いよいよシギチドリの戻り渡り(北の繁殖地から南の越冬地への渡り)の時期が到来!
満を持して三番瀬に向かった。
今年の4月23日以来の三番瀬探鳥である。
まずは前回訪問時は工事中だった展望台がオープンしたので向かう。
エレベーターが設置されていてビックリ!
せっかくなのでエレベーターで3階の屋上へ。
屋上からは三番瀬全体が見渡せて素晴らしい展望だ。
なによりバーダーにとって嬉しいのは、向かって左隅にある堤防と奥にある湾内の様子が展望台から分かることだ。
以前は堤防まで足を運ばないと、堤防上で休んでいるシギチドリの群れや湾内のカモの様子を把握できなかった。
さっそくスコープで堤防上を見ると、越夏中(繁殖地に向かわずに繁殖期もそのまま越冬地にとどまっていること)のミヤコドリの群れが休んでいる。
他のシギチドリは展望台からはハッキリとは確認できず。
今度は正面に目を向けると干潟上にはシギチドリの姿はない。
今日はハズれたか?とじっくり探すとネット上にシギチドリの姿が。
かなり遠い距離だが、大きく反ったくちばしと胸から腹にかけての赤色が目立つ。
オオソリハシシギの雄だ。その隣には越夏中の若いダイゼンがいる。
もっと近くで観察したいので干潟に向かう。
できるだけ近くまで撮ったのが以下のが画像。
しばらくすると先ほどの堤防上で休憩していたミヤコドリの小群が前方を横切り右手の干潟に降りて採餌をし始めた。
その数、30羽近くだ。
越夏中ということで余程この場所がお気に入りなのだろう。
休憩明けのせいか盛んに二枚貝などを採餌したり、羽繕いしている。
それにしても発色の良いオレンジのくちばしだ。
遠くにいてもこのオレンジ色のおかげでミヤコドリだとすぐ分かる。
ミヤコドリをたっぷり観察した後は、先ほどネット上で休んでいたシギチドリのその後が気になったので戻る。
以前シギチドリ達はネット上で休憩していたが、新手のシギが登場した。
下の画像がそのメンバー。
左からハマシギ、ソリハシシギ、ダイゼン、キアシシギ。
大きさを比べるとダイゼンの大きさが目に付く。
しばらくすると、シギチドリが干潟に降りて来た。
下の画像の左からオオソリハシシギ、ハマシギ、ダイゼン。
現地で東京湾で熱心にシギチドリ観察をしている知り合いと会ったので、今シーズンのシギチドリの動向を質問する。
知り合いの話によると、ここ最近では今年は一番状況が悪いそうで何よりメダイチドリの群れが渡って来ていないことを気にしていた。
単なる渡りの時期が例年より遅いだけなのか?
シギチドリの減少で渡来数が減少しているのか?
渡りのコースに変化が生じたのか?
まだ今年のシギチドリの戻り渡りは始まったばかりである。
期待と不安の中で三番瀬を後にした。
見聞きした野鳥(観察順)
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
ダイゼン
ウミネコ
カワウ
ダイサギ
キアシシギ
コチドリ
ハクセキレイ
スズメ
ハシブトガラス
ソリハシシギ
ハマシギ
コサギ
オオセグロカモメ
計15種