今回2泊3日で北海道東部での探鳥を行った。
2泊3日といっても行きも帰りも午後の飛行機便なので、実質2日間の探鳥、、、。
そのため、今回は①野付半島で主にユキホオジロなどの小鳥を、②根室半島でチシマシギとチシマウガラスなどの海鳥を観察することに絞った。
まずは中標津空港から野付半島へ。
野付半島での短い探鳥時間を考えると、むしろ空港そばの緑ヶ丘森林公園で森林性の鳥を探鳥するのも良いと考えたが、ユキホオジロとの出会いに賭けた。
野付半島での探鳥は2016年6月以来であるが、もちろん季節は違うので見える風景も別世界だ。
野付半島ネイチャーセンターによると、この冬ユキホオジロはセンターから野付崎灯台付近までの海岸線で観察されることが多いとのこと。
このポイントに到着したのが4時過ぎ。
素晴らしい出会いを妄想してエリアを重点的に探索するも、ユキホオジロの気配はなし。
陸地側ではカラスが樹上で休んでいるのが見えるだけ。
ユキホオジロ、あわよくば数羽いることが確認されているツメナガホオジロを初日に観察するという甘い目論見は見事に外れた。
遠くにぼんやりと知床半島を望む
そこで海鳥観察に切り換えることにして、直ぐに波打ち際にたたずむシロカモメを見つけた。
シロカモメ
更に沖合に目を向けて探索するとコオリガモを発見!
3羽のコオリガモをスコープでじっくり観察して、改めて北海道にやって来たことを実感した。
目が慣れてきたせいか周辺にはクロガモ、ウミアイサ、ビロードキンクロと次々と観察した。
この勢いでアラナミキンクロ!ヒメハジロ!コケワタガモ!という分けにはいかなかったが、8羽のビロードキンクロの小群や約130羽のウミアイサの大群を観察できた。
8羽のビロードキンクロを発見!
全部雄かと思いきや頭部全体が黒っぽい雌がいた。
時々雄が求愛行動のような仕草をしていたが、7羽の雄に囲まれてモテモテの雌である。
雌と似ている雄の1年目の冬羽は、くちばし先端が赤っぽく、また瘤がないが、この画像からは瘤がはっきりと分かる。成鳥かどうかは不明。
三番瀬でもウミアイサとビロードキンクロを観察する機会が多いが、やはり北海道のスケールだ。
※まとめ動画 登場順はシロカモメ⇒ビロードキンクロ⇒ウミアイサ
日没が近づいて来た。
最後まではユキホオジロには会えなかったが、夕陽に染まる銀世界の光景を見えて良かった。
この日は中標津に泊まった。
初日にユキホオジロを観察できなかったため、次の日の早朝から野付半島で探索するか?それとも根室に夜明け前に移動して早朝から探鳥するか?
悩んだ挙句、明日は根室で日の出を迎えることにして、野付半島でのユキホオジロは最終日の探索に賭けることにした。
見聞きした野鳥(観察順)
ハシブトガラス
ハシボソガラス
オオセグロカモメ
ウミウ
シロカモメ
コオリガモ
クロガモ
ウミアイサ
ビロードキンクロ
ヒメウ
計10種