いよいよ3月入った。
冬鳥シーズンも最終盤。
未だに横浜中部の重要探鳥地、こども自然公園(通称大池公園)で探鳥していないのが気になる。
大池は横浜最大級の緑地公園でかつ観察しやすい場所なので、一年を通して多くの野鳥が観察できる。
今年の冬の大池ではリュウキュウサンショウクイ、ミヤマホオジロ、ハチジョウツグミが観察されたそうだ。
今回は公園近くに住む鳥の先輩と現地で合流してガイドをお願いした。
先輩は大池をホームグラウンドにしているので、的確かつ丁寧なガイドをしていただける。
まずはバーベキュー広場を経て桜山へ。ヤマガラやコゲラが盛んに採餌をしていた。
そこにアカゲラが「キョッ、キョッ、キョッ」と鳴きながら登場。
冬の大池はアカゲラが横浜で一番見やすい場所だ。
今回探鳥中に3度も観察できた。
桜山の辺りは光景が一変していて驚いた。
斜面は壊死した桜が切り倒されて下の道まで見通せるようになっていた。
この辺りは渡りの時期にトケン類が桜の木にいる毛虫を食べに来る場所なのだが、今後はどうなるのだろう。
遊具場付近でアトリがいた。
この冬は横浜でのアトリの観察例が例年より多い。
私が把握しているだけでも自然観察の森、大倉山、富岡公園、舞岡公園、金沢自然公園、大池公園である。
おそらく横浜全域で観察例があるのだろう。
梅林に進む。まさに梅の見頃で
メジロが盛んに蜜を吸っていた。
いつ見ても梅とメジロは絵になる光景だ。
目の前の斜面ではビンズイの群れが松の根元で採餌中。
その奥の森ではアカゲラのペアが鳴き交わしては一緒に行動をしていた。
トラツグミを毎年この付近で観察しているが、今回は見当たらない。
その後、第二駐車場そばに行ってルリビタキを観察。
いよいよ最後はハチジョウツグミの観察だ。
最近観察されている遊具場の手前へ向かう。
ハチジョウツグミはツグミの亜種で、神奈川では冬季まれに観察される。
今まで観察の機会がなかったので楽しみだ。
到着すると何とハチジョウツグミが草地で採餌中ではないか。
ハチジョウツグミは色や模様に個体差があり、この個体はレンガ色の部分が多くマミチャジナイを連想してしまった。
行動・しぐさはツグミそのものだった。
とりの間では胸から腹にかけてのレンガ色の広さを畳に見立てて八畳ツグミではなく、四畳ツグミとか七畳ツグミのような呼び名を付けることがある。
ちなみにハチジョウは東京都の八丈島で最初に捕獲されたことが名前の由来とのこと。
その後、ハチジョウツグミは目の前の斜面に移動して、ツグミと縄張り争いを繰り返した後にツグミを追い払うことに成功。
勝ち誇ったポーズか、切り株の上にしばし静止した姿が印象的だった。
見聞きした野鳥(観察順)
カルガモ
ヤマガラ
コゲラ
シジュウカラ
シメ
アカゲラ
ツグミ
キジバト
シロハラ
ヒヨドリ
ウグイス
エナガ
アオジ
アトリ
カシラダカ
メジロ
アオゲラ
ビンズイ
コサギ
キンクロハジロ
ルリビタキ
ハシブトガラス
カケス
モズ
計24種
目撃談:トラツグミ