今回の九州探鳥で1番のサプライズはアオバトだろう。
大授搦でのシギチドリ探鳥中に観察した。
満潮となり堤防上からシギチドリを観察していると目の前10mの堤防上に2羽舞い降りたのである。
第一発見者の「アオバトがいる!」という叫び声に周囲は騒然として、皆でアオバトを確認すると歓喜の声があちこちで起きた。
直接観察したわけではないが、このアオバト達はおそらく海水を飲みに飛来してきたのだろう。
ネット上でも過去にアオバトが群れとなって大授搦で海水を飲んでいる画像があったり、佐賀市街地での画像があった。
さて、このアオバト、観察時やこのブログの作成途中までは疑いなくオスの成鳥と幼鳥と思い込んでいた。
しかし、改めて見ると成鳥と思われる個体(画像①左、画像②左、画像③右)の雨覆の赤褐色(ブドウ色)の面積が狭く、まだら模様になっている。
図鑑や写真集で見かけるオス成鳥は赤褐色の部分がもっとハッキリと大きい。
この個体は実は成鳥ではなく幼鳥?若鳥?
アオバトで困った時は「こまたん」(神奈川県大磯町の照ヶ崎でアオバトの観察を長年続けている野鳥観察グループ)に聞くべし!
ということで、こまたんのSさんに駆け込みメールを差し上げた。
早速、Sさんからご丁寧で詳細な返事をいただき、疑惑の個体は亜成鳥(若鳥)もしくは換羽中の成鳥と判明した。
Sさん、この場をお借りして改めてありがとうございました!
画像①
仲良し夫婦の雰囲気が漂うが、実際は左)オス亜成鳥(若鳥)もしくは換羽中の成鳥と右)オス幼鳥です。
画像②
アオバトをこんなに間近でじっくり観察できたのは初めてである。
右)幼鳥の方が顔つきが幼いように見え、また体全体に色が薄く(特に赤褐色の雨覆)見える。
画像③
好奇心旺盛なのか堤防下をのぞき込む。
左)幼鳥の方が胴回りが小さく見える。
また尾羽は幼鳥の方が成鳥より約2cmほど短いそうです。