探鳥記 2017.6.24 コジュリン公園 15:30~17:30 晴れ

コジュリン公園周辺はGWに来て以来だから1カ月半ぶりだ。

※参考までに前回の様子は2017.5.6利根川中流域①(⇦ここをクリック)

前回は少し早すぎたのかタイミングが悪かったのか、コジュリンオオセッカ達と出会えなかった。

今回は観察できるだろうか?

今回は前回と異なり駐車場に駐車することができて、まずは一安心。

堤防に上がると公園内を見下ろせるバルコニーが設置されている。

鳥との距離はあるが観察しやすい場所だ

さっそくコジュリンのさえずりが正面から聞こえてくる。

距離はかなり遠いが、コジュリンは繁殖期になると頭部全体が黒くなるので、まずは黒い部分に注目すると意外と見つけやすい。

と、ここまでは一般論だ。

実際は第一発見者から場所を教えてもらうが、どこを指しているのか分からない。

草原のような場所だと分かり易い目印がないから大変だ。

特に奥行きの説明が難しい。

何とか探し出してやっと観察できた。

遠くからでも黒い頭が目立つ

動画 コジュリンのさえずり(⇦ここをクリック)

 

参考画像

コジュリン 2016.5.5 稲敷にて

 草原では数羽のセッカが活発に動き回っている。

「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴きながら上に飛んで、「チャッ、チャッ、チャッ」と下に降りて来る典型的な動作を何度も観察できた。

そして隣の草原から「ジュクジュクジュクジュク」というオオセッカのさえずりが聞こえて来た!

まずは存在を確認できて嬉しい。

久々に姿を見たいので草原を見下ろせる場所に移動する。

オオセッカの生息している草原

観察場所が良かったため、鳴きながら草の上を飛んでいる姿はもちろん、着地した地点で草のつかまっている姿もじっくり観察できた。

今回は何回も飛んでいる姿を見ることができた。

その時の動画オオセッカの飛翔(⇦ここをクリック)

さえずりながら飛翔する範囲は10m四方くらいか。

このエリアでは競合するオオセッカは確認できなかったので、元来縄張りの範囲は狭いかもしれない。
遠くからでは茶色の長い尾が目立つ

オオセッカ観察を楽しんでいる最中にチュウヒが突然現れた。

しばらく周囲をフワフワと舞った後、飛び去って行った。

前回観察したチュウヒと同一個体だろうか。

やはり翼の角度は浅いV字の状態

一通り見たい野鳥を観察できたので、満足して帰路につく。

最後に

やはりコジュリン公園の名前が付いているので、コジュリンがこれからも生息できる環境であってもらいたい。

ここは撮影目的なら鳥との距離が遠いので厳しい面もあるが、スコープでの観察には最適な場所だ。

オオセッカセッカオオヨシキリコジュリンの姿と鳴き声、行動をきちんと観察できるので、個々の野鳥だけでなく種別の比較を勉強したい人にはオススメの場所だ!

 

見聞きした野鳥(観察順)

ヒバリ
コジュリン
セッカ
オオセッカ
オオヨシキリ
ウグイス
スズメ
アオサギ
チュウヒ
キジ
カルガモ
コサギ
チュウサギ
ダイサギ
ムクドリ

計15種

 

野鳥 コジュリンのさえずり

以下の画像は2015.5.2に茨城県稲敷市浮島で撮影したコジュリンのさえずりです。

毎年GWに浮島で探鳥しています。観察窓からコジュリンのさえずる姿を観察できます。

関東周辺でのコジュリンの観察なら、コジュリン公園か浮島がおススメです。

ちなみに浮島ではオオセッカは年々少なくなっています。
昨年は奥にある観察小屋周辺で一回だけ、今年は確認できませんでした(短時間の探鳥だったので観察できなかっただけかもしれません)。

野鳥 オオセッカの飛翔 2017.6.29 千葉県 利根川中流

以下の動画は2017.6.24に千葉県の利根川流域にあるコジュリン公園で撮影したオオセッカの飛翔です。

典型的な飛翔

  • 横から見ると草原の上空を低くかまぼこ型のような飛行経路で飛ぶ。
  • 飛翔距離は短く10mくらいのことが多いと思います。
  • 「ジュクジュクジュクジュク」と鳴きながら飛翔します。

今回の動画の飛翔

  • 飛行コースはかまぼこ型ではなく、始めはグングン上昇して途中で強風を受けて戻されるような感じ(撮影時はそこそこに風は吹いていましたが)で、飛び立った地点のそばに着陸しています。
    この飛び方にどのような意図があったかは不明です。
  • 動画には撮れませんでしたが、この他にも同一個体が真上を5mくらい舞い上がって元の地点に戻る飛翔もしていました。

探鳥記 2017.6.24 印旛沼 10:00~10:45 晴れ

印旛沼の近くに住んでいる鳥仲間のお誘いを受けて印旛沼で探鳥することになった。

前回訪問時は2016.7.16。

初めて探鳥する場所だったので、探鳥ポイントが分からずにずいぶん苦労した思い出がある。

鳥仲間に案内された場所は前回私達も探鳥した場所だった。

車外に出ると早速サンカノゴイの重低音の鳴き声が聞こえて来た。

鳥仲間の話によるとサンカノゴイの鳴き声はアシ原の奥の別々の場所から聞こえてくるとのこと。

2羽はこのアシ原に少なくともいることになる。

ただし、この時期とこの時間帯ではアシ原から姿を出すことはめったにないそうで鳴き声の鑑賞になりそうだ。

このアシ原のオオヨシキリとヨシゴイの密度は凄い

いつもの通り、オオヨシキリは元気にさえずっている。

この鳴き声を聴きながらオオヨシキリのメスがオスを選ぶ鳴き声の基準は何か?とふと考えてしまった。

音量なのか?回数なのか?抑揚なのか?単なる好みの問題か?

