江戸崎干拓地から西ノ洲干拓地へ。
まずは秋にオグロシギの群れがいたハス田を確認しよう。
水がほとんど抜かれており、わずかに水気のある場所に2羽のコチドリを発見。
ハジロコチドリではないか慎重に確認するもコチドリであった。
コチドリのそばにコチドリ似の明らかに大きい個体もいる。
イカルチドリだ!
意外にも稲敷では初めて観察した。
コチドリとイカルチドリの似たもの同士が並ぶ画像を以前から撮りたいと思っていた。
今回良い機会だったが、あまりに距離が遠すぎるので観察に専念する。
もちろんイカルチドリの方がくちばしも脚も長いのだが、並ぶと胴体が大きいのが一番目立つ。
この先々にあるハス田を確認しては移動を繰り返す。
以前タカブシギを何回も観察したハス田にやって来ると先着のバーダー車が何かをじっくり観察している。
何を見ているのか、その先にいたものは?
オレンジ色のカモ、、、。
あまりの衝撃に一瞬言葉を失う。
車内はパニックとなり、しばらくして落ち着いてからアカツクシガモを飛ばさないように慎重を重ねてジワリジワリと前方に陣取った。
アカツクシガモは主に西日本、特に九州で冬季に稀に観察できるカモであり、関東地方での観察は非常に稀であり、観察されても飼育個体の例が多い。
昨年の12月の九州遠征であわよくば観察したいと思っていただけに、まさか稲敷でご対面できるとは!
こちらの興奮にお構いなく、アカツクシガモは水面に浮かんでゆっくり移動している。
はっきりとしたオレンジ色の体色ではないが、冬枯れの風景の中では目立つ。
もちろん発見時は嬉しかったが、アカツクシガモを目の前にすると飼育個体かどうかを冷静にチェックしようという気持ちになっていた。
アカツクシガモが水面から畦に上がったので、足輪がないかを早速確認する。
両脚ともに装着されていない!
飼育個体と疑う要素がない限り自然個体の可能性が高いとして観察開始。
現場では雄に特有の首に黒い首輪の模様がないので雌と思っていたが、後に腹部に幼羽が残っているように見えるとの指摘があり幼鳥と判断した。
このアカツクシガモ、稲敷に飛来した直後か分からないが、目の前で活発に食事をしている。
動画
※後日、アカツクシガモ特集を掲載します!
30分くらいは観察しただろうか?他のポイントでの観察もあるので、時間ができたらまた戻ってこよう。
多少の心残りはあるものの、先ほどのオジロトウネンのいたポイントへ移動。
前回観察したクサシギ、タカブシギにみならず、目撃談があるアメリカウズラシギ辺りも期待したい。
奥に入ったハス田にオジロトウネンとハマシギを発見。
ハマシギ
初めて?観察する2ショットだ。
左)ハマシギ 右)オジロトウネン
大きさ、くちばし、脚の色、動き方、羽根模様などを比較観察できた。
次は再び今朝探鳥した本新地区へ。
ハジロコチドリやオオハシシギは今度こそ観察できるか?
続きは次回。