシャクシギ
ホウロクシギ
アカアシシギ
コアオアシシギ
アオアシシギ
カラフトアオアシシギ
キアシシギ
ソリハシシギ
イソシギ
キョウジョシギ
オバシギ
コオバシギ
トウネン
ヒバリシギ
ウズラシギ
ハマシギ
キリアイ
ミサゴ
ハチクマ
トビ
アカハラダカ
チョウゲンボウ
チゴハヤブサ
ハヤブサ
カケス
カササギ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
シジュウカラ
ヒバリ
ツバメ
ヒヨドリ
ウグイス
メジロ
セッカ
ムクドリ
ハクセキレイ
スズメ

計57種

探鳥記 2017.9.10 九州探鳥⑦ 鹿島市沿岸~大授搦 15:00~17:30 晴れ 

遅い昼食をすませて、鹿島市へ。

この時期に大授搦で探鳥をするバーダーの多くは、午後は白石市のハス田を中心にタカブシギクサシギウズラシギヒバリシギジシギ類を求めて探鳥するそうだ。

我々もその流れに乗るのもありと考えたが、先ほど地元の方のおススメで鹿島市で観察できるというツルシギに会いたくなった。

移動距離と帰りの飛行機の時間を考えると白石市と鹿島市の両方で探鳥するのは厳しいので鹿島市探鳥を選んだ。

七浦海岸 15:00~15:30

1時間かけて目的地の七浦海岸そばの干拓地に到着。

七浦干拓地内のため池

ひっそりとしたため池で浅瀬がなくシギチドリの気配を感じなかったが、良く見ると岸に数十羽のアオアシシギが休憩しているではないか!

ゆっくり車で近づいたが、10羽ぐらいのアオアシシギが気配を察知して飛び去ってしまった。

車内に響く悲鳴!

もういないか?と周囲の水際を観察するとまだまだ40羽くらいアオアシシギがじっとしている。


ピンボケ画像ですが、休憩中のアオアシシギの群れ

目的のツルシギはどこにいる?

必死に探すも見当たらない。

時間がないので場所を変えよう。

このそばにラムサール条約に認定されている肥前鹿島干潟があるのだ。

恥ずかしながら行きの途中の道路標識の記載で初めてその存在を知った!

肥前鹿島干潟(鹿島新籠) 15:45~16:00

狭い農道を抜けて堤防沿いの道を進むと、お立ち台にたどり着いた。

そこから有明海を望む。

ただただ広いの一言である。

干潟のグレーと青空の二色の世界。

広大な干潟上にはアオアシシギが2羽ポツンポツンとたたずんでいる。

ダイシャクシギホウロクシギの採餌光景を期待したのだが、、、。

看板を見ると冬季はズグロカモメツクシガモクロツラヘラサギの観察には期待が持てる!


コーワのプロミナーが設置されているお立ち台

16時になった。

早めに佐賀空港付近に戻って、帰りの飛行機の出発時刻までの時間調整は空港そばの大授搦で探鳥することにした。

大授搦 17:00~17:30

大授搦そばで車窓からカササギを見納めして堤防上に到着。

帰りの飛行機の時間を考えると30分ぐらいしか時間はなかったが、最後まで探鳥することにした。

堤防上からざっと干潟を眺める。

ダイゼンミサゴオグロシギ

この干潟では意外にもミサゴを見たのは初めてか。

干潟に降りるとまたも直ぐにオオメダイチドリに会えた。

今回の九州探鳥ではメダイチドリよりも観察する機会が多かった。

今年は三番瀬でオオメダイチドリの十分な予習ができたおかげで見つけやすかったのかも。


九州探鳥の締めはオオメダイチドリ

しばらくはオオメダイチドリには会えないのかな?

春の繁殖羽のオオメダイチドリに会いに大授搦を再訪したい。


夕陽に別れを告げて

3日間無事に楽しく探鳥を終えることができた。

参加メンバーの皆さん、お疲れさまでした!

見聞きした野鳥(観察順)

鹿島市
アオアシシギ50
イソシギ
カワウ
ダイサギ
アオサギ
スズメ
チュウサギ

大授搦
カササギ
ダイゼン
ミサゴ
オグロシギ
オオメダイチドリ

計12種