私の中では佐賀といえばカササギ。
佐賀に行かないと観察できない野鳥として、ずっとお預け状態でした。
佐賀出身の知り合いや佐賀で探鳥した人の話によると簡単に観察できる野鳥とのこと。
地元民からはカチカチ鳴くからカチガラスと呼ばれているそうです。
あだ名が付くぐらいだから身近な存在なのでしょう。
残念ながら今回は鳴き声を聞く機会がありませんでした。
今回大授搦付近の住宅地や農耕地でカササギを何度も観察できたのですが、警戒心が強く車から降りて撮影しようとすると飛び去ってしまうことが多かったです。
関東でいうと同じカラス科のオナガと生息場所や警戒心の強さが重なるイメージです。
オナガというと天敵のカラスから巣を守るため猛禽のツミの巣のそばで繁殖するのが都会ではトレンド?で横浜市でも見受けれれますが、カササギも同じことをするのでしょうか?
野鳥の会の佐賀支部の方によるとカササギにとってカラスは天敵であり、繁殖期にカラスに巣を襲われることが多いとのこと。
繁殖期の天敵がカラスというのはオナガと同じであるのであれば、佐賀市のような都会でもツミのそばで繁殖するカササギもいるのでしょうか?また今後そういう動きが起きるのでしょうか?
また佐賀支部の方によるとカササギの生息地は郊外や他県に広がる傾向がある一方で佐賀平野での生息数が減少するというカササギのドーナツ化現象?が起きているとのことでした。
観察場面①
国道沿いの住宅地での観察。
観察当初カササギの止まっている姿を見て何か違和感を感じていたのだが、以下の画像を見てその答えが分かりました。
野鳥の多くは頭部と胴体をつなぐ首の部分が外から見ると滑らかな曲線を描くのですが、このカササギは人間のように首の部分が細いので頭部が胴体に乗っかっているように見えるのです。
観察場面②
住宅地での観察。
地面にこびりついたものを採餌しているように見えます。
観察場面③
農耕地での観察。
この画像と動画は公開済みですが、カササギのまとめということで再掲載します。
このカササギも横から見ると先ほど指摘した首の細さが分かります。
車窓からですので比較的じっくり撮影できました。
今回は大授搦でのシギチドリ観察が中心となって、カササギにそこまで注目して観察しませんでした。
しかし車窓から電柱の上部にあるカササギの巣の跡を何本も見る度にカササギの繁殖の様子を知りたくなりました。
またおそらく繁殖期に頻繁に聞かれるだろうカチガラスのあだ名の由来であるカチカチという鳴き声を聴きたい。
カササギの繁殖期の春先から夏の間に佐賀を訪問したいですね!