今回は、諫早干拓地で観察したムネアカタヒバリです。
現地でお世話になったAさんと出会えなかったら、自分達では探せなかったと思います。
ムネアカタヒバリは九州ではそこまで珍しい冬鳥ではないですが、関東ではいまだ目撃談を聞いたことがありません。
1996年頃?のバーダー誌で九州で観察できる冬鳥としてムネアカタヒバリの特集があったと記憶しています。
その記事の影響で九州の冬鳥といえば、ツルやツクシガモではなくムネアカタヒバリがまず頭に浮かんでしまいます。
今回のムネアカタヒバリの観察状況ですが、背丈の短い草地にヒバリやタヒバリと共に活発に採餌中でした。
画像1
ムネアカタヒバリの胸から頭部が赤く(実際は赤ではなく橙赤色)くなるのは繁殖羽の時で、冬羽はその部分が淡褐色となるとフィールドガイド日本の野鳥や日本の鳥550 山野の鳥には記載されています。
少なくとも画像1と2は同一個体であり、画像の個体は耳羽も喉元もかなり橙赤色が目立ちます。
今回観察した3羽?は全て頭部の橙赤色が目立ちました。
動画
0:32 2羽目のムネアカタヒバリが登場
0:38 2羽の間をヒバリが通り抜ける
思ったより動きが速いので、0.25倍スロー動画を添付します。
ちなみにムネアカタヒバリの英名はRed-throated Pipitですので、直訳すると実はノドアカタヒバリなのです。
ムネアカタヒバリという和名を英名に直訳すればRed‐breasted Pipit辺りでしょう。
ムネアカタヒバリの耳羽が日本で観察できるタヒバリ類では最も赤味が強いという点に着目すれば、英名はRed-eared Pipit辺りでしょうか。