今回もツミの特集です。
前回登場した個体はツミの雌の若鳥でした。
前回掲載した画像 胸から腹にかけての模様に注目して下さい。
なぜこの個体を雌の若鳥と判断したのか?その理由は胸や腹などの体下面の模様からです。
この個体の模様が幼鳥から成鳥へ変わって行く途中の状態と判断したのです。
以下は幼鳥、若鳥、成鳥の体の下面を中心とした画像です。
巣立ったばかりの幼鳥 2016.6.26 横浜市
幼鳥には中央付近は縦斑、両脇は横斑、下の方にはハート型の模様があります。
ちなみにこの時点では雄と雌の区別は困難です。
どの幼鳥も同じような模様や虹彩の色ですし、成鳥で顕著な体の大きさの違いは巣だった直後では育雛状況という要素も加わってしまうからです。
雌の若鳥 前回の個体 2015.6.21 横浜市
おおよそ幼鳥と同じ縦斑と横斑の位置ではありますが、斑の太さが幼鳥に比べて細くなり、また縦斑の部分が横斑に変わっていたり交わっていたりと、徐々に成鳥の細い横斑模様へ移行しています。
虹彩は黄色なので若鳥でも雌と判断できます。
雌の成鳥 2018.4.28 横浜市
体下面は細い横斑模様になっているので成鳥です。
以上の幼鳥から成鳥への模様の変化から若鳥と判断しました。