以下の動画は2017年6月上旬に千葉で撮影したセイタカシギの頭搔きと羽繕いの様子です。
動画の最初と最後の方に頭掻きに場面が出てきます。
セイタカシギは頭部を脚で掻くのに翼を下げて翼越しにする脚を持ってくる間接法ですね。
頭掻きを終えた後は、くちばしを使って尾脂腺(尾の付け根にある脂が出る場所)から出る脂を羽根に塗っている様子が分かります。
太陽に照らされて脂の付着しているくちばしや脂を塗られた羽根が光っています。
またくちばしで羽根に脂を塗った場所に頭部を擦り付けて頭掻きならぬ頭塗りを何度もしています。
脂を羽根に塗る理由は、
①羽根に撥水性を持たすため。
水辺で生活する野鳥は水を含んで羽根が重くなるのを避けたいのです。水中に飛び込むカワセミや水面に浮くカモなどには特に重要ですね。
②脂を塗ることで羽根をしなやかで丈夫な状態にするため。
鳥にとって飛ぶために必要な羽根をメンテナンスすることは大事である。
等が考えられます。