探鳥記 2020.8.9 三番瀬 8:45~12:30 雲のち晴れ

前日に所属している野鳥グループのふれあいの室内例会で「これからの時期に三番瀬で観察されるシギ・チドリ」を中心に講義をした。

そこで本日は自分の講義内容の検証も兼ねて、三番瀬で探鳥した。

本日の同行メンバーには大学時代のサークルでお世話になった大先輩の2人がスペシャルゲストとして登場!

学生時代はお二人から多大な影響を受けて、時々フィールドで当時の会話や学んだことを思い出すほどだ。

久々の再会の嬉しさと緊張感(笑)ある探鳥となった。

開始時はほぼ満潮状態。

本日最初のシギ・チドリはネット上で休憩するダイゼンの群れである。

白黒の夏羽の姿が映える個体から冬羽に近い個体など、この時期ならではの光景である。

その他、キアシシギオオソリハシシギの姿も目に付いた。

左奥の防波堤に移動。

防波堤上では手前にミユビシギ、真ん中にミヤコドリ、奥にメダイチドリの群れがいる。


休憩中のミユビシギ

横に広がるネット上にはコアジサシがずらっと並んでいて壮観だ。


オーストラリアへの旅立ち前に三番瀬で集結するコアジサシ

潮が引き始め、干潟が徐々に見え始めた頃、先陣を切ってミユビシギが堤防から飛び立った。


満を持してテイクオフするミユビシギ

ミユビシギメダイチドリの採食しているエリアを観察していると、なんとオオメダイチドリを発見!


オオメダイチドリ成鳥夏羽 摩耗しているとはいえ夏羽を観察できて嬉しい!

飛び立つまでオオメダイチドリをじっくり観察した後、更に市川側へ前進。

ここではキアシシギの群れがまずは登場。

本日は珍しく大群で、鳴き声が周囲に響き渡り、存在感抜群であった。


キアシシギの群れ

次にメダイチドリミユビシギの群れが登場!

今度はオオメダイチドリが現場にいるのが分かっているので、意識して探すと直ぐに見つかった。

驚いたことにそばにオオメダイチドリの幼鳥もいるではないか!

つまり本日は成鳥と幼鳥の2羽がいることが分かり、俄然テンションが上がった。

 


オオメダイチドリ幼鳥 背後は成鳥であるが、ぼやけていても長いくちばしは目立つ!

先輩方もご満悦の様子だ。

更には、キョウジョシギが見たい!ソリハシシギが見たい!という恐怖の先輩オーダーの返答に困っていると、

あら不思議?

目の前の干潟に何時の間にかキョウジョシギが3羽、しばらくしてソリハシシギ2羽が降臨!

先輩力?後輩力?どちらの影響か不明だが、タイミングの良すぎる不思議な時間であった。


左・中央)ソリハシシギと右)キアシシギ 似たもの同士の2種だが、大きさやくちばしの違いが分かる

潮が引いて、シギ・チドリは奥の干潟へ移動して行った。

観察距離が遠くなり、探鳥もこの辺が潮時なのでお開きとした。

本日は戻り渡りのシギ・チドリの種数も一気に増えてきて一安心かつ満足の探鳥であった。

また久々の先輩方との探鳥は懐かしさと新たなやる気を私に思い起こさせてくれた。

見聞きした野鳥(観察順)

コアジサシ、ウミネコ、ダイゼン、カワウ、アオサギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、アジサシ、ミユビシギ、ダイサギ、ミヤコドリ、メダイチドリ、オオセグロカモメ、ハクセキレイ、オオメダイチドリ、ユリカモメ、キョウジョシギ、ソリハシシギ、スズメ 計19種 メンバー観察 スズガモ、セッカ

 

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