舞岡公園ではアリスイが年末から観察され続けている。
昨年に続き2年連続で越冬しているので、しばらく観察が途絶えて舞岡バーダーを悲しませていた暗黒期は脱したようだ。
とはいえ私個人は今シーズンは毎回アリスイにフラれ続けており、今日こそはお会いしたいものだ。
アリスイは早朝の方が観察されやすく、9時を過ぎると動きが鈍くなるとのことだが、9時過ぎに到着。
どうも近所だと緊張感に欠けてしまう。
いつものように大原谷戸と大原おき池周辺でヤマシギ探索を行う。
今シーズンは大原谷戸にいることが多いが、今回は見当たらず。
アリスイポイントのきざはし湿地周辺に移動。
最近は道を挟んでヤマシギとアリスイ観察とでバーダーが分かれているが、本日はアリスイ側に多い。
到着時にちょうどアリスイが地面に降りてしまった後で、アリスイとの相性の悪さが続いているようだ。
しばらく草地を眺めていると、突然アリスイが飛び出して草原の奥へ飛び去ってしまった。
後姿を見送るだけとなってしまったが、観察できたから良しとしよう。
アリスイの次は定番のヤマシギ探しである。
今日は観察されていないとのことだが、前回も死角の窪地から出て来たところを見つけたので今回もその窪地から探索開始。
すると瞬殺ならぬ瞬観で正に同じ場所からひょっこり顔を出して食事を開始し始めた。
動画
そばにいた外国人バーダーも念願のヤマシギを観察できてご満悦の様子。
この後、このバーダーの方と舞岡公園の簡単な案内を兼ねて探鳥することにした。
さくらなみ池ではカワセミが獲物を狙っている、この池での主食は川エビである。
宮田池奥の湿地では「チョッ、チョッ、チョッ」と甲高いミソサザイの声がした。
冬季、この付近での目撃談が多い。
またここでの観察例の多いルリビタキ、シロハラ、アカハラなどを探索するも、観察できず。
瓜久保を回って、きざはし湿地の戻るとヤマシギの食事が続いていた。
頭部の黒褐色の太い帯が目立つ。
反対側の草地にはいつものようにタシギが食事中。
観察できない鳥が多い中、毎回いつも同じ場所で食事をしているタシギ
舞岡公園ではヤマシギとタシギを間近で普通に観察できるので、この経験を下に基にアマミヤマシギ、オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギ観察に役立つことになろう。
外国人バーダーの方はヤマシギへの関心が高かったので、公園内のヤマシギポイントを中心に回り、観察アドバイスを伝えられたと思う。
外国人バーダーの方との野鳥談義は新鮮で、野鳥を通しての異文化交流は有意義な時間であった。
見聞きした野鳥(観察順)
ウグイス
メジロ
ハシブトガラス
アオジ
エナガ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ジョウビタキ
アリスイ
カシラダカ
タシギ
ヤマシギ
アオゲラ
カワセミ
カルガモ
バン
ミソサザイ
シメ
計18種