本来なら最終日は南部の渡り鳥の観察ポイントを巡る予定であった。
が、奄美大島に到着してからの最新情報を分析した結果、どうやら今年の渡りの観察状況は厳しいとのことなので中止とした。
ということで最終日も引き続き自然観察の森や大瀬海岸など北部を探鳥することにした。
まずは自然観察の森へ。
奄美自然観察の森 7:00~10:10
昨日より2時間早く到着。
やはり時間帯が早い方が鳥を見聞きする機会が増える。
個人的には声は聞けども姿を見ていないアカヒゲを何とか観察したい。
昨日アカヒゲが目撃された場所を中心にして森の中を探索。
突如、メンバーからオオアカゲラ発見の一報!
駆けつけるとちょうど捕食のため木を削っている最中だった。
※0:37付近で幼虫を捕食
その後も様々な鳥を観察するが、アカヒゲには出会えず。
森の中を歩き回って、そろそろアカヒゲ探索を諦めないといけない時間となった。
最後にもう一回と決めてアカヒゲがいそうな林床部を探索していると、オレンジ色が目に入った。
前に振り向いて顔から胸にかけて黒い部分がないので雌と分かった。
ただでさえカワイイ小鳥なのに最後の最後で見つけた喜びも合わさって感激した!
雌に会えたことで満足して余韻に浸っていると、更にメンバーがそばにいる雄を発見!
アカヒゲとの出会いは奄美大島探鳥のクライマックスであった!
お世話になったレンジャーの方に感謝のご挨拶を済ませ、気持ちよく観察の森を去った。
見聞きした野鳥(観察順)
キジバト
ズアカアオバト
メジロ
ヤマガラ
ルリカケス
アマツバメ
アカヒゲ
サンショウクイ
シジュウカラ
シロハラ
オオアカゲラ
コゲラ
ウグイス
計13種 目撃談:ツミ
打田原 11:20~11:40
カラスバトやルリカケスが観察しやすい場所との話を聞いたので、大瀬海岸方面に向かう前に立ち寄った。
到着後、奥の草原から早速カラスバトの唸り声が聞こえてきた。
姿を探すも一度だけの声でそれ以降は見聞きできなかった。
眼下に奄美の綺麗な海を臨むことができ、鳥を中心に奄美大島を見て来た私にはより鮮やかに見えた。
海の手前に広がる緑地をルリカケスが頻繁に行き来していた。
今回の探鳥中、森から海岸線まで様々な環境でルリカケスをたくさん観察でき、一時期の個体数減少による危機は脱したかのように思われる。
ここでも時よりアカヒゲの朗らかな声を聞くことができ、ニンマリ。
次の目的地、ムネアカタヒバリを求めて宇宿漁港へ。
見聞きした野鳥(観察順)
カラスバト
ルリカケス
アカヒゲ
ハシブトガラス
シジュウカラ
計5種 目撃談:ヤマガラ
宇宿漁港 12:10~12:40
今日こそムネアカタヒバリを観察したい!
二度あることは三度ある?三度目の正直?
今回は漁港の奥地まで徹底的に探索するつもりだったが、到着して直ぐに2羽いるところを発見!
前半は前方からの動画で胸の薄紅色が目立つ。後半は横からのスロー動画で上面の太い縦斑が目立つ。
5分は近くにいただろう、2日分じっくり観察できた。
ここではセッカやシロチドリの他、メンバーがサシバを観察した。
ちなみに次の日にマミジロタヒバリが観察されたとのことで、タヒバリ類の観察が多いという噂通りの探鳥スポットであった。
見聞きした野鳥(観察順)
ハクセキレイ
ムネアカタヒバリ2
セッカ
シロチドリ
計4種 目撃談:サシバ
大瀬海岸 12:45~13:45
本日もまた探鳥することになった大瀬海岸。
飛行機の出発時刻が15:05なので、ここを最後の探鳥地として時間調整をすることにした。
昨日よりもシギチドリが種類・数ともに増加、新顔はセイタカシギとタシギ。
本日もクロハラアジサシを観察、大瀬海岸が気に入っているようだ。
メンバーが海岸の陸地側の上空でツバメチドリの群れを観察。
私は海岸にいるシギチドリ観察中で観察できず残念!
ここで時間となったので空港へ向かい、今回の奄美大島探鳥が無事終了。
見聞きした野鳥(観察順)
ムナグロ
オバシギ
クロサギ
リュウキュウツバメ
セイタカシギ
ダイサギ
アオアシシギ
オオバン
マガモ
イソヒヨドリ
アオサギ
メダイチドリ
ハマシギ
ハシビロガモ
クロハラアジサシ
キアシシギ
コチドリ
ダイゼン
タシギ
計19種 目撃談:ツバメチドリの群れ