各地でカモの到来を耳にし始めた今日この頃、東京港野鳥公園のHPにオシドリ、シマアジを含む10種類のカモが記録された。
この時期のカモはエクリプス、非繁殖羽、幼鳥とオスもメスも様々な装いであり、カモを深く知るには良い機会ということで探鳥することにした。
現地に12時到着、秋空の下マッタリモードの中でスタート。
最近オシドリは西淡水池で観察されているので、まずはそちらから園内を回ることに。
4号観察小屋ではノスリを、3号観察小屋ではエクリプス状態から繁殖羽へ移行中のマガモ3羽とバン幼鳥を観察。
マガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体
3羽いるマガモ雄はそれぞれ繁殖羽へ移行中の装いが異なり、こういうのを見たかったのよ!としばらく見入ってしまった。
右個体から左個体へ進むにつれて繁殖羽へ移行していく過程の並びになっている。深緑色になっていく頭部に注目すると分かり易い。
今の秋の渡り時期になると、西淡水池周辺の樹木にはキビタキ、コサメビタキ、エゾビタキなどが観察されるので意識して探索したが、観察できなかった。
次に東淡水池へ移動。
ここでの観察はカルガモ、コガモ、カイツブリ、アオサギ、ダイサギなどで、まだまだ冬鳥シーズン序盤といった雰囲気。
次にセンタ―に入って、目の前に広がる汐入りの池に浮かぶカモを観察。
まずはシマアジを探すことにする。
100羽くらいいるだろうカモの中から、まずはコガモと同じ大きさで選別し、次にコガモと似て非なる顔模様に注目して探すとと見つけることができた。
シマアジは1羽だけのアウトサイダーと認識しているのか、カモの群れの外側にいたり、離れてポツンといることが多かった。
今回一番目に付いたヒドリガモの群れでは、雄のエクリプスから繁殖羽へ移行中の様々な個体を観察できて満足した。
また遠くに全体が黒っぽく見えるカモがいたので注視するとヨシガモであった。
シギに関しては、先日までは長逗留のアカアシシギや30羽のトウネンなど観察されて盛り上がっていたが、本日は両者は見当たらず。
しかし第1回冬羽のアオアシシギ3羽を観察!やはりどこにいってもシギチドリは気になる存在で嬉しいものだ。
ちなみに知り合いのレンジャーの話によると、30羽のトウネンは新設された前浜干潟での観察であり、今後のシギチドリの渡りの際は目が離せなくなりそうだ。
※今週に入ってタゲリとケリが飛来したとのこと。
今回はオシドリは観察できなかったが、1日で10種類のカモを観察でき、これから始まるカモ観察の良い予行練習となった。
見聞きした野鳥(観察順)
ヒヨドリ
ノスリ
バン
マガモ
モズ
ハシブトガラス
コガモ
シジュウカラ
ハシボソガラス
カイツブリ
アオサギ
ダイサギ
スズメ
キジバト
キンクロハジロ
スズガモ
カルガモ
シマアジ
ヨシガモ
オナガガモ
ヒドリガモ
ホシハジロ
アオアシシギ
キアシシギ
カワウ
計25種