2017.9.10に大授搦で観察したホウロクシギの幼鳥です。
以下は最初に観察した時の状況画像です。
当たり前ですが遠かったので小さく見えたこと、くちばしが短く見えたことから、最初チュウシャクシギが2羽いると思いました。
しかし、全体のバランスから見て脚が長く感じたこと、きちんと頭部を見ると頭央線と過眼線がないことからチュウシャクシギではないと判断しました。
それではダイシャクシギかホウロクシギか?
確かにホウロクシギも下尾筒や下腹が白っぽく見えることはありますが、ダイシャクシギのような真っ白という感じではないような気がします。
以下の画像のように褐色味があったので、この時点でホウロクシギの幼鳥と考えていました。
あくまで下面の色の濃淡は観察者の感覚や見え方によって違うこともあるので、分かり易い識別である腰や翼の下面が白ならダイシャクシギ、そうでなければホウロクシギまで観察すれば間違いなしです。
今回動画で飛び立つ際に腰が白くないことが証明できたのでホウロクシギ幼鳥と確定しました。
飛び立つ際に鳴き声が聞こえます。
※スロー映像もあります。
幼鳥の特色として、成鳥に比べて肩羽の軸斑が太くて黒いので、全体として黒っぽく見えるでしょう。
参考:2017.9.6掲載回シャク系シギの違い(ここをクリック)