本日は東京湾岸で探鳥をする前に地元の円海山へ。
この時期の円海山周辺は、ここで繁殖するために渡って来たばかりのオオルリやセンダイムシクイなどや渡りの途中で立ち寄るコマドリなど、夏鳥が観察できる。
鎌倉・天園へ続く尾根沿いは、新緑と旺盛な小鳥のさえずりで生命力に溢れている感じで、最も好きな時期である。
シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ウグイスの囀りを聴きながら、氷取沢へ斜面を降り始めた矢先、斜面上からヒーツーキー、ヒーツーキーの高音の声が!
エゾムシクイだ!
円海山で聞いたのは初めてなので感激した。
声を頼りに姿を求めたが、だんだん森の奥へ移動して行く様子で探すのは厳しそうだ。
再び斜面を下ると、今度は遠くからキビタキの声がする。
久々に聞くホイッスルのようなキビタキの声、その場にしばらく鳴き声を堪能した。
沢に着くと、直ぐそばの森の斜面からセンダイムシクイ、遠くからオオルリのさえずりが聞こえて来た。
どちらも毎年同じ場所から聞こえて来る。
オオルリの姿が見たいので、声を頼りに探索すると、まだ芽吹いたばかりの樹上にいるのを発見。
懐かしい「ピール―リリー、ジジ」というさえずり。
樹上で鳴くことが多いので、どうしても見上げての観察となり、体上面の美しい瑠璃色をじっくり間近で観察できないのが残念!
このオオルリ、美声だけでなくフライングキャッチも披露してくれた。
ここでは渡りの時期、コマドリの声を聞くチャンスもあるので、要注意である。
しばらくボーッとしながら夏鳥の声に聞き入っていたいが、この後の東京湾岸探鳥を考慮するとそろそろ帰らなくてはいけない。
帰りの斜面を登る途中、ここで初めてソウシチョウを見た。
だけでなく、ガビチョウ、タイワンリス、コジュケイと続けざまに登場。
さすがに円海山周辺は以前より更に外来種が多くなったとの強烈な印象を持ってしまった。
尾根に戻ってからの帰り道、いっしんどう広場でアカハラのさえずりが聞こえた。
このアカハラはここで越冬していた個体なのか?渡り途中の個体なのか?この時期は両方の可能性があるので嬉しい悩みだ。
ここでの最後の観察は、電線でチチンとなくホオジロで、観察中に頭掻きを披露してくれた。
予想以上に夏鳥を堪能でき、気分良く東京湾へ向かった。
見聞きした野鳥(観察順)
シジュウカラ
ホオジロ
ヤマガラ
ダイサギ(3羽が上空を通過)
ヒヨドリ
コゲラ
ウグイス
メジロ
エゾムシクイ
キビタキ
センダイムシクイ
オオルリ
エナガ
アカハラ
計14種