大授搦探鳥、午後の部のスタートである。
今日は昨日と違って日没まで時間が十分ある。
潮が遠くまで引いている状況なので、シギチドリ観察には適さないのは重々承知。
それでも、わずかな望みを持ってヘラシギを探したい。
1羽の見逃しもしない気持ちで観察エリアの中心から右端まで行って折り返し左端まで行くコースで探鳥開始。
堤防からは見えにくいが干潟のそばの柵まで行くと、距離は遠いもダイゼン、ハマシギ、アオアシシギ、オバシギと次々と観察できる。
昨日に続き今日もオグロシギの小群が採餌をしている。
お尻を向けて採餌中のオグロシギ。さすがに干潮時では遠くに見える。
干潟の右端まで移動する間にダイシャクシギ、アオアシシギ、オバシギ、トウネン、ハマシギ、ダイゼンなどをたっぷり観察した。
再び中央付近に戻ってくると、先ほどは観察できなかったチュウシャクシギがいつの間にか飛来して採餌している。
背びれが目立つムツゴロウ、トビハゼ、大型のカニの多さに驚く。
潮が満ちて来る頃はたくさんの様々なシギチドリに紛れてしまうため目立たぬシロチドリだが、干潮時では私達の目の前で採餌する姿を見せてくれた。
オオメダイチドリは今日も目の前で採餌に夢中。
このオオメダイチドリは脚もくちばしも文句なく長い個体。
オオメダイチドリとシロチドリは三番瀬でも感じたことだが採餌場所が重なるようだ。
どちらも甲殻類が好きだから似たような環境で採餌するし、素早く甲殻類を取るためにダッシュする行動も似ている。
メンバーEさんがかなり遠くの方に下面がオレンジ色をしたシギを発見。
最初西日を受けて体がオレンジ色に染まっていると思ったがそうでもない。
幸運にも近くにいたメダイチドリがいた。
メダイチドリの胸のオレンジ色も西日を受けているとはいえ地毛と分かる。
今の時期ならあの大きさでオレンジ色の下面となっているのはサルハマシギ?コオバシギ?
スコープを90倍にセットして再観察してみるとくちばしと体つきからコオバシギの繁殖羽と判断した。
暗くなり始めて今度はメンバーYさんがウズラシギを見つけてくれた。
動画の0:15付近でそわそわして周りで一番大きい石に身を隠すような動作をしている。
今回の遠征でのウズラシギ第一発見者は全てこの方。
よく猛禽類を見つけてくれるので猛禽使いの異名を持つが、ウズラシギを始めシギチドリまで手を広げるのか?今後が大いに楽しみである。
辺りが暗くなってきた。左端までは行けなかったが、やるだけのことはやった。
今回もヘラシギを発見できなかったが、楽しいシギチ観察の時間を過ごせた。
見聞きした野鳥(観察順)
カササギ
ムクドリ
ハシボソガラス
ダイゼン
ハマシギ
アオアシシギ
オバシギ
オグロシギ
ツバメ
ハクセキレイ
トウネン
ダイシャクシギ
ソリハシシギ
チュウシャクシギ
キリアイ
オオメダイチドリ
メダイチドリ
キョウジョシギ
コオバシギ
ウズラシギ
計20種