動画オオヨシキリのさえずり(⇦ここをクリック)

口を大きく広げて今日も叫ぶオオヨシキリ

印旛沼の周囲のアシ原ではヨシゴイを普通に観察できる。

狭いアシ原でも数羽はいる感じだ。

特に目の前に広がるこのアシ原では数分置きにヨシゴイが右に左に目の前を飛翔していく。

凄い密度だ!

1996年頃、葛西臨海公園の淡水池でもこのぐらいのヨシゴイ密度があり、当時は興奮して観察したのを覚えている。

このヨシゴイ、たくさんいるのだが、姿を見ることは目の前を飛びながら通り過ぎる時ばかり。

じっくりスコープで観察したい。

ヨシゴイがアシなどに止まっている時は全身がほぼ褐色に見えるが、飛翔すると体の上面にかなりの範囲で黒い部分が現れる。

昔、初めて飛翔する姿を見た時に黒色に引っ張られて何の鳥か分からなかったことがあった。

飛翔時にどの部分が黒く見えるかに注目!
ヨシゴイ 2016.7.16 印旛沼にて

この場を去るまでにサンカノゴイの鳴き声を何回も聴くことができた。

今回の鳴き声でも大きいと感じたが、もっと早い時期なら車内にいても鳴き声がハッキリ聞こえるそうだ。

印旛沼の主、カンタ君

帰り際、ここの名物、モモイロペリカンのカンタ君に挨拶に行く。

前回訪問時にはその存在すらも知らなかった!

漁船の上にくつろいでいる。じっとしていると置物みたいに見える。

ちなみにこのカンタ君、もともとは飼育個体で印旛沼には1994年から住み着いているそうだ。

 

見聞きした野鳥(観察順)

サンカノゴイ
ヨシゴイ
オオヨシキリ
セッカ
ウグイス
カルガモ
バン
カワウ
スズメ
アオサギ
ムクドリ

計11種

野鳥 オオヨシキリのさえずり

 

以下の動画は2017.6.17の印旛沼で撮影したオオヨシキリのさえずりです。

「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケチケケチ」とアシ原で元気よくさえずります。

夜通し鳴くこともあるので近所の住民には同情してしまいます。

こんな騒がしいオオヨシキリも渡って来たばかりのGWの頃は、アシの上ではなく姿が見えない下の方で控えめ?に小声で鳴くようで、その声を2年連続で境川遊水地のセンター前のアシ原で聞いたことがあります。

 

同じ仲間のコヨシキリの声とは似て非なるものですね。

参考までにコヨシキリのさえずり(⇦ここをクリック)です。

画像もどうぞ。

眉斑がハッキリしているコヨシキリに対して、オオヨシキリは不明瞭です。

口の中の色が黄色のコヨシキリに対して、オオヨシキリはオレンジ色です。

野鳥 アカゲラの頭掻きと羽繕い

以下の画像は2016.5.28に奥日光の戦場ヶ原で撮影したアカゲラの羽繕いと頭掻きです。

幹につかまりながら器用に左脚⇒右脚⇒左脚で頭部を掻いています。

直接に脚で頭部を掻いているのでアカゲラは直接法で頭掻きをしています。

それにしても頭が相当痒いんでしょうね!見ているこちらも痒くなってきそうです!

その後、羽繕いをしています。

頭掻きも羽繕いも縦向きの恰好では横向きよりも支えている脚への負担が大きいし、また作業しにくいのではないかと思っていました。

しかし、アカゲラにとっては横だの縦だのは関係なくメンテナンスをしたいからどんな位置でもやるだけなんでしょうね。

参考:2017.6.29掲載のアカゲラの羽繕い(⇦ここをクリック)では、アカゲラは横向きでの羽繕いを見ることができます。

 

野鳥 ミソサザイの警戒行動?

以下の動画は2017.6.11に奥日光の湯川で撮影したミソサザイです。

尾を立てた状態で左右に振っています。

尾を上下に振るのはよく見かけますが、左右に振っている姿を初めて見ました。

原因はミソサザイが造成している巣の近くに私達がいたからです。

巣材のコケをくちばしにくわえていますね。

お邪魔しました!

野鳥 カワガラスの泳ぎ&採餌行動

以下の動画は2017.6.11に奥日光の湯川で撮影したカワガラスの泳ぎ&採餌行動です。

水陸両用としてスムーズに行動している印象です。

湯川ではカワガラスを1年中観察することができます。

参考動画①

探鳥記2017.6.11奥日光③の動画に登場するカワガラスの幼鳥の親はこの個体かも。

参考動画②

カワガラスの給餌の様